“とにかく面白いひとり芸日本一”を決める『R-1グランプリ2022』決勝戦が6日に生放送され、お見送り芸人しんいち（36）が“20代目王者”に輝き、優勝賞金500万円を獲得。優勝後にリモートで行われた会見では、喜びの声を届けた。
しんいちは、サンドウィッチマンらを擁するグレープカンパニーに所属。今回が『R-1』ラストイヤーにして、初ファイナリストをつかみ取り、その勢いのままに優勝を果たした。決勝戦には、3199人のエントリーの中から、kento fukaya、お見送り芸人しんいち、吉住、サツマカワRPG、ZAZY、寺田寛明、金の国・渡部おにぎりの7人と、敗者復活で勝ち上がったYes！アキトを加えた計8名で1stステージを戦った。
1人ごとに点数審査が行われ、最高得点を獲得したZAZYが1位通過、そして吉住、渡部おにぎりとともに“同率2位”となったしんいちが決選投票を経て、Finalステージへ進出した。もう1本ネタを披露し、審査員による投票が多かったしんいちが優勝を果たした。
毒舌ギター漫談で爆笑をさらったしんいち。発表された瞬間、感激のあまり泣き崩れ、喜びを爆発。それでも「2017年（の決勝で）ネタめっちゃ飛ばしたブルゾンちえみにありがとうと言いたいです…」と最後まで毒を吐いて、会場を沸かせていた。
今年の出場資格は昨年に引き続き「プロは芸歴10年以内であること」「アマチュアは、R-1への出場が今回で10回目以内であること」に。優勝賞金も500万円となる。決勝戦の司会は霜降り明星と広瀬アリスが務め、審査員は陣内智則、バカリズム、小籔千豊、マヂカルラブリー・野田クリスタル、ハリウッドザコシショウが担当した。
■主な一問一答
――優勝から少し時間が経っての心境
ちょっと落ち着いたんですけど、さっきお母さんと電話したら、また涙出ちゃいました。僕ひとりじゃ取れなかったので、みなさんに感謝して。
――母からはなんと言われた？
マネージャーさんに感謝しなさいと言われました。マネージャーには、ウチの事務所拾っていただいたのもありますし、クビ寸前だったところを救ってくれたので
――今回がラストイヤーでしたが
楽しむことだけ考えていました。最初で最後のピン芸人の大会なので、残っていた7人に点数は負けても一番楽しもうという気持ちでいました。2番手だったので、ずっと残り6人、本当に口悪く言うと、全員スベれって思っちゃっていました。
――ファーストステージは2位が3人並ぶという状況でした。
並んだ時、吉住と「これどうなんの」って言ったのは覚えていました。吉住もめっちゃ面白かったですし、金の国も人気あるので、いけたらいいなという感じでした。本当にラッキーっていう。もう1本やれるといううれしさの方が大きかったです。
――優勝までの道のり
ピン芸人で評価されたいっていうのが強かったので、優勝するっていう景色よりは、グレープカンパニー初の『R-1』ファイナリストで、サンドウィッチマンさんと一緒に営業に行って、食えたらいいなと。芸名をつけてくれたのが伊達みきおさんで、「ギターうまいんだから」って言ってくれたのが富澤たけしさんでした。ネタは僕が考えたのですが、ほかはいろんな方のおかげです。
――賞金500万円の使いみち
一旦お母さんとお父さんに預けるかなと。2人にはだいぶ使わせたところがあるので、お恥ずかしいんですけど、東京出たての頃はお金もいっぱい借りましたし、仕送りもしていただきましたので、一旦全部預けます。
――6月19日の優勝記念の冠特番について
やっぱり歌ネタなので、音楽にかかわる番組にしたいですね。夢かなうかわからないですけど、スキマスイッチさんと仲良くさせていただいているんですけど、アーティストの方、安く出てくれないかなと（笑）。
――歌に出てくる人たちは本当に好きですか？
実はすごく大好きで（笑）。そんな変な意味に取ってほしくないです。好きなので、勘違いしてほしくないです。ごめんなさいっていうのもありますけど（笑）。何をやるにしても、なんか鼻につくんだよなって言われるので、性格悪いのかなと思って、もういいやって観察しだしたのが始まりですね。
――サンドウィッチマンの2人に伝えたいこと
あなたたちがいなかったら今ないなと思っていますので、率直にありがとうございますですかね。それしか出なくて。あとは、小遣いいっぱいもらいました。正月、お年玉ももらいましたし、靴を買っていただいたりもしたので、ありがとうございます！ 自分が後輩に払えるようになれよと言っていただいたので、そうなれるようにします。
――優勝後のコメントで「10年以上の先輩も面白い人がいっぱいいるので」と言った真意
僕このネタをやるまでに、いろんな方に相談しました。台本も見ていただいたり、ネタ見せもしましたし、その中で街裏ぴんくさん、石出奈々子さん、キャプテン渡辺さん、いっぱいいすぎて、わらふぢなるおさん。R-1に出られなくなった方々の思いが乗っていた。僕よりも面白い人がいると思っていたので、それを言いたかったです。
――グレープカンパニーでは、サンドウィッチマンに続く賞レース王者
今バイトしているんですけど、さっきも裏でバイトの話をした時に密着の方から、王者はバイトやらないでくださいと言われたので、王者らしい振る舞いをゆっくり取っていきたいと思います（笑）。
――昨年から今年までの歩み
まずはどんな番組でもいいので、自分のネタをもっと知ってもらおうと、オーディションを頑張りました。自分に自信をつけようっていう1年でした。好きって言いながらも毒があるっていうのが、時代に逆らっているっていうのがあったので、それでも通用するぞっていう1年でした（笑）。間の語りとかなかったんですよ、今まで。その辺を何か1個変化できないかなと思って、これが勝利につながったのかなと。合ってんのかな（笑）。ホンマすみません、受け答えがへたくそすぎるんですよね。
――涙に込められた思い？
全部入っているんですけど、いろんな人への感謝だったり、しんどかったっていう。本当にダメピン芸人だったので、キツかったっていうのと、きょう本当にいい大会だったねとか、お父さん・お母さんも浮かびましたし。
――キツかったというのは
本当に食えないのと、親の反対を押し切って芸人をやっていたのもありますし、両親は親戚からいつやめるのって言われていたみたいですし。迷惑をかけましたし。その辺、やっぱりしんどかったですね。そんなんも含めてキツかったですね。今回はラストなので、どう転ぶにしても楽しもうっていう感じでした。
――この芸風を続けていく？ 今後の展望
目標は、歌ネタで何か…目標か…、グレープカンパニーに1円でも多く、お金を落とすことですかね。展望ですか、そうですね…今いただいている仕事を全力で、天狗にならず、感謝こめてやるだけかなと。仕事ない時期が長すぎて、いただいたものをずっと頭下げながらやりたいです。思っていた答えが出なくてすみません。
■『R-1』歴代王者
第1回 だいたひかる
第2回 浅越ゴエ
第3回 ほっしゃん。（星田英利）
第4回 博多華丸
第5回 なだぎ武
第6回 なだぎ武
第7回 中山功太
第8回 あべこうじ
第9回 佐久間一行
第10回 COWCOW 多田
第11回 三浦マイルド
第12回 やまもとまさみ
第13回 じゅんいちダビッドソン
第14回 ハリウッドザコシショウ
第15回 アキラ100％
第16回 濱田祐太郎
第17回 粗品
第18回 野田クリスタル
第19回 ゆりやんレトリィバァ
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
しんいちは、サンドウィッチマンらを擁するグレープカンパニーに所属。今回が『R-1』ラストイヤーにして、初ファイナリストをつかみ取り、その勢いのままに優勝を果たした。決勝戦には、3199人のエントリーの中から、kento fukaya、お見送り芸人しんいち、吉住、サツマカワRPG、ZAZY、寺田寛明、金の国・渡部おにぎりの7人と、敗者復活で勝ち上がったYes！アキトを加えた計8名で1stステージを戦った。
1人ごとに点数審査が行われ、最高得点を獲得したZAZYが1位通過、そして吉住、渡部おにぎりとともに“同率2位”となったしんいちが決選投票を経て、Finalステージへ進出した。もう1本ネタを披露し、審査員による投票が多かったしんいちが優勝を果たした。
毒舌ギター漫談で爆笑をさらったしんいち。発表された瞬間、感激のあまり泣き崩れ、喜びを爆発。それでも「2017年（の決勝で）ネタめっちゃ飛ばしたブルゾンちえみにありがとうと言いたいです…」と最後まで毒を吐いて、会場を沸かせていた。
今年の出場資格は昨年に引き続き「プロは芸歴10年以内であること」「アマチュアは、R-1への出場が今回で10回目以内であること」に。優勝賞金も500万円となる。決勝戦の司会は霜降り明星と広瀬アリスが務め、審査員は陣内智則、バカリズム、小籔千豊、マヂカルラブリー・野田クリスタル、ハリウッドザコシショウが担当した。
■主な一問一答
――優勝から少し時間が経っての心境
ちょっと落ち着いたんですけど、さっきお母さんと電話したら、また涙出ちゃいました。僕ひとりじゃ取れなかったので、みなさんに感謝して。
――母からはなんと言われた？
マネージャーさんに感謝しなさいと言われました。マネージャーには、ウチの事務所拾っていただいたのもありますし、クビ寸前だったところを救ってくれたので
――今回がラストイヤーでしたが
楽しむことだけ考えていました。最初で最後のピン芸人の大会なので、残っていた7人に点数は負けても一番楽しもうという気持ちでいました。2番手だったので、ずっと残り6人、本当に口悪く言うと、全員スベれって思っちゃっていました。
――ファーストステージは2位が3人並ぶという状況でした。
並んだ時、吉住と「これどうなんの」って言ったのは覚えていました。吉住もめっちゃ面白かったですし、金の国も人気あるので、いけたらいいなという感じでした。本当にラッキーっていう。もう1本やれるといううれしさの方が大きかったです。
――優勝までの道のり
ピン芸人で評価されたいっていうのが強かったので、優勝するっていう景色よりは、グレープカンパニー初の『R-1』ファイナリストで、サンドウィッチマンさんと一緒に営業に行って、食えたらいいなと。芸名をつけてくれたのが伊達みきおさんで、「ギターうまいんだから」って言ってくれたのが富澤たけしさんでした。ネタは僕が考えたのですが、ほかはいろんな方のおかげです。
――賞金500万円の使いみち
一旦お母さんとお父さんに預けるかなと。2人にはだいぶ使わせたところがあるので、お恥ずかしいんですけど、東京出たての頃はお金もいっぱい借りましたし、仕送りもしていただきましたので、一旦全部預けます。
――6月19日の優勝記念の冠特番について
やっぱり歌ネタなので、音楽にかかわる番組にしたいですね。夢かなうかわからないですけど、スキマスイッチさんと仲良くさせていただいているんですけど、アーティストの方、安く出てくれないかなと（笑）。
――歌に出てくる人たちは本当に好きですか？
実はすごく大好きで（笑）。そんな変な意味に取ってほしくないです。好きなので、勘違いしてほしくないです。ごめんなさいっていうのもありますけど（笑）。何をやるにしても、なんか鼻につくんだよなって言われるので、性格悪いのかなと思って、もういいやって観察しだしたのが始まりですね。
――サンドウィッチマンの2人に伝えたいこと
あなたたちがいなかったら今ないなと思っていますので、率直にありがとうございますですかね。それしか出なくて。あとは、小遣いいっぱいもらいました。正月、お年玉ももらいましたし、靴を買っていただいたりもしたので、ありがとうございます！ 自分が後輩に払えるようになれよと言っていただいたので、そうなれるようにします。
――優勝後のコメントで「10年以上の先輩も面白い人がいっぱいいるので」と言った真意
僕このネタをやるまでに、いろんな方に相談しました。台本も見ていただいたり、ネタ見せもしましたし、その中で街裏ぴんくさん、石出奈々子さん、キャプテン渡辺さん、いっぱいいすぎて、わらふぢなるおさん。R-1に出られなくなった方々の思いが乗っていた。僕よりも面白い人がいると思っていたので、それを言いたかったです。
――グレープカンパニーでは、サンドウィッチマンに続く賞レース王者
今バイトしているんですけど、さっきも裏でバイトの話をした時に密着の方から、王者はバイトやらないでくださいと言われたので、王者らしい振る舞いをゆっくり取っていきたいと思います（笑）。
――昨年から今年までの歩み
まずはどんな番組でもいいので、自分のネタをもっと知ってもらおうと、オーディションを頑張りました。自分に自信をつけようっていう1年でした。好きって言いながらも毒があるっていうのが、時代に逆らっているっていうのがあったので、それでも通用するぞっていう1年でした（笑）。間の語りとかなかったんですよ、今まで。その辺を何か1個変化できないかなと思って、これが勝利につながったのかなと。合ってんのかな（笑）。ホンマすみません、受け答えがへたくそすぎるんですよね。
――涙に込められた思い？
全部入っているんですけど、いろんな人への感謝だったり、しんどかったっていう。本当にダメピン芸人だったので、キツかったっていうのと、きょう本当にいい大会だったねとか、お父さん・お母さんも浮かびましたし。
――キツかったというのは
本当に食えないのと、親の反対を押し切って芸人をやっていたのもありますし、両親は親戚からいつやめるのって言われていたみたいですし。迷惑をかけましたし。その辺、やっぱりしんどかったですね。そんなんも含めてキツかったですね。今回はラストなので、どう転ぶにしても楽しもうっていう感じでした。
――この芸風を続けていく？ 今後の展望
目標は、歌ネタで何か…目標か…、グレープカンパニーに1円でも多く、お金を落とすことですかね。展望ですか、そうですね…今いただいている仕事を全力で、天狗にならず、感謝こめてやるだけかなと。仕事ない時期が長すぎて、いただいたものをずっと頭下げながらやりたいです。思っていた答えが出なくてすみません。
■『R-1』歴代王者
第1回 だいたひかる
第2回 浅越ゴエ
第3回 ほっしゃん。（星田英利）
第4回 博多華丸
第5回 なだぎ武
第6回 なだぎ武
第7回 中山功太
第8回 あべこうじ
第9回 佐久間一行
第10回 COWCOW 多田
第11回 三浦マイルド
第12回 やまもとまさみ
第13回 じゅんいちダビッドソン
第14回 ハリウッドザコシショウ
第15回 アキラ100％
第16回 濱田祐太郎
第17回 粗品
第18回 野田クリスタル
第19回 ゆりやんレトリィバァ
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
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