今期の連続ドラマのなかでも、木村拓哉主演の『グランメゾン東京』(TBS系)がやはり強い。視聴率は安定の二桁を維持。コンフィデンス誌のドラマ満足度調査「ドラマバリュー」でも、初回から第4話まで90ポイント台と高い数字を獲得し続けている。その最大の魅力は、脚本・キャスト・演出など、ドラマを構成する各要素のバランスの良さだろう。オーソドックスな手法をきっちりおさえつつも、丁寧で繊細な技を散りばめた同作は、さながら一皿の調和のとれた料理のようでもある。■ドラマが元気だった時代の“昭和臭さ”も漂う
2019/11/17