元マラソン選手でスポーツジャーナリストの増田明美氏が14日、都内で取材に応じ、カンテレ・フジテレビ系で26日に生中継される『第39回大阪国際女子マラソン』(正午〜後2:55)の見どころを語った。
2020年東京五輪、マラソン女子日本代表として出場できるのは3人。そのうち、昨年9月に行われた『MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)』で1位の前田穂南(天満屋)と2位の鈴木亜由子(日本郵政)が内定している。最後の1枠を争う選考会の一つが、この大阪国際女子マラソン。五輪代表になるには、2時間22分22秒の設定記録を突破した上で、日本人最速タイムとなる必要がある。
注目選手に挙げたのは、福士加代子(ワコール)、松田瑞生(ダイハツ)、小原怜(天満屋)の3選手。増田氏は、さまざまな取材で集めた選手に関するネタを書き込んでいる「なんでもノート」持参で、「今回は、あとの1枠を狙って、スピードで勝負する選手ばかりがそろっている。大阪国際女子マラソンならではの“高速レース”で、どんな記録を出るか、2時間22分22秒の設定記録を突破する人が何人出るか、注目してほしい」と話した。
9月の『MGC』で5度目のオリンピック出場を目指したものの7位に敗れた福士選手。37歳となり、最後の1枠に向かって、集大成の爆走を誓っているという。「福士さんが注目されるきっかけになったレースが、2008年の大阪国際女子マラソン。倒れては立ち上がり、また倒れては立ち上がりを繰り返してやっとゴールした。あれから干支が一回りして、変わらずに第一線で活躍しているのはすごいことだと思います」と、増田氏。「最後のチャンス。福士さんはラストランのつもりで、大阪国際女子マラソンにかけている。そういう緊張感がきっと視聴者にも伝わって、ドキドキワクワクできるんじゃないでしょうか」。
松田は大阪生まれ大阪育ち、鍛え抜かれた腹筋がトレードマーク。2年前の大阪国際女子マラソンが初マラソンで優勝。その後、ベルリンマラソンでも自己ベストを更新し、東京五輪代表の大本命とされたが、MGCでは4位に終わり、代表には手が届かなかった。
「松田さんはスピードがあって、野口みずきさんが2005年に作った2時間19分12秒の日本記録を抜くのは松田さんなんじゃないか、と言われている。MGCはゆっくりスタートして、35キロ過ぎからの勝負と思い込んでいたらしいんだけど、実際はそうじゃない展開になって、ショックが大きかった。でも切り替えて大阪に向かっています。今度のレースにかける思いは人一倍強いと思います」。
小原選手は、2016年リオ五輪代表選考レース、昨年9月の『MGC』と、五輪代表の座をあと一歩のところで逃してきた。「岡山出身で岡山愛が強い方なので、“悔し涙の桃太郎”というキャッチフレーズをつけたんです。リオの時は1秒差負け、MGCも4秒差で上位2枠に入れなかった。本当に惜しい人物。“悔し涙”が、いつか“うれし涙”に変わってほしいと思って、彼女を応援している人も多いと思う」と、次から次にネタが出てくる増田氏。大会当日に向けて、準備に余念がない様子だ。
「選手一人ひとりにドラマがある。その中でも特に応援する側にとってもわかりやすいドラマがある3選手が顔をそろえた感じです」と健闘を祈っていた。
同大会では、増田氏のほか、有森裕子(バルセロナ五輪銀・アトランタ五輪銅)、高橋尚子(シドニー五輪金)、千葉真子(パリ世界選手権銅)、野口みずき(アテネ五輪金)らメダリストが手分けして解説にあたる。ほかにゲスト解説者に河野匡氏(日本陸連長距離・マラソンディレクター)。番組MCはフリーアナウンサーの加藤綾子。土佐礼子(エドモントン世界選手権銀、大阪世界選手権銅)と渋井陽子(マラソン前日本記録保持者)による副音声も行う。
2020年東京五輪、マラソン女子日本代表として出場できるのは3人。そのうち、昨年9月に行われた『MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)』で1位の前田穂南(天満屋)と2位の鈴木亜由子(日本郵政)が内定している。最後の1枠を争う選考会の一つが、この大阪国際女子マラソン。五輪代表になるには、2時間22分22秒の設定記録を突破した上で、日本人最速タイムとなる必要がある。
注目選手に挙げたのは、福士加代子(ワコール)、松田瑞生(ダイハツ)、小原怜(天満屋)の3選手。増田氏は、さまざまな取材で集めた選手に関するネタを書き込んでいる「なんでもノート」持参で、「今回は、あとの1枠を狙って、スピードで勝負する選手ばかりがそろっている。大阪国際女子マラソンならではの“高速レース”で、どんな記録を出るか、2時間22分22秒の設定記録を突破する人が何人出るか、注目してほしい」と話した。
9月の『MGC』で5度目のオリンピック出場を目指したものの7位に敗れた福士選手。37歳となり、最後の1枠に向かって、集大成の爆走を誓っているという。「福士さんが注目されるきっかけになったレースが、2008年の大阪国際女子マラソン。倒れては立ち上がり、また倒れては立ち上がりを繰り返してやっとゴールした。あれから干支が一回りして、変わらずに第一線で活躍しているのはすごいことだと思います」と、増田氏。「最後のチャンス。福士さんはラストランのつもりで、大阪国際女子マラソンにかけている。そういう緊張感がきっと視聴者にも伝わって、ドキドキワクワクできるんじゃないでしょうか」。
松田は大阪生まれ大阪育ち、鍛え抜かれた腹筋がトレードマーク。2年前の大阪国際女子マラソンが初マラソンで優勝。その後、ベルリンマラソンでも自己ベストを更新し、東京五輪代表の大本命とされたが、MGCでは4位に終わり、代表には手が届かなかった。
「松田さんはスピードがあって、野口みずきさんが2005年に作った2時間19分12秒の日本記録を抜くのは松田さんなんじゃないか、と言われている。MGCはゆっくりスタートして、35キロ過ぎからの勝負と思い込んでいたらしいんだけど、実際はそうじゃない展開になって、ショックが大きかった。でも切り替えて大阪に向かっています。今度のレースにかける思いは人一倍強いと思います」。
小原選手は、2016年リオ五輪代表選考レース、昨年9月の『MGC』と、五輪代表の座をあと一歩のところで逃してきた。「岡山出身で岡山愛が強い方なので、“悔し涙の桃太郎”というキャッチフレーズをつけたんです。リオの時は1秒差負け、MGCも4秒差で上位2枠に入れなかった。本当に惜しい人物。“悔し涙”が、いつか“うれし涙”に変わってほしいと思って、彼女を応援している人も多いと思う」と、次から次にネタが出てくる増田氏。大会当日に向けて、準備に余念がない様子だ。
「選手一人ひとりにドラマがある。その中でも特に応援する側にとってもわかりやすいドラマがある3選手が顔をそろえた感じです」と健闘を祈っていた。
同大会では、増田氏のほか、有森裕子(バルセロナ五輪銀・アトランタ五輪銅)、高橋尚子(シドニー五輪金)、千葉真子(パリ世界選手権銅)、野口みずき(アテネ五輪金)らメダリストが手分けして解説にあたる。ほかにゲスト解説者に河野匡氏(日本陸連長距離・マラソンディレクター)。番組MCはフリーアナウンサーの加藤綾子。土佐礼子(エドモントン世界選手権銀、大阪世界選手権銅)と渋井陽子(マラソン前日本記録保持者)による副音声も行う。
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2020/01/14