フジテレビ「ノイタミナ」枠などで放送されたテレビアニメ『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』。ケタ外れの資産をもつ主人公・神戸大助(かんべ・だいすけ)が、誰にも想像がつかない型破りな方法で事件を大胆に解決する物語で、同役をアニメ声優初挑戦となる俳優の大貫勇輔が担当した。24日に最終回を迎えたが、出演を経て表現者として「何を得たのか?」を聞いてみた。
原作は45年前に発表され、累計発行部数111万部を突破した筒井康隆氏のベストセラー推理小説。型破りな刑事・大助が、バディを組む警視庁「現代犯罪対策本部準備室」所属の刑事・加藤春(CV:宮野真守)とともに、舞台を現代に移して華やかに事件を解決する。
物語のほか、人気グループ・SixTONESがオープニング主題歌を担当するなど話題となった作品だが、この盛り上がりを演者側はどのように受け止めているのだろうか。
「SNSなどで世界中の方々からメッセージや感想をいただき、日本が誇るアニメのもつ力、国を超えてたくさんの人に愛されるこの作品に関われたことを本当にうれしく、光栄に思います」と感謝する大貫。家族や友人含め、世界中のファンから感想が寄せられることに驚いているそうだ。
演じている大助は、財力などを駆使して乱暴に事件を解決するキャラクター。「金にものを言わせて行動する」ため個性的だが、どこに魅力を感じているのか。
「神戸大助はお金で何でも解決できると思っている人間で、究極のマイペース。他人に全然影響を受けない人だから、加藤から何を言われても自分のテンポで物事を進めていくんです。でも、どこか浮世離れしているというか、天然で世間知らずなところがかわいらしく、そういうギャップがキャラクターの魅力だと思います」と個性的なキャラクターに面白味を感じているという。
7歳からダンスを始め、17歳よりプロダンサーとして多くの作品に出演してきた大貫は、2012年にはミュージカル『キャバレー』で藤原紀香の相手役に抜てきされ俳優デビュー。そして今回、『富豪刑事』でアニメ声優デビューを果たしたが、ダンサーや俳優業とは違った表現の仕方に苦労があったように思える。
「出演が決まってからさまざまなアニメを意識的に見るようにしました。その中でキャラクターの表情が変化しているというより、『声優の声の表現一つが感情をより豊かに描いているんだ』ということに気づき、自分もいかにキャラクターが“生きているか”というのを大事なポイントに置きました」。
続けて「ただ、最初に伊藤監督から『大貫君は、ありのままでいてくれていいよ』とおっしゃってくださったので、それを信じて演じていました。大助は感情の振り幅が激しくないキャラクターだったため、感情の出し具合が難しかったですね。毎回アフレコ中に監督から細かくディレクションしていただいて収録していました」と打ち明けてくれた。
宮野真守など実力派な声優陣に囲まれながら収録を終えた今、今回の声優挑戦で表現者として得たものは何だろう。ダンサー、俳優、声優…これから先、どのような表現者を目指していくのか。
「先輩方の声優として持つパワーに、まず隣でアフレコをしていて圧倒されながらも、『何かをそこから得たい!』と毎話思いながら過ごしていました。その中でやはり身体の躍動感や呼吸感、お芝居としての間など、やはり声も肉体が大切なんだなと思いました」と振り返り、「寝てる時の声、歩いてる時の声、走ってる時の声、気持ちを押し殺してる時の声、リラックスしてる時の声、さまざまな声がありますが、その瞬間にどれだけ役とともにいられるかが大事なのかなと、初挑戦ながらに思いました。まさに声だけで『お芝居』をするという感覚でした」と新たな発見があったと話す。
「常にどんな時もどんな役でも人に何か感動を与えられるような表現者を目指しています! 今回、本当に楽しく刺激的な経験になったので、声優のお仕事もまたチャンスがあればさまざまな役に挑戦してみたいです! 悪い役や、感情が激しく揺れ動く役にも挑戦してみたいです」と力を込める。“声の芝居”を貪欲な姿勢で向き合った今、これからどんな表現者としての顔を見せるのか、彼の今後に注目したい。
原作は45年前に発表され、累計発行部数111万部を突破した筒井康隆氏のベストセラー推理小説。型破りな刑事・大助が、バディを組む警視庁「現代犯罪対策本部準備室」所属の刑事・加藤春(CV:宮野真守)とともに、舞台を現代に移して華やかに事件を解決する。
物語のほか、人気グループ・SixTONESがオープニング主題歌を担当するなど話題となった作品だが、この盛り上がりを演者側はどのように受け止めているのだろうか。
「SNSなどで世界中の方々からメッセージや感想をいただき、日本が誇るアニメのもつ力、国を超えてたくさんの人に愛されるこの作品に関われたことを本当にうれしく、光栄に思います」と感謝する大貫。家族や友人含め、世界中のファンから感想が寄せられることに驚いているそうだ。
演じている大助は、財力などを駆使して乱暴に事件を解決するキャラクター。「金にものを言わせて行動する」ため個性的だが、どこに魅力を感じているのか。
「神戸大助はお金で何でも解決できると思っている人間で、究極のマイペース。他人に全然影響を受けない人だから、加藤から何を言われても自分のテンポで物事を進めていくんです。でも、どこか浮世離れしているというか、天然で世間知らずなところがかわいらしく、そういうギャップがキャラクターの魅力だと思います」と個性的なキャラクターに面白味を感じているという。
7歳からダンスを始め、17歳よりプロダンサーとして多くの作品に出演してきた大貫は、2012年にはミュージカル『キャバレー』で藤原紀香の相手役に抜てきされ俳優デビュー。そして今回、『富豪刑事』でアニメ声優デビューを果たしたが、ダンサーや俳優業とは違った表現の仕方に苦労があったように思える。
「出演が決まってからさまざまなアニメを意識的に見るようにしました。その中でキャラクターの表情が変化しているというより、『声優の声の表現一つが感情をより豊かに描いているんだ』ということに気づき、自分もいかにキャラクターが“生きているか”というのを大事なポイントに置きました」。
続けて「ただ、最初に伊藤監督から『大貫君は、ありのままでいてくれていいよ』とおっしゃってくださったので、それを信じて演じていました。大助は感情の振り幅が激しくないキャラクターだったため、感情の出し具合が難しかったですね。毎回アフレコ中に監督から細かくディレクションしていただいて収録していました」と打ち明けてくれた。
宮野真守など実力派な声優陣に囲まれながら収録を終えた今、今回の声優挑戦で表現者として得たものは何だろう。ダンサー、俳優、声優…これから先、どのような表現者を目指していくのか。
「先輩方の声優として持つパワーに、まず隣でアフレコをしていて圧倒されながらも、『何かをそこから得たい!』と毎話思いながら過ごしていました。その中でやはり身体の躍動感や呼吸感、お芝居としての間など、やはり声も肉体が大切なんだなと思いました」と振り返り、「寝てる時の声、歩いてる時の声、走ってる時の声、気持ちを押し殺してる時の声、リラックスしてる時の声、さまざまな声がありますが、その瞬間にどれだけ役とともにいられるかが大事なのかなと、初挑戦ながらに思いました。まさに声だけで『お芝居』をするという感覚でした」と新たな発見があったと話す。
「常にどんな時もどんな役でも人に何か感動を与えられるような表現者を目指しています! 今回、本当に楽しく刺激的な経験になったので、声優のお仕事もまたチャンスがあればさまざまな役に挑戦してみたいです! 悪い役や、感情が激しく揺れ動く役にも挑戦してみたいです」と力を込める。“声の芝居”を貪欲な姿勢で向き合った今、これからどんな表現者としての顔を見せるのか、彼の今後に注目したい。
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2020/09/26