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二宮和也主演『浅田家!』 「ワルシャワ国際映画祭」最優秀アジア映画賞受賞 邦画では初

 人気グループ・二宮和也が主演、妻夫木聡が共演する映画『浅田家!』(公開中)が、『第36回ワルシャワ国際映画祭』の最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)を獲得したことが19日、発表された。同映画祭において、最優秀アジア映画賞を邦画作品が受賞したのは初めて。二宮は「人から人へ気持ちが伝わったことがうれしいです」と喜んだ。

『第36回ワルシャワ国際映画祭』の最優秀アジア映画賞を受賞し笑顔を見せる(左から)中野量太監督、二宮和也(C)2020「浅田家!」製作委員会

『第36回ワルシャワ国際映画祭』の最優秀アジア映画賞を受賞し笑顔を見せる(左から)中野量太監督、二宮和也(C)2020「浅田家!」製作委員会

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 『ワルシャワ国際映画祭』は、1985年からポーランドの首都・ワルシャワで開催される世界15大映画祭のひとつ。今年は10月9日から18日の間に開催。本作は14日にプレミア上映にされ、ポジティブな反応が集まった。

 審査委員は「現在の混沌とした時代にこそ必要とされる希望に満ちた、非常に感動で楽しい作品でした。誰もが大きな心を持ち、純粋な夢を決して諦めない、ユニークなある家族の悲しみと喜びの描写が素晴らしく、私たちは最優秀アジア賞を授与いたします」と理由を語った。

 二宮の出演作が海外の映画祭に選出されるのは『硫黄島からの手紙』(06年)での「第57回ベルリン国際映画祭」「第79回アカデミー賞」ノミネート。「ラストレシピ 〜麒麟の舌の記憶〜」(17年)で「第2回マカオ国際映画祭」公式上映、『検察側の罪人』(18年)の「第38回ハワイ国際映画祭」への出品以来となる。また「ワルシャワ国際映画祭」で邦画作品が受賞するのは、吉田大八監督の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07年)のフリースピリットコンペティション部門大賞受賞以来となる。

■二宮和也コメント
まずは監督、受賞おめでとうございます! 朝起きて、「最優秀アジア賞を受賞しました」という知らせが深夜に来ていたことを知り、大変驚きました。人から人へ気持ちが伝わったことがうれしいです。それだけでもうれしいです。最初から賞を目的として、作品に参加したわけではありませんが、こういった映画祭があるからこそ、世界の人に観ていただく機会があり、世界中にある“家族というものの一つの形”を感じていただくことができたのかなと思います。賞をいただけたことはもちろん光栄ですが、映画を観た皆さんの感想で、たくさんの方が久しぶりに映画館に行ったきっかけが『浅田家!』だと言ってくれているのを知り、すごくうれしかったです。色々な価値観の人が集まって一つのスクリーンで同じものを共有できる映画館という場所に人が戻ってきて、お客さんが「よかった」と言ってくれる作品を作れたことが何より素晴らしいと思います。

中野量太監督コメント
この映画が言葉の壁や国境も超えて海外の人にも受け入れられたということがとてもうれしいです。国際コンペティション部門に選ばれた理由も「この苦しい時代だからこそ、こういう映画が必要だ」というものだったのですが、受賞理由も同じだったと聞いてうれしかったです。この映画は家族の話なので、世界共通だと思いました。東日本大震災の中で苦難にぶつかっても、希望を見つけて乗り越え、前に進むという話なので、世界の方々にも理解をしていただけたんだと思います。日本の映画ファンの方々が、この作品で映画館に帰ってきてくれたというお話を聞いて、世界の映画ファンも帰ってきてくれるきっかけの映画になってくれたらいいなと。受賞理由を聞いて、もしかしたらそういう役目をもった作品なのかもと感じたので、今、上映できていることがうれしいです。

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