Netflixで全世界独占先行配信され、1月7日からTOKYO MX、MBS、BS11他にてテレビ放送がスタートするアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』。本作で主人公・空条徐倫を演じているのが、出演決定時に「『ジョジョの奇妙な冒険』は私が声優を目指したきっかけであり、私の人生にはなくてはならないとても大切な作品」とコメントするほど、『ジョジョ』シリーズの大ファンでも知られる人気声優・ファイルーズあいだ。テレビ放送開始に合わせ、改めて『ジョジョ』や徐倫への思い入れや魅力などを質問し、あふれ出る“ジョジョ愛”満載の言葉で語ってもらった。
■ジョジョ最初の出会いは第6部 「徐倫をやらせてもらえることは“運命”」
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』は、『週刊少年ジャンプ』で1999年〜2003年に連載された漫画が原作。恋人とのドライブ中、交通事故に遭遇した空条徐倫は弁護士と恋人のロメオにハメられ、15年の刑務所暮らしが確定してしまうことから始まるストーリー。徐倫役のファイルーズあいのほか、エルメェス・コステロ役を田村睦心、フー・ファイターズ役を伊瀬茉莉也、エンポリオ・アルニーニョ役を種?敦美、ウェザー・リポート役を梅原裕一郎、ナルシソ・アナスイ役を浪川大輔、空条承太郎役を小野大輔が担当している。
――熱狂的なジョジョ好きとしても知られるファイルーズさんですが、改めて『ジョジョ』シリーズとの出会いを教えてください。
【ファイルーズあい】 『ジョジョ』は人気の作品で、インターネットでも名言を引用して使われている方も多く、それで興味を持ったのがきっかけです。そこから「このセリフはどういう意味?」とか「『ジョジョ』が元ネタなのか」とか調べ、本屋さんに行ったら『ストーンオーシャン』の1〜5巻が売っているのを見かけました。「これが『ジョジョ』の1巻だ!」と思い、ちゃんと確認せずに買って読んだら、全然ストーリーがわかりませんでした(笑)。
――「ジョジョ」という文字と、「1巻」という数字に安心してしまったのですね。
【ファイルーズあい】 そうなんです(笑)。調べたところ、第6部の1巻ということを知ったのですが、1、2巻を読んだだけで徐倫というキャラクターにすごく惹かれました。めちゃくちゃ強くてカッコいいし、『こんなヒロイン見たことない!』と衝撃を受け、徐倫のことをもっとちゃんと知りたいと思い、中学2年の時からちょっとずつお金を貯めて第1部の『ファントムブラッド』から購入、高校1年生の終わりぐらいに第7部の『スティール・ボール・ラン』に追いつきました(ドヤ顔)。
――なかなか壮大な計画ですね。それにしても徐倫に興味を持ったにもかかわらず、よくぞ第1部まで戻り、しかも挫折することなく読破するのはすごいと思います。
【ファイルーズあい】 ハマったら、物語は一から十まで知りたいタイプなんです。全部知りたいし、中途半端がイヤだったので第1部『ファントムブラッド』から読みましたし、作品の舞台になっている時代、19世紀のイギリスにも魅力を感じていました。シリーズの中でも『ファントムブラッド』は「原点にして頂点」で、ちょっとお耽美な雰囲気にも心引かれて一気に読みました。
――もちろん好みに年齢は関係ないと思いますが、中学生ころにあの世界観というのは、少し刺激的で衝撃的だとは思うのですが、そのあたりはどうでしたか。
【ファイルーズあい】 最初はダニーが焼却炉に入れられるシーンを見て、『えっ!?』と思いましたけど(笑)。ちょっとグロテスクな表現にも耐性がありましたし、もともとホラー映画が小さいころから大好きだったので。
いま改めて思うのは、最初に触れた『ジョジョ』が第6部の『ストーンオーシャン』で、こうして主人公の空条徐倫をやらせてもらえるってことは“運命”だなと思います。あの日、手を伸ばして取る行動をしたからこそ、ここにたどり着けたという想いがあります。本当にうれしいです!
■読むたびに変わる『ストーンオーシャン』の印象 一番好きなシリーズは…?
――そんな感動的な出会いを果たした徐倫をきっかけに第1部から読み進めていくことになりますが、どのあたりで深く引き込まれましたか。
【ファイルーズあい】 第1部、第2部は心揺さぶられるシーンもたくさんあって、とにかく物語全体を俯瞰して見ていたのが、第4部から「このキャラが好き」とかグッとくるキャラクターにハマるように変わっていきました。それで言うと第4部以降の方がハマったかもしれないです。
もちろん全部大好きで、全部好きなのは当たり前です。『ジョジョ』ファンはみんなこう言いますが(笑)。全部好きな中で、心を鬼にして一つの作品と言ったらこのシリーズ、という感じなんです。
――では、心を鬼にしていただき、あえて1シリーズを挙げるとするなら?
【ファイルーズあい】 1作品だけですよね。
――できれば。
【ファイルーズあい】 ひとつだけですよね?
――できれば。
【ファイルーズあい】 第5、6、7部です。
――おっと(笑)。
【ファイルーズあい】 決まらないです(苦笑)。第5部『黄金の風』は、1週間余りの出来事を濃密かつテンポ良く描いていて、敵のキャラクターも魅力的で大好き。好きなキャラクターが多いのも第5部ですね。第6部はもう徐倫が大好きだし、最初に出会ったシリーズ。どんどん成長していく徐倫の姿に胸を打たれるものがあって勇気をもらえる。だから大好きです。第7部は“人生”です。
■「エシディシ並に泣いた」徐倫役に決定の瞬間 アニメ版・徐倫は「みんなで一緒に」
――Netflixでの先行配信に続き、テレビ放送も開始されますが改めて、そこまで愛があり運命的な出会いをした徐倫役に決まった時の心境を聞かせてください。
【ファイルーズあい】 時が止まりました(笑)。「DIOがいた?」みたいな(笑)。
――DIOのスタンド「ザ・ワールド」が発動してしまいましたか(笑)。
【ファイルーズあい】 実際はそんなのんきな状態じゃなくて(苦笑)。本当に文字通り時が止まったみたいに感じました。徐倫役に関しては自信がなかったので、「夢見ているのかな」みたいな気持ちで(夢の中に存在するスタンド)「デスサーティーン」に攻撃されているのかなって(笑)。そのぐらい信じられなかった。
うれしい気持ちと、夢が叶った気持ちと、自分を誇りに思う気持ちと、プレッシャーとかどうしようというあせりの気持ちとか、全部ごっちゃごっちゃになった涙が出てきました。エシディシ(※『戦闘潮流』に登場する「柱の男」の1人。激高したときクールダウンするために泣きわめくのが特徴)並に泣きました。
――「あァァァんまりだァァアァ」ですか! 結構な泣きっぷりですね(笑)。とはいえ徐倫への思い入れを考えれば、当然のことかもしれません。
【ファイルーズあい】 そうですね。もともとは徐倫を助けるキャラクターをやりたいと思って声優になり、今回のオーディションではエンポリオとフー・ファイターズも受けさせていただきました。その2人にご縁がなかったとしても、例えば「モブ女囚A」とか、徐倫のことを助けられなくても徐倫と同じ空間にいて、大好きな『ストーンオーシャン』のクレジットに名前が載るだけでも、ここまでやってきた意味があると考えていました。まさか主人公をお任せいただけるなんて夢にも思わなかった。本当に本当に幸せです。
アニメはNetflixにて全世界独占先行配信中(1〜12話)テレビ放送は、1月7日よりTOKYO MX、MBS、BS11他にて放送。インタビュー後編はあす3日午後6時に公開します。
取材・文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明
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■ジョジョ最初の出会いは第6部 「徐倫をやらせてもらえることは“運命”」
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』は、『週刊少年ジャンプ』で1999年〜2003年に連載された漫画が原作。恋人とのドライブ中、交通事故に遭遇した空条徐倫は弁護士と恋人のロメオにハメられ、15年の刑務所暮らしが確定してしまうことから始まるストーリー。徐倫役のファイルーズあいのほか、エルメェス・コステロ役を田村睦心、フー・ファイターズ役を伊瀬茉莉也、エンポリオ・アルニーニョ役を種?敦美、ウェザー・リポート役を梅原裕一郎、ナルシソ・アナスイ役を浪川大輔、空条承太郎役を小野大輔が担当している。
――熱狂的なジョジョ好きとしても知られるファイルーズさんですが、改めて『ジョジョ』シリーズとの出会いを教えてください。
【ファイルーズあい】 『ジョジョ』は人気の作品で、インターネットでも名言を引用して使われている方も多く、それで興味を持ったのがきっかけです。そこから「このセリフはどういう意味?」とか「『ジョジョ』が元ネタなのか」とか調べ、本屋さんに行ったら『ストーンオーシャン』の1〜5巻が売っているのを見かけました。「これが『ジョジョ』の1巻だ!」と思い、ちゃんと確認せずに買って読んだら、全然ストーリーがわかりませんでした(笑)。
――「ジョジョ」という文字と、「1巻」という数字に安心してしまったのですね。
【ファイルーズあい】 そうなんです(笑)。調べたところ、第6部の1巻ということを知ったのですが、1、2巻を読んだだけで徐倫というキャラクターにすごく惹かれました。めちゃくちゃ強くてカッコいいし、『こんなヒロイン見たことない!』と衝撃を受け、徐倫のことをもっとちゃんと知りたいと思い、中学2年の時からちょっとずつお金を貯めて第1部の『ファントムブラッド』から購入、高校1年生の終わりぐらいに第7部の『スティール・ボール・ラン』に追いつきました(ドヤ顔)。
――なかなか壮大な計画ですね。それにしても徐倫に興味を持ったにもかかわらず、よくぞ第1部まで戻り、しかも挫折することなく読破するのはすごいと思います。
【ファイルーズあい】 ハマったら、物語は一から十まで知りたいタイプなんです。全部知りたいし、中途半端がイヤだったので第1部『ファントムブラッド』から読みましたし、作品の舞台になっている時代、19世紀のイギリスにも魅力を感じていました。シリーズの中でも『ファントムブラッド』は「原点にして頂点」で、ちょっとお耽美な雰囲気にも心引かれて一気に読みました。
――もちろん好みに年齢は関係ないと思いますが、中学生ころにあの世界観というのは、少し刺激的で衝撃的だとは思うのですが、そのあたりはどうでしたか。
【ファイルーズあい】 最初はダニーが焼却炉に入れられるシーンを見て、『えっ!?』と思いましたけど(笑)。ちょっとグロテスクな表現にも耐性がありましたし、もともとホラー映画が小さいころから大好きだったので。
いま改めて思うのは、最初に触れた『ジョジョ』が第6部の『ストーンオーシャン』で、こうして主人公の空条徐倫をやらせてもらえるってことは“運命”だなと思います。あの日、手を伸ばして取る行動をしたからこそ、ここにたどり着けたという想いがあります。本当にうれしいです!
■読むたびに変わる『ストーンオーシャン』の印象 一番好きなシリーズは…?
――そんな感動的な出会いを果たした徐倫をきっかけに第1部から読み進めていくことになりますが、どのあたりで深く引き込まれましたか。
【ファイルーズあい】 第1部、第2部は心揺さぶられるシーンもたくさんあって、とにかく物語全体を俯瞰して見ていたのが、第4部から「このキャラが好き」とかグッとくるキャラクターにハマるように変わっていきました。それで言うと第4部以降の方がハマったかもしれないです。
もちろん全部大好きで、全部好きなのは当たり前です。『ジョジョ』ファンはみんなこう言いますが(笑)。全部好きな中で、心を鬼にして一つの作品と言ったらこのシリーズ、という感じなんです。
――では、心を鬼にしていただき、あえて1シリーズを挙げるとするなら?
【ファイルーズあい】 1作品だけですよね。
――できれば。
【ファイルーズあい】 ひとつだけですよね?
――できれば。
【ファイルーズあい】 第5、6、7部です。
――おっと(笑)。
【ファイルーズあい】 決まらないです(苦笑)。第5部『黄金の風』は、1週間余りの出来事を濃密かつテンポ良く描いていて、敵のキャラクターも魅力的で大好き。好きなキャラクターが多いのも第5部ですね。第6部はもう徐倫が大好きだし、最初に出会ったシリーズ。どんどん成長していく徐倫の姿に胸を打たれるものがあって勇気をもらえる。だから大好きです。第7部は“人生”です。
■「エシディシ並に泣いた」徐倫役に決定の瞬間 アニメ版・徐倫は「みんなで一緒に」
――Netflixでの先行配信に続き、テレビ放送も開始されますが改めて、そこまで愛があり運命的な出会いをした徐倫役に決まった時の心境を聞かせてください。
【ファイルーズあい】 時が止まりました(笑)。「DIOがいた?」みたいな(笑)。
――DIOのスタンド「ザ・ワールド」が発動してしまいましたか(笑)。
【ファイルーズあい】 実際はそんなのんきな状態じゃなくて(苦笑)。本当に文字通り時が止まったみたいに感じました。徐倫役に関しては自信がなかったので、「夢見ているのかな」みたいな気持ちで(夢の中に存在するスタンド)「デスサーティーン」に攻撃されているのかなって(笑)。そのぐらい信じられなかった。
うれしい気持ちと、夢が叶った気持ちと、自分を誇りに思う気持ちと、プレッシャーとかどうしようというあせりの気持ちとか、全部ごっちゃごっちゃになった涙が出てきました。エシディシ(※『戦闘潮流』に登場する「柱の男」の1人。激高したときクールダウンするために泣きわめくのが特徴)並に泣きました。
――「あァァァんまりだァァアァ」ですか! 結構な泣きっぷりですね(笑)。とはいえ徐倫への思い入れを考えれば、当然のことかもしれません。
【ファイルーズあい】 そうですね。もともとは徐倫を助けるキャラクターをやりたいと思って声優になり、今回のオーディションではエンポリオとフー・ファイターズも受けさせていただきました。その2人にご縁がなかったとしても、例えば「モブ女囚A」とか、徐倫のことを助けられなくても徐倫と同じ空間にいて、大好きな『ストーンオーシャン』のクレジットに名前が載るだけでも、ここまでやってきた意味があると考えていました。まさか主人公をお任せいただけるなんて夢にも思わなかった。本当に本当に幸せです。
アニメはNetflixにて全世界独占先行配信中(1〜12話)テレビ放送は、1月7日よりTOKYO MX、MBS、BS11他にて放送。インタビュー後編はあす3日午後6時に公開します。
取材・文:遠藤政樹/編集:櫻井偉明
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2022/01/02