NHKで放送中の連続テレビ小説『エール』(月〜土 前8:00 総合ほか)は、きょう27日放送の第120回が最終回(28日は最終週の振り返り)。最終回は、予告どおり、特別編「エールコンサート」が放送された。ドラマ出演者の熱唱に次ぐ、熱唱で15分とは思えないほうど充実した内容。NHKの総力を結集して(?)、音楽番組としてもガチな仕上がりとなっていた。制作統括の土屋勝裕氏、演出を担当した吉田照幸氏が振り返る。
――最終回をコンサートにしたのは?
【吉田】プロデューサー陣から「どこかで歌の回を」という要望があり、(物語のモデルとなった)古関裕而さんに「ありがとうございました」という思いを込めて歌うというのは、このドラマでしかできないことですし、意味があると思いました。僕自身、『歌謡コンサート』や『紅白歌合戦』を担当していたこともあったので、昔を思い出して楽しかったです。昌子役の堀内敬子さん、岩城役の吉原光夫さんら歌の上手い人たちが劇中で一切歌っていないという“無駄遣い”も含めて、最初から計算していたものではないのですが、最終回で歌声を披露したら衝撃なんじゃないかな、と思いました。
【土屋】演出部の吉田がかつて音楽番組をやっていたということで、『紅白』の経験のあるステージ監督や音楽番組をやっているスタッフに入ってもらって、NHKホールで本格的にやらせていただきました。現場でも「紅白みたいだね」と話していたくらい。今年はコロナで打ち上げもできなかったので、キャストが現場に勢ぞろいして、すてきな衣装で思いきっきり歌って、すごくいい収録ができたと思っています。その熱というか、楽しんでいる感じは画面を通して伝わると思うので、8ヶ月間、『エール』を楽しんでいただいた視聴者の皆さんに15分ですが、楽しんでいただけたらいいなと思います。
――とても充実した15分でした。
【吉田】歌ってほしい曲がいっぱいあって、ちょっと急ぎ足になってますよね。企画を考える上で、「栄冠は君に輝く」は、アコースティックで歌うのは最初から決めていました。マーチ風とは違った味わいがある。そして、「長崎の鐘」を誰が歌うか。やはり音(二階堂ふみ)がメインで歌って、裕一(窪田正孝)が指揮して、最後は大団円がいいんじゃないかな、と思いました。二階堂さんも本当に努力されて、ここまで歌唱力を上げて「長崎の鐘」の歌ってくれたことに感動していました。そして、度肝を抜かれたのは、岩城さんですね。『紅白』とか散々やってきたのに、吉原さんが第一声を発した時に、度肝を抜かれました。
――出演者の薬師丸ひろ子さん(関内光子役)が「ドラマでは歌うシーンのなかった岩城さんの魂のこもった歌に感動しました」、堀内敬子さん(藤堂昌子役)が「見どころはたくさんありますが、やはり、吉原光夫さんの歌唱でしょう!!」とコメントしていたとおりでしたね。「イヨマンテの夜」でド頭のドラを叩いていたのは、『エール』で音楽を担当した瀬川英史さん。コーラスは歌唱指導に当たってきたBREEZEの皆さんも。まさにオールキャスト&スタッフでした。
【吉田】裕一が浮いちゃったらどうしようと思っていたら、予想以上に司会が上手で驚きました。皆さん、収録を楽しんでいました。岩城さんはほかの衣装を考えていたんですけど、吉原さんが役衣装で歌いたい、と。薬師丸さんも役衣装です。逆に昌子さんは役衣装で「フランチェスカの鐘」を歌うのは違和感があったのでドレスで。カーテンコールですから、作品のキャラクターなのか、ご本人なのか、どっちかからないけど、どっちで見ても楽しめると思います。
――今回、出ていない人もいらっしゃいます。もっと聴きたいと思いました。
【吉田】1回でもいいから、お客さんを入れて「エールコンサート」ができたらいいですよね。今回、スケジュールの都合などもあって、出ませんでしたが、野田洋次郎さん、柿澤勇人さん、柴咲コウさんもいますし。ただ、薬師丸さん、柴咲さん、二階堂さんが出て歌っていたら、別のことやれよって言われそうですが(笑)。
――改めて、音楽の力を感じました。
【吉田】急ぎ足ですけど15分でも堪能できたのは、メロディーの力強さ、多彩さだと思います。これらの楽曲を古関裕而さん一人で作ったというのがすごい。それなのに、「古関裕而」という名前がそこまで知られていなかったのが興味深いですね。一つのジャンルですごいと有名になったりするんですけど、あらゆる分野ですごい人はかえって名前が知られていなかったりするんですよね。古関さんはそういう人だったのかな。改めて脚光を浴びてうれしく思っています。
――最終回をコンサートにしたのは?
【吉田】プロデューサー陣から「どこかで歌の回を」という要望があり、(物語のモデルとなった)古関裕而さんに「ありがとうございました」という思いを込めて歌うというのは、このドラマでしかできないことですし、意味があると思いました。僕自身、『歌謡コンサート』や『紅白歌合戦』を担当していたこともあったので、昔を思い出して楽しかったです。昌子役の堀内敬子さん、岩城役の吉原光夫さんら歌の上手い人たちが劇中で一切歌っていないという“無駄遣い”も含めて、最初から計算していたものではないのですが、最終回で歌声を披露したら衝撃なんじゃないかな、と思いました。
【土屋】演出部の吉田がかつて音楽番組をやっていたということで、『紅白』の経験のあるステージ監督や音楽番組をやっているスタッフに入ってもらって、NHKホールで本格的にやらせていただきました。現場でも「紅白みたいだね」と話していたくらい。今年はコロナで打ち上げもできなかったので、キャストが現場に勢ぞろいして、すてきな衣装で思いきっきり歌って、すごくいい収録ができたと思っています。その熱というか、楽しんでいる感じは画面を通して伝わると思うので、8ヶ月間、『エール』を楽しんでいただいた視聴者の皆さんに15分ですが、楽しんでいただけたらいいなと思います。
――とても充実した15分でした。
【吉田】歌ってほしい曲がいっぱいあって、ちょっと急ぎ足になってますよね。企画を考える上で、「栄冠は君に輝く」は、アコースティックで歌うのは最初から決めていました。マーチ風とは違った味わいがある。そして、「長崎の鐘」を誰が歌うか。やはり音(二階堂ふみ)がメインで歌って、裕一(窪田正孝)が指揮して、最後は大団円がいいんじゃないかな、と思いました。二階堂さんも本当に努力されて、ここまで歌唱力を上げて「長崎の鐘」の歌ってくれたことに感動していました。そして、度肝を抜かれたのは、岩城さんですね。『紅白』とか散々やってきたのに、吉原さんが第一声を発した時に、度肝を抜かれました。
――出演者の薬師丸ひろ子さん(関内光子役)が「ドラマでは歌うシーンのなかった岩城さんの魂のこもった歌に感動しました」、堀内敬子さん(藤堂昌子役)が「見どころはたくさんありますが、やはり、吉原光夫さんの歌唱でしょう!!」とコメントしていたとおりでしたね。「イヨマンテの夜」でド頭のドラを叩いていたのは、『エール』で音楽を担当した瀬川英史さん。コーラスは歌唱指導に当たってきたBREEZEの皆さんも。まさにオールキャスト&スタッフでした。
【吉田】裕一が浮いちゃったらどうしようと思っていたら、予想以上に司会が上手で驚きました。皆さん、収録を楽しんでいました。岩城さんはほかの衣装を考えていたんですけど、吉原さんが役衣装で歌いたい、と。薬師丸さんも役衣装です。逆に昌子さんは役衣装で「フランチェスカの鐘」を歌うのは違和感があったのでドレスで。カーテンコールですから、作品のキャラクターなのか、ご本人なのか、どっちかからないけど、どっちで見ても楽しめると思います。
――今回、出ていない人もいらっしゃいます。もっと聴きたいと思いました。
【吉田】1回でもいいから、お客さんを入れて「エールコンサート」ができたらいいですよね。今回、スケジュールの都合などもあって、出ませんでしたが、野田洋次郎さん、柿澤勇人さん、柴咲コウさんもいますし。ただ、薬師丸さん、柴咲さん、二階堂さんが出て歌っていたら、別のことやれよって言われそうですが(笑)。
――改めて、音楽の力を感じました。
【吉田】急ぎ足ですけど15分でも堪能できたのは、メロディーの力強さ、多彩さだと思います。これらの楽曲を古関裕而さん一人で作ったというのがすごい。それなのに、「古関裕而」という名前がそこまで知られていなかったのが興味深いですね。一つのジャンルですごいと有名になったりするんですけど、あらゆる分野ですごい人はかえって名前が知られていなかったりするんですよね。古関さんはそういう人だったのかな。改めて脚光を浴びてうれしく思っています。
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2020/11/27