俳優の内野聖陽が18日、東京・渋谷のNHKで自身が主演する単発ドラマ『スローな武士にしてくれ〜京都 撮影所ラプソディー〜』(BSプレミアム:23日 後9:00〜10:59/BS4K:30日 後6:00〜7:59)の試写会に出席した。本作では、水しぶき一つひとつを鮮明に見せる世界最新鋭ハイスピードカメラや360度、全方位ぶれずに撮影できるマシン、ワイヤーアクションなどを駆使して撮影を敢行。内野は「ハイテク技術相手の芝居は大変だった」と振り返った。
京都の撮影所「京映」のもとに、NHKから「最新鋭の技術を駆使して時代劇を作ってほしい」という依頼が舞い込む。NHKから乗り込んできたのは、時代劇オタクの「NHK技術ラボ」職員・田所新之助(柄本佑)。主役に抜てきされたのは、50歳を過ぎても芽が出ない大部屋俳優・村田茂雄(内野)。時代劇が廃れるにつれ引退状態にあった監督・国重五郎(石橋蓮司)やカメラマン・武藤幸四郎(本田博太郎)ら往年の活動屋が終結し、「ワンカット13人斬り」や「池田屋の階段落ち」などさまざまなアクションシーンに、最新鋭の技術で挑んでいく。
剣道六段、居合道四段、スターから指名され続ける“名斬られ役”の大部屋俳優を演じた内野は「台本を読んで、すごく面白い、と久しぶりに興奮した。普段は神社でお賽銭は100円しか入れないんですが、1000円入れるくらい喜んだ」と、物語の面白さを強調。時代劇スター・里見浩太朗役で本人が出演するなど、「先輩方に負けられんぞ、と気合入った」。
ところが、ハイスピードカメラで時代劇の“チャンバラ”を撮るのは、困難を要した。「普段の立ち回りというのは、うそをついている。刀が体に当っているようで、実は当たっていない。刀がぶつかり合っているようでぶつかっていないのが熟練の殺陣。しかし、スローで撮ると当たってないことばバレバレになって、普段やっている立ちまわりでは通用しないってことがわかった。NGを重ねて大変でした」と舞台裏を明かす。
「クランクイン1週間前から京都の撮影所で一人けいこもした」と内野。「ワイヤーアクションも初めてで、しかも数回練習しただけで後ろ向きに飛ばなきゃならなくて、冷や汗モノだったんですが、なんとかこなしてやりました」と、無事に撮影が終わったことを喜んだ。
劇中では見事な殺陣を披露する内野。「僕自身、昔のスター俳優たちの時代劇が大好きで、撮影現場に萬屋錦之介さんのポスターがいっぱい貼ってあったので、『かっこいい! くれ!』といってもらってきました(笑)。三船(敏郎)さんのかっこいい姿とか、たくさんの時代劇を観てきたからこそ、自分の中にも育っているのかな、というのはすごく感じた。これも一つの伝承だと思うので、演じ手や表現者はどんどん吸収して、あるいは背中を見せていって、次世代につなげていくのかな。そういった意味では僕もそろそろ背中を見せていかなくちゃいけない世代になりつつある」と、時代劇を担い手の一人としての覚悟ものぞかせていた。
京都の撮影所「京映」のもとに、NHKから「最新鋭の技術を駆使して時代劇を作ってほしい」という依頼が舞い込む。NHKから乗り込んできたのは、時代劇オタクの「NHK技術ラボ」職員・田所新之助(柄本佑)。主役に抜てきされたのは、50歳を過ぎても芽が出ない大部屋俳優・村田茂雄(内野)。時代劇が廃れるにつれ引退状態にあった監督・国重五郎(石橋蓮司)やカメラマン・武藤幸四郎(本田博太郎)ら往年の活動屋が終結し、「ワンカット13人斬り」や「池田屋の階段落ち」などさまざまなアクションシーンに、最新鋭の技術で挑んでいく。
剣道六段、居合道四段、スターから指名され続ける“名斬られ役”の大部屋俳優を演じた内野は「台本を読んで、すごく面白い、と久しぶりに興奮した。普段は神社でお賽銭は100円しか入れないんですが、1000円入れるくらい喜んだ」と、物語の面白さを強調。時代劇スター・里見浩太朗役で本人が出演するなど、「先輩方に負けられんぞ、と気合入った」。
ところが、ハイスピードカメラで時代劇の“チャンバラ”を撮るのは、困難を要した。「普段の立ち回りというのは、うそをついている。刀が体に当っているようで、実は当たっていない。刀がぶつかり合っているようでぶつかっていないのが熟練の殺陣。しかし、スローで撮ると当たってないことばバレバレになって、普段やっている立ちまわりでは通用しないってことがわかった。NGを重ねて大変でした」と舞台裏を明かす。
「クランクイン1週間前から京都の撮影所で一人けいこもした」と内野。「ワイヤーアクションも初めてで、しかも数回練習しただけで後ろ向きに飛ばなきゃならなくて、冷や汗モノだったんですが、なんとかこなしてやりました」と、無事に撮影が終わったことを喜んだ。
劇中では見事な殺陣を披露する内野。「僕自身、昔のスター俳優たちの時代劇が大好きで、撮影現場に萬屋錦之介さんのポスターがいっぱい貼ってあったので、『かっこいい! くれ!』といってもらってきました(笑)。三船(敏郎)さんのかっこいい姿とか、たくさんの時代劇を観てきたからこそ、自分の中にも育っているのかな、というのはすごく感じた。これも一つの伝承だと思うので、演じ手や表現者はどんどん吸収して、あるいは背中を見せていって、次世代につなげていくのかな。そういった意味では僕もそろそろ背中を見せていかなくちゃいけない世代になりつつある」と、時代劇を担い手の一人としての覚悟ものぞかせていた。
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2019/03/18