NHK Eテレにて放送中のテレビアニメ『宇宙なんちゃら こてつくん』(毎週水曜 後6:45〜)。人気声優の山口勝平と、娘で声優の山口茜が出演しており、親子初共演を果たしている。宇宙飛行士を目指すこてつくんの物語にちなみ、それぞれ「役者になる」夢をかなえた今、目指した“夢”について聞いてみた。
『ごきげんぱんだ』や『こねずみ』など、かわいらしくユーモラスな人間味あふれるキャラクターを描く、大人気クリエイターにしむらゆうじの原作WEB漫画『宇宙なんちゃら こてつくん』をTVアニメ化した本作。宇宙飛行士を目指す主人公・こてつくんと、同じく宇宙を目指す仲間たちとの出会いから、アカデミーでの何気ない日常、夢に向かって頑張ることの大切さを描く。物語の中で勝平は、宇宙飛行士を目指す主人公・こてつのおじいちゃん役、娘の茜は宇宙一の料理人になる夢を持つおたま役を担当している。
■親子初共演で驚き 山口家で不思議な縁の『こてつくん』
――出演キャストが2月に発表された際、勝平さんは自身のツイッターで『こてつくん』愛を熱く語っておりました。かなりのファンだと感じましたが、作品にハマったところはどこでしょうか。
【勝平】 にしむらさんが描くキャラクターたちは、そのビジュアルにほっこりします。無駄な線がないにもかかわらず表情や動きが豊かで、『こてつくん』の物語を知る前から「これは、かわいい&面白いに違いない!」と感じておりました(笑)ビジュアル先行で虜になり、癒されてます。
山口家では苗字の「山口」と書かれたLINEスタンプ「私は山口さん」というのが、流行りました。実はこのスタンプを作ったのがにしむらさんで、勝手にご縁を感じていました(笑)。
【茜】 私も父と同じくにしむらさんが描かれるキャラクターが好きです。また、擬音でのにしむらさんらしいゆるい表現も好きです。「ぶるんるるるる」とエンジンをかけたり、「もっくもっく」とか。
――好きな作品に出演が決まった時は喜びが大きかった気がします。さらに親子で初共演ということなので、驚きもあったのではないでしょうか。
【勝平】 それはもう、うれしかったです! 漫画の連載がスタートした時から、「メディア化したら、なんとかして関わりたい!」と思っていました。オーディションのお話が届いただけで喜びましたし、まさか娘とともに出演できるなんて想像していませんでした。おじいちゃんを演じるのも珍しいので、個人的にもやりがいを感じています。
【茜】 私は父が舞台に立つ姿を見てお芝居に興味を持ち、劇団の養成所に入りました。同じ“芝居”をする仕事ではありますが、こうして声優の仕事をする機会をいただいて驚いています。舞台と違って、声優はキャラクターの動きにあわせてお芝居をするので、取り組み方が違うことに面白さと難しさを感じています。
■志した役者の夢“見切り発車”の行動力
――物語のテーマとして“夢を追いかける”があると思います。お二人それぞれ、役者の夢を叶えたわけですが、役者を目指すきっかけは一体何だったのでしょうか。
【勝平】 高校の三者面談の時に「役者になりたいから、東京に出たい!」と初めて打ち明けて、母と先生は驚いていました。将来の選択肢の中で「役者」というのはあったのですが、いま思うと、あの時は単純に「東京に出たい」というのが理由だったのかも知れません。ただ、小学校の学芸会では、合唱と芝居をするチームに分かれた時、芝居をする方に手をあげていたので、人の前で演技をすることが根っこの部分で好きだったのだと思います。「演じる」ことが楽しく思えるのは、今でも変わらないです。
上京してきて、不思議と役者になれないとは思っていなかったので、不安もなかった気がします。今考えるととても怖いですよね。「役者になれる」という確信はありませんでしたが、「役者になれない」とも思っていなかったのです。「役者になる」と東京に出てきたわけなので、「役者になる」以外の選択肢がなかったこともあって、がむしゃらに行動していたのかも知れません。振り返ると、完全に見切り発車ですね(笑)。
【茜】 父の影響もあり、私にとって役者や声優業はとても身近なものだったので、幼稚園の卒園アルバムの将来の夢にも「せいゆう」と書いていました。いま思うとそれ以外の仕事を詳しく知らなかっただけかもしれません。ただもっと小さいころは、「ケーキ屋さんになりたい」と言っていました。ケーキをいっぱい食べられると思って(笑)
小さいころから父が出演しているアニメ作品は見ていました。私にとっては父の声がテレビから聞こえてくるのは普通なことであり、自然と認識していました。
【勝平】 そう言っていたことを覚えていたので、ある日、「役者になりたい」と聞いた時は、「えっ! ケーキ屋さんじゃなかったの!?」と驚きましたが、同時に「やっぱりか〜」と思いました。小さいころから、舞台やイベントの楽屋にも連れて行ってましたし、業界が身近な環境だったんだと思います。
■我が子が志した「役者の夢」見守るしかない
――父親として子どもの夢は応援するとは思いますが、同じ役者の道に進むことに抵抗感などはなかったのでしょうか。
【勝平】 息子も声優なのですが、子どもたちが役者、声優の仕事を選んだことに対しては、抵抗はなかったです。ただ、役者になると決めたらもう、自分で考えてやっていくしかない。私からは何もしてあげられないのです。目標を叶えてほしいけど、もう見守るしかないので「そっか、頑張れ!」と応援しています。『こてつくん』のおじいいちゃんが、こてつくんの宇宙飛行士になるという夢を見守る姿と似ていますね。
――宇宙飛行士を夢見る主人公のこてつくんですが、視聴者に作品を通じて感じてもらいたいところはどこでしょうか。
【勝平】 こてつくんも含めて、夢を追いかけている人は本当に輝いて見えます。自分の子どもにかかわらず、若い人たちが頑張って努力している姿は、キラキラまぶしく、尊いです。
宇宙を題材にしている作品ですが、私が子どものころの時代、「宇宙飛行士」という存在は、別次元にいるような「なりたい!と思っても叶わない夢」だったと思います。それが今、日本人の方も宇宙飛行士として活躍していて、宇宙が身近になってきました。この作品を見た子どもたちが、宇宙に興味を持ち、こてつくんたちと同じように宇宙に夢を持ってくれるとうれしいです。夢を後押しする一人になれたらと思うと、ワクワクします。「宇宙なんちゃら こてつくん」のゆるーい世界に癒されて、夢を追いかけてほしいです!
『ごきげんぱんだ』や『こねずみ』など、かわいらしくユーモラスな人間味あふれるキャラクターを描く、大人気クリエイターにしむらゆうじの原作WEB漫画『宇宙なんちゃら こてつくん』をTVアニメ化した本作。宇宙飛行士を目指す主人公・こてつくんと、同じく宇宙を目指す仲間たちとの出会いから、アカデミーでの何気ない日常、夢に向かって頑張ることの大切さを描く。物語の中で勝平は、宇宙飛行士を目指す主人公・こてつのおじいちゃん役、娘の茜は宇宙一の料理人になる夢を持つおたま役を担当している。
■親子初共演で驚き 山口家で不思議な縁の『こてつくん』
――出演キャストが2月に発表された際、勝平さんは自身のツイッターで『こてつくん』愛を熱く語っておりました。かなりのファンだと感じましたが、作品にハマったところはどこでしょうか。
【勝平】 にしむらさんが描くキャラクターたちは、そのビジュアルにほっこりします。無駄な線がないにもかかわらず表情や動きが豊かで、『こてつくん』の物語を知る前から「これは、かわいい&面白いに違いない!」と感じておりました(笑)ビジュアル先行で虜になり、癒されてます。
山口家では苗字の「山口」と書かれたLINEスタンプ「私は山口さん」というのが、流行りました。実はこのスタンプを作ったのがにしむらさんで、勝手にご縁を感じていました(笑)。
【茜】 私も父と同じくにしむらさんが描かれるキャラクターが好きです。また、擬音でのにしむらさんらしいゆるい表現も好きです。「ぶるんるるるる」とエンジンをかけたり、「もっくもっく」とか。
――好きな作品に出演が決まった時は喜びが大きかった気がします。さらに親子で初共演ということなので、驚きもあったのではないでしょうか。
【勝平】 それはもう、うれしかったです! 漫画の連載がスタートした時から、「メディア化したら、なんとかして関わりたい!」と思っていました。オーディションのお話が届いただけで喜びましたし、まさか娘とともに出演できるなんて想像していませんでした。おじいちゃんを演じるのも珍しいので、個人的にもやりがいを感じています。
【茜】 私は父が舞台に立つ姿を見てお芝居に興味を持ち、劇団の養成所に入りました。同じ“芝居”をする仕事ではありますが、こうして声優の仕事をする機会をいただいて驚いています。舞台と違って、声優はキャラクターの動きにあわせてお芝居をするので、取り組み方が違うことに面白さと難しさを感じています。
■志した役者の夢“見切り発車”の行動力
――物語のテーマとして“夢を追いかける”があると思います。お二人それぞれ、役者の夢を叶えたわけですが、役者を目指すきっかけは一体何だったのでしょうか。
【勝平】 高校の三者面談の時に「役者になりたいから、東京に出たい!」と初めて打ち明けて、母と先生は驚いていました。将来の選択肢の中で「役者」というのはあったのですが、いま思うと、あの時は単純に「東京に出たい」というのが理由だったのかも知れません。ただ、小学校の学芸会では、合唱と芝居をするチームに分かれた時、芝居をする方に手をあげていたので、人の前で演技をすることが根っこの部分で好きだったのだと思います。「演じる」ことが楽しく思えるのは、今でも変わらないです。
上京してきて、不思議と役者になれないとは思っていなかったので、不安もなかった気がします。今考えるととても怖いですよね。「役者になれる」という確信はありませんでしたが、「役者になれない」とも思っていなかったのです。「役者になる」と東京に出てきたわけなので、「役者になる」以外の選択肢がなかったこともあって、がむしゃらに行動していたのかも知れません。振り返ると、完全に見切り発車ですね(笑)。
【茜】 父の影響もあり、私にとって役者や声優業はとても身近なものだったので、幼稚園の卒園アルバムの将来の夢にも「せいゆう」と書いていました。いま思うとそれ以外の仕事を詳しく知らなかっただけかもしれません。ただもっと小さいころは、「ケーキ屋さんになりたい」と言っていました。ケーキをいっぱい食べられると思って(笑)
小さいころから父が出演しているアニメ作品は見ていました。私にとっては父の声がテレビから聞こえてくるのは普通なことであり、自然と認識していました。
【勝平】 そう言っていたことを覚えていたので、ある日、「役者になりたい」と聞いた時は、「えっ! ケーキ屋さんじゃなかったの!?」と驚きましたが、同時に「やっぱりか〜」と思いました。小さいころから、舞台やイベントの楽屋にも連れて行ってましたし、業界が身近な環境だったんだと思います。
■我が子が志した「役者の夢」見守るしかない
――父親として子どもの夢は応援するとは思いますが、同じ役者の道に進むことに抵抗感などはなかったのでしょうか。
【勝平】 息子も声優なのですが、子どもたちが役者、声優の仕事を選んだことに対しては、抵抗はなかったです。ただ、役者になると決めたらもう、自分で考えてやっていくしかない。私からは何もしてあげられないのです。目標を叶えてほしいけど、もう見守るしかないので「そっか、頑張れ!」と応援しています。『こてつくん』のおじいいちゃんが、こてつくんの宇宙飛行士になるという夢を見守る姿と似ていますね。
――宇宙飛行士を夢見る主人公のこてつくんですが、視聴者に作品を通じて感じてもらいたいところはどこでしょうか。
【勝平】 こてつくんも含めて、夢を追いかけている人は本当に輝いて見えます。自分の子どもにかかわらず、若い人たちが頑張って努力している姿は、キラキラまぶしく、尊いです。
宇宙を題材にしている作品ですが、私が子どものころの時代、「宇宙飛行士」という存在は、別次元にいるような「なりたい!と思っても叶わない夢」だったと思います。それが今、日本人の方も宇宙飛行士として活躍していて、宇宙が身近になってきました。この作品を見た子どもたちが、宇宙に興味を持ち、こてつくんたちと同じように宇宙に夢を持ってくれるとうれしいです。夢を後押しする一人になれたらと思うと、ワクワクします。「宇宙なんちゃら こてつくん」のゆるーい世界に癒されて、夢を追いかけてほしいです!
こてつくんに会いました!!!!
— 山口 茜 (@akane__31) March 19, 2021
げきかわ〜〜〜????
そして有難いことに、父のおまけで取材もして頂きました!!
とっても楽しかった??#宇宙なんちゃらこてつくん pic.twitter.com/qKWue4Im0h
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2021/05/02