宝島社がその年の人気漫画をランキング形式で発表するガイドブック『このマンガがすごい！2019』が11日に発売され、オトコ編1位は石黒正数氏の『天国大魔境』（講談社）、オンナ編1位は鶴谷香央理氏の『メタモルフォーゼの縁側』（KADOKAWA）に決定した。

　『月刊アフタヌーン』（講談社）で連載中の『天国大魔境』は、崩壊した未来で「天国」を探すマルとキルコの大冒険を描いた物語。作者の石黒氏は2000年に『ヒーロー』でアフタヌーン四季賞秋の四季賞を受賞してデビューし、05年から『それでも町は廻っている』の連載開始、同作は10年にテレビアニメ化、13年に第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞経験を持つ。

　『メタモルフォーゼの縁側』は、ふと立ち寄った書店で1冊のBL（ボーイズ・ラブ）コミックスを手にし75歳にしてBLを知った老婦人と、書店員の女子高生が織りなす穏やかで優しい、心さざめく日々を描いたストーリー。

　『このマンガがすごい！』は、1996年に漫画のガイド本として誕生し、漫画ファン700人が本気で選んだ「いま、読むべきマンガ」を集約し、毎年ランキング形式で発表している漫画好きによる漫画ファンのためのガイドブック。オトコ編・オンナ編の各上位50作の徹底レビューに加え、ランキング外の作品も多数ピックアップし、500冊以上の漫画を紹介している。