演劇界ですぐれた業績を示した芸術家を表彰する『第四十五回 菊田一夫演劇』の大賞を受賞した人気デュオ・KinKi Kidsの堂本光一(41)が17日、都内で行われた授賞式に出席。20年間にわたり『SHOCK』シリーズをけん引してきた功績が評価され、個人としては史上最年少での大賞に、スピーチでは舞台人として一層の飛躍を誓った。
今回はこのほか、演劇賞に、岡本健一(『海辺のカフカ』大島の役、『終夜』ヨンの役の演技に対して)、川平慈英(『ビッグ・フィッシュ』エドワード・ブルームの役に演技に対して)、高橋一生(『天保十二年のシェイクスピア』佐渡の三世次の役の演技に対して)、朝夏まなと(『リトル・ウィメン〜若草物語〜』ジョーの役、『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』デロリスの役の演技に対して)。演劇特別賞として、永年の宝塚歌劇における作・演出の功績に対して酒井澄夫氏が受賞した。
以下、堂本によるスピーチ全文
2月、3月に今年も帝国劇場で『SHOCK』をやらせていただいていました。世の中がこういう状況になりまして、公演自体も中止になったのですが、色々思うことがたくさんあったなか受賞のお知らせを聞き、すごくびっくりしました。まさかと思いました。
以前、『SHOCK』の作品に対し賞をいただいたことはありましたが、今回は個人での受賞となります。2020年の『SHOCK』は、ジャニー(喜多川)さんが昨年亡くなってから初めての帝国劇場の『SHOCK』ということで、意味のあるものだと思いました。改めて、菊田一夫演劇大賞という偉大な方々が受賞されている素晴らしい賞をいただき、自分としては恐ろしくなるような、背筋の伸びる思いですし、今後も賞に恥じないものにしなければ、自分自身もそうならなければと感じました。
個人として史上最年少の受賞となり、恐縮する思いなのですが、こうやって続けてきたことを改めて見てくださっていたんだなと感じますし、自分自身精進していかなきゃと感じました。
公演中止になったことによって一番悲しい思いをされる方は、お客様です。舞台は、やはり生で観ていただくのが一番だと思いますが、(『SHOCK』公式インスタグラムでのインスタライブは)少しでも悲しい思いをされた方に届けばいいなという思いで配信をやらせていただきました。
自分がいまここにいるのはジャニーさんのおかげです。『SHOCK』をここまで長く続けられたのもジャニーさんのおかげです。2005年から演出に携わってきましたが、ジャニーさんは本当にたくさんの責任を背負って生きてきた人なんだなと感じました。自分が演出させていただいて、一番意識するのはジャニーさんとともに一緒に作り上げてきたものの良さを今後も絶対になくしてはならないということです。自分が演出するうえで、ジャニーさんだったらどう思うのかな?は、いつもいつも問い、今後も変わらないんだろうなと思います。
そんなジャニーさんにいま一番聞きたいのは、「世の中こういう状況になって、ジャニーさんだったどうする?」……まだ返事はありません。
少しずつ演劇の世界も再開しはじめています。この状況でできること、できないことはありますが、また新しく生まれる何かにワクワクしています。お客様に安心してご覧いただけるのが一番ですが、エンターテインメントという力を信じて、みんなで協力して、またみんなが心から楽しめる時間が少しずつ戻っていくことを願っていますし、そのためにどうすればいいか考えていこうと思います。
今回はこのほか、演劇賞に、岡本健一(『海辺のカフカ』大島の役、『終夜』ヨンの役の演技に対して)、川平慈英(『ビッグ・フィッシュ』エドワード・ブルームの役に演技に対して)、高橋一生(『天保十二年のシェイクスピア』佐渡の三世次の役の演技に対して)、朝夏まなと(『リトル・ウィメン〜若草物語〜』ジョーの役、『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』デロリスの役の演技に対して)。演劇特別賞として、永年の宝塚歌劇における作・演出の功績に対して酒井澄夫氏が受賞した。
以下、堂本によるスピーチ全文
2月、3月に今年も帝国劇場で『SHOCK』をやらせていただいていました。世の中がこういう状況になりまして、公演自体も中止になったのですが、色々思うことがたくさんあったなか受賞のお知らせを聞き、すごくびっくりしました。まさかと思いました。
以前、『SHOCK』の作品に対し賞をいただいたことはありましたが、今回は個人での受賞となります。2020年の『SHOCK』は、ジャニー(喜多川)さんが昨年亡くなってから初めての帝国劇場の『SHOCK』ということで、意味のあるものだと思いました。改めて、菊田一夫演劇大賞という偉大な方々が受賞されている素晴らしい賞をいただき、自分としては恐ろしくなるような、背筋の伸びる思いですし、今後も賞に恥じないものにしなければ、自分自身もそうならなければと感じました。
個人として史上最年少の受賞となり、恐縮する思いなのですが、こうやって続けてきたことを改めて見てくださっていたんだなと感じますし、自分自身精進していかなきゃと感じました。
公演中止になったことによって一番悲しい思いをされる方は、お客様です。舞台は、やはり生で観ていただくのが一番だと思いますが、(『SHOCK』公式インスタグラムでのインスタライブは)少しでも悲しい思いをされた方に届けばいいなという思いで配信をやらせていただきました。
自分がいまここにいるのはジャニーさんのおかげです。『SHOCK』をここまで長く続けられたのもジャニーさんのおかげです。2005年から演出に携わってきましたが、ジャニーさんは本当にたくさんの責任を背負って生きてきた人なんだなと感じました。自分が演出させていただいて、一番意識するのはジャニーさんとともに一緒に作り上げてきたものの良さを今後も絶対になくしてはならないということです。自分が演出するうえで、ジャニーさんだったらどう思うのかな?は、いつもいつも問い、今後も変わらないんだろうなと思います。
そんなジャニーさんにいま一番聞きたいのは、「世の中こういう状況になって、ジャニーさんだったどうする?」……まだ返事はありません。
少しずつ演劇の世界も再開しはじめています。この状況でできること、できないことはありますが、また新しく生まれる何かにワクワクしています。お客様に安心してご覧いただけるのが一番ですが、エンターテインメントという力を信じて、みんなで協力して、またみんなが心から楽しめる時間が少しずつ戻っていくことを願っていますし、そのためにどうすればいいか考えていこうと思います。
2020/07/18