ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

【おちょやん】西川忠志、“中間管理職”の劇場支配人3:7で役者寄り

 NHKで放送中の連続テレビ小説『おちょやん』(月〜土 前8:00 総合/前 7:30 BS4K・BSプレミアム※土曜日は1週間の振り返り)に、亀株式会社の社員であり、劇場の支配人も務める熊田役で出演する西川忠志。6作目となる連続テレビ小説は「皆さん、本当によく見てくださっているので、怖くもありうれしいことでもあります(笑)」と話している。

鶴亀株式会社の社員・熊田(西川忠志)=連続テレビ小説『おちょやん』(C)NHK

鶴亀株式会社の社員・熊田(西川忠志)=連続テレビ小説『おちょやん』(C)NHK

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 本作に登場する熊田は、第2週で初めて芝居(「人形の家」)を目にしたヒロイン・千代に台本をあげ、芝居の魅力に気づくきっかけをつくった人物。道頓堀の芝居小屋を一手に牛耳る、鶴亀株式会社の社長・大山鶴蔵(中村雁治郎)の忠実な部下であり、役者たちに鶴蔵の意向を伝えるメッセンジャーのような役割を果たす。

 西川は、熊田について「役者と会社との間で板挟みになる、いわば中間管理職のような立場。近くの鶴亀座がにぎわったらヒヤヒヤしますし、社長の鶴蔵にも『なんとしても初興行を成功させ。もしわしの期待を裏切るようなことになったら、全員二度とこの道頓堀で芝居させへん。無論、お前にも責任とってもらう』と言われますので、何をしても売上をあげようと悪戦苦闘しています」と説明する。

 「これまで僕も劇場でお芝居をやらせていただいて、劇場支配人の方にもお会いしています。あそこの支配人はこういう感じだった、急ぐ時や緊急事態発生の時はこうだったと、お一人お一人の支配人の後ろ姿や奮闘されていた姿を思い浮かべながら演じています。熊田も芝居が好きではあるんでしょうが、ただ役者に優しくするだけではだめで、時にはビジネスライクに劇場の売上のために厳しいことも言ったのではないかと想像しています。

 でも最初は役者さん寄りなのか、それとも会社寄りなのか台本を読んでもなかなかつかめませんでしたが、一平の父の天海天海(茂山宗彦)が亡くなり、途中で芝居を辞めて去らなければいけなくなったときに、観客の前で口上を言う場面があるのですが、その時に演出家の方から指示されたのは、花道の奥で熊田は『いつか頑張って帰って来いよ』とボロボロと泣いてくださいだったんです。そこまで感情移入して役者を思っていいんだと、そこで熊田という人物の理解度が増しました。いまは割合でいうと3が会社で、7は役者寄りの気持ちで演じています」

 熊田が支配人を務める劇場、えびす座のセットもよくできていて、「見た瞬間に、改めてこの役を心してやらないといけないなと感動しました」と、美術スタッフの仕事ぶりを絶賛。「鶴亀社長役である中村鴈治郎さんも『この芝居小屋を持ち帰ってこの舞台で芝居やりたいわ』と、ほれぼれなさっていたぐらいなので、歌舞伎俳優の方にもそう言わしめるすばらしいセットの中でお芝居をさせていただけるという喜びと、劇場が頑張れよって言ってくれたような気持ちがしています」。

 「美術さん、ヘアメークさん、衣装さん、小道具さんなどたくさんのスタッフの方々のおかげでその役の人物を生かしていただいていると常に思います」と、感謝を口にする西川。視聴者には「この作品が好きでたまらないっていうのが、スタッフも出演者の皆さんからも体全体から醸し出されている現場です。皆が一つになって造り上げている作品なので、きっと皆さんに喜んでいただけると思います。ぜひご覧になってください」と、呼びかけている。

関連写真

  • 鶴亀株式会社の社員・熊田(西川忠志)=連続テレビ小説『おちょやん』(C)NHK
  • file_000qk9_R
  • 鶴亀株式会社の社員・熊田(西川忠志)=連続テレビ小説『おちょやん』(C)NHK

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索