昨年(2020年)、映画製作を開始して100周年を迎えた松竹。その記念プロジェクトの締めくくりとして、 1979年に公開された篠田正浩監督・坂東玉三郎主演作品『夜叉ヶ池』の4Kデジタルリマスター版を製作。42年ぶりに蘇った本作(英題:Demon Pond)が、第74回カンヌ国際映画祭(7月6日〜17日)クラシック部門(以下、カンヌクラシックス)で、インターナショナルプレミア上映される。 カンヌクラシックスは、2004年に同映画祭の一部門として設立。文化遺産としての作品のショーケース、また過去の名作の再発見、修復された偉大な作品のお披露目などを目的としている。日本映画ではこれまでに、『乱』(黒澤明監督)、『雨月物語』(溝口健二監督)、『楢山節考』(今村昌平監督)、『東京物語』(小津安二郎監督)など、名だたる巨匠の作品が選出された。
2021/06/25