お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太、オードリーの若林正恭による『たりないふたり』が、5月31日に東京・下北沢で行われた配信ライブ『明日のたりないふたり』をもって、12年におよぶコンビ活動を終了=解散した。オンライン動画配信サービスHuluでは、最後の漫才ライブに未公開の舞台裏映像も観られる『明日のたりないふたり 特別版』を配信しているが、それを記念して、Creepy Nutsによるミニインタビュー番組『Creepy Nutsが語る あの日のたりないふたり』もHuluの公式YouTubeで公開された。一部内容を紹介したい(※ネタバレあり)。
【DJ松永】(「明日のたりないふたり」について)しゃべられることある?
【R-指定】しゃべられることがないから、作品でアンサーするしかないと思って、そこから自分の表現に打ち込むということしかなかったのよ。ラップにして完璧に返そうと思っていたけど、それが不可能。(『明日のたりないふたり』のエンディングに)登場させていただいた時に「たりないふたり」のイントロがかかった時に、全部真っ白になる感じというか。エンディングになっていくにつれて、ヤバいと。この場ではアンサーしきれませんと思ったら、ビートが鳴っていて。こみ上げてきた感情もあるから…。
【DJ松永】あれこそ、生々しかったよ。Rの普段のキレがなくなってしまう状況。あそこでキレキレだったら、冷静じゃん(笑)。そんなの無理じゃん。
【R-指定】めっちゃ楽しんだし、身につまされたし。それをしゃべりということで表現することはできなかった。感想という行為に落とし込めない。あの2人の姿を見て、より自分の土俵やったり、表現に向き合うことでしか、表現できない。
【DJ松永】あれを見て、オレは当日、泣くしかできなかった(笑)。お前はどうするのって言われた感じだった。
【R-指定】RHYMESTER・宇多丸さんも言っている、ものすごくヒップホップの根源にあることなんですよ。演者側が表現していて「で、お前はどうするの?」っていう語りかけるカルチャーやって、宇多さんとかは言っていて。それはずっと思うんやけど、まさしく、全部歴史を経た“たりないふたり”から「お前はどうするの?」って投げかけられた感じがして。
【DJ松永】まさしく、お2人の歴史がバンと、全部見せてくれていて、それで「お前はどう?」っていう感じだったから。それくらい、2人はマジで、漫才で刺し合ったり、救い合ったりしているじゃないですか? あんなん見たことないよ。今後も見ることないと思う。印象に残っているのは(明日のたりないふたりの現場に)当日入って、ロビーで(番組を立ち上げた)安島さんに会ったら、そこで安島さんが泣いていたんですよ。マネージャーの森さんに話したら「裏方はそこ(舞台)を作るまでが本番なんだよ。だから泣いているのはわかる」と言っていて。たりないふたり自体が、オレの人生の攻略本みたいなところがあるんですよね。
人見知りとか恋愛ベタみたいなことって、今でこそ、一番マジョリティーな自虐ですけど、昔はそれを言ったら蔑まされるし、みんな隠して生きていた時代もあった。そんな時、たりないふたりを見て、そうした劣等感とかをネタにしてエンターテインメントに昇華して楽しませてっていうところを見たら、これは自分たちのままヒップホップしていいんだと、置き換えて考えることができたんですよね。
【DJ松永】100億点のアートを見せられた。鍾乳洞みたいな感じですよ。とんでもない歳月を経て、奇跡的に出来上がったアートだから。
【R-指定】人間業ではないんですよ。
【DJ松永】めちゃくちゃ人間が出ているんだけど、あんな人間味が出たエンターテインメントを即興でできるのは、人間業じゃない。異次元すぎて処理できないんですよ。積み上がった歴史なんですよ。告知に落とし込むのは無理です。ごめんなさい。オレらの存在自体が感想だよね。
あくまで一部の紹介のため、2人の真意を感じるためには、Huluの公式YouTubeを鑑賞してほしい。Huluでは、12年間で制作された『たりないふたりー山里亮太と若林正恭ー』『さよならたりないふたり』『たりないふたり2020〜春夏秋冬〜』『もっとたりないふたり−山里亮太と若林正恭−』『たりふたSUMMER JAM’14』の計5本も独占配信している。
【配信情報】
『Creepy Nutsが語る!あの日のたりないふたり』Hulu公式YouTubeで公開中
https://youtu.be/4tEFmd3vaYA
『明日のたりないふたり 特別版』Huluで配信中
https://www.hulu.jp/ashitano-tarinai-futari-special
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
【DJ松永】(「明日のたりないふたり」について)しゃべられることある?
【R-指定】しゃべられることがないから、作品でアンサーするしかないと思って、そこから自分の表現に打ち込むということしかなかったのよ。ラップにして完璧に返そうと思っていたけど、それが不可能。(『明日のたりないふたり』のエンディングに)登場させていただいた時に「たりないふたり」のイントロがかかった時に、全部真っ白になる感じというか。エンディングになっていくにつれて、ヤバいと。この場ではアンサーしきれませんと思ったら、ビートが鳴っていて。こみ上げてきた感情もあるから…。
【DJ松永】あれこそ、生々しかったよ。Rの普段のキレがなくなってしまう状況。あそこでキレキレだったら、冷静じゃん(笑)。そんなの無理じゃん。
【R-指定】めっちゃ楽しんだし、身につまされたし。それをしゃべりということで表現することはできなかった。感想という行為に落とし込めない。あの2人の姿を見て、より自分の土俵やったり、表現に向き合うことでしか、表現できない。
【DJ松永】あれを見て、オレは当日、泣くしかできなかった(笑)。お前はどうするのって言われた感じだった。
【R-指定】RHYMESTER・宇多丸さんも言っている、ものすごくヒップホップの根源にあることなんですよ。演者側が表現していて「で、お前はどうするの?」っていう語りかけるカルチャーやって、宇多さんとかは言っていて。それはずっと思うんやけど、まさしく、全部歴史を経た“たりないふたり”から「お前はどうするの?」って投げかけられた感じがして。
【DJ松永】まさしく、お2人の歴史がバンと、全部見せてくれていて、それで「お前はどう?」っていう感じだったから。それくらい、2人はマジで、漫才で刺し合ったり、救い合ったりしているじゃないですか? あんなん見たことないよ。今後も見ることないと思う。印象に残っているのは(明日のたりないふたりの現場に)当日入って、ロビーで(番組を立ち上げた)安島さんに会ったら、そこで安島さんが泣いていたんですよ。マネージャーの森さんに話したら「裏方はそこ(舞台)を作るまでが本番なんだよ。だから泣いているのはわかる」と言っていて。たりないふたり自体が、オレの人生の攻略本みたいなところがあるんですよね。
人見知りとか恋愛ベタみたいなことって、今でこそ、一番マジョリティーな自虐ですけど、昔はそれを言ったら蔑まされるし、みんな隠して生きていた時代もあった。そんな時、たりないふたりを見て、そうした劣等感とかをネタにしてエンターテインメントに昇華して楽しませてっていうところを見たら、これは自分たちのままヒップホップしていいんだと、置き換えて考えることができたんですよね。
【DJ松永】100億点のアートを見せられた。鍾乳洞みたいな感じですよ。とんでもない歳月を経て、奇跡的に出来上がったアートだから。
【R-指定】人間業ではないんですよ。
【DJ松永】めちゃくちゃ人間が出ているんだけど、あんな人間味が出たエンターテインメントを即興でできるのは、人間業じゃない。異次元すぎて処理できないんですよ。積み上がった歴史なんですよ。告知に落とし込むのは無理です。ごめんなさい。オレらの存在自体が感想だよね。
あくまで一部の紹介のため、2人の真意を感じるためには、Huluの公式YouTubeを鑑賞してほしい。Huluでは、12年間で制作された『たりないふたりー山里亮太と若林正恭ー』『さよならたりないふたり』『たりないふたり2020〜春夏秋冬〜』『もっとたりないふたり−山里亮太と若林正恭−』『たりふたSUMMER JAM’14』の計5本も独占配信している。
【配信情報】
『Creepy Nutsが語る!あの日のたりないふたり』Hulu公式YouTubeで公開中
https://youtu.be/4tEFmd3vaYA
『明日のたりないふたり 特別版』Huluで配信中
https://www.hulu.jp/ashitano-tarinai-futari-special
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
2021/12/23