「平成」の元号では最終作となる『仮面ライダージオウ』まで、平成仮面ライダーシリーズとともに時代を振り返る。第20作は、平成30年＝2018年9月2日から放送中の『仮面ライダージオウ』。マスクに「カメンライダー」と書かれた独特のデザインと、歴代の平成仮面ライダーのアーマーを身にまとい戦う「タイムトラベルライダー」で、毎回歴代シリーズのオリジナルキャストがゲスト出演して話題となっている。

　王になることを夢見る2000年生まれの主人公・常磐ソウゴ（奥野壮）の前に突如現れたタイムマシーン。そのタイムマシーンから現れた謎の少女は彼に告げる。「私は2068年からやってきた。未来の世界は魔王が君臨し、人々を苦しめ、希望のない世界を創りだしている」。そんな絶望的な未来の世界を変えるために2018年にやってきた少女はさらに告げる。「未来のアナタこそが、いずれ世界を破滅させる魔王にして“オーマジオウ”となる」と。

　仮面ライダージオウに変身する運命にある主人公、彼はヒーローではなく未来の魔王なってしまうのか。一方で、ジオウに変わる王を擁立しようとタイムジャッカーが暗躍。歴代平成仮面ライダーたちの力を奪い、次々とアナザーライダーを生み出していく。アナザーライダーたちとも戦いながら、ソウゴの未来はどこへ向かうのか？

　『仮面ライダージオウ』が始まって間もない9月に、平成の歌姫・安室奈美恵が引退。1年前の発表からの引退劇は、国民全員の関心事に発展。「感謝」と「応援」の波は各業界に旋風を巻き起こした。

　「東名高速あおり運転事故」などもあり、“走る防犯カメラ”ドライブレコーダーを取り付ける人が急増。新世代のUI（ユーザーインターフェース）である、音声で電気をつけたり消したり、ネット検索したりできるAI（人工知能）スピーカー「グーグルホーム」「アマゾンエコー」もジワジワ普及している。

　酷暑や豪雨災害、北海道胆振東部地震などに見舞われた平成最後の夏、300万円で作ったインディーズ映画『カメラを止めるな』が、並み居る大作をごぼう抜きして興行収入28億円超の大ヒットを遂げ、話題になった。