ここ数年、主演・主要キャストの映画やドラマが続き、コンスタントにメディアに露出している実力派俳優・岡田将生。演技力の評価はもちろんのこと、最近では、共演者や本人によって語られるイケメンとは思えない「ちょっと残念なエピソード」も話題になっている。また、近年、演じる役はどこか“残念な役”も多く、そのイメージの一致もポイントに。若手俳優ではありながらキャリア10年以上の岡田将生。なぜ愛されるのか、その秘密を岡田へのインタビューで垣間見ることができた。
◆デビュー以降“正統派イケメン俳優”として活躍も、近年は“ひと癖ふた癖ある役”も好演
岡田将生は2006年のデビュー以来、正統派イケメン俳優として少女漫画の実写化ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系、2007年)や映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年)、映画『潔く柔く』(2013年)などに出演するほか、エリート役を演じた映画『プリンセス トヨトミ』(2011年)や、NHK大河ドラマ『平清盛』(2012年)で源頼朝を演じるなど、メインキャストで実力のある正統派イケメン枠を確立してきた。
そしてその後は、徐々にシフトチェンジを見せる。ドラマ・映画『ST 赤と白の捜査ファイル』シリーズ(日本テレビ系、2013年)や、『リーガルハイ』(フジテレビ系、同年)ではちょっと残念で痛いエリート役を演じて、 “イケメン”だけでは片付けられない役にも挑戦。そして、2016年に主演した宮藤官九郎オリジナル脚本の『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)では“ゆとり世代”のどこか滑稽で憎めない等身大の主人公を演じ、『第4回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞』(コンフィデンス主催)主演男優賞を受賞した。他にも、映画『銀魂』(2017年)などのコメディーや、ドラマ『小さな巨人』(TBS系、同年)でのクールな東大卒の刑事役など、どんな役もこなせる振れ幅を見せている。
現在28歳の岡田は30歳に向けて「先々を考えるタイプなので、なんとなく自分が目指す方向のイメージはできています」「27歳ぐらいから同世代の俳優さんと“30代に向けてどういう仕事がしたいか”という話をするようなりました」と語る。俳優として着実に積み重ねてきた実績は、その堅実な姿勢からも納得がいく。
◆「役のイメージを気にする時期は終わった」 正統派イケメン俳優からの脱却
現在公開中の映画『伊藤くん A to E』ではまさに残念すぎるモンスター級の“痛男”を好演。5人の崖っぷち“毒女”たちを翻弄して数々の痛すぎる“迷言”を連発している。そんな昨今の“残念な役”への挑戦について、イメージを気にするか? という質問に岡田は「特に気にしないです。イメージを気にする時期は終わったと思います」と話す。
現在、20代前半の活躍が目覚ましい“イケメン俳優枠”は飽和状態とも言えるだろう。そんな中、岡田は30歳を前にして“イケメンの役”では片付かないひと癖もふた癖もある役を演じて評価を得てきた。そんな現在の立ち位置についても聞いてみると「あまり考えない。でも、(20代前半の俳優を見ていると)みんな大変そうだなとか、自分もそういう時期があったなと彼らを見ていて思います」。
“大変だな”と思うのは、いつまでも“正統派イケメン俳優”だけでいるのは難しいことを、身をもって知っているからだろう。無事、脱却を果たし、現在は自分の役と向き合うことができているはずだ。
◆バラエティでの活躍も俳優人気を後押し? “イケメンなのに残念”キャラが開花
そんな、役者としてのキャリアはもちろん、岡田が愛される理由の一つにバラエティでの活躍も欠かせない。潔癖キャラや、ヘタレキャラ、ポンコツな言動などさまざまな“残念”な一面を見せ、視聴者からは“イケメンなのに残念なところがいい”と、好感度を上げている。
また、仲の良い小栗旬や、生田斗真、松坂桃李など、共演者にいじられるエピソードには「うんざり」といった表情を見せるが、どれも可愛がられているのが伝わる話ばかりだ。16日に放送された『火曜サプライズ』(日本テレビ系)でも、仲良しのウエンツ瑛士と“さし飲み”をしたエピソードを披露。「何度も『もう一杯だけいいですか?』と朝5時まで引き留められたのに、タクシーを呼んで先に帰ってしまった」とウエンツに “ゆとり”を暴露されるが、それでもその場にいた先輩俳優の田中圭や中村倫也に「かわいい」と評価されている。
ところが岡田自身は「実はいじられるのはあまり好きではないんです(苦笑)。最近は“いじられるのは好きじゃない”と言うようにしているんですけど、番宣のバラエティ番組に関しては出させて頂いている身なので…(笑)。きっとこの葛藤は一生続くでしょうね(笑)」と本音をポロリ。そして、そうやってバラエティへ出演することで視聴者にとって癒しになっていると伝えると「そう言っていただけるなら全力で頑張ります(笑)」(岡田)。“好きじゃない”と言いつつ、その受け答えはいつでもサービス精神の塊だ。
本人曰くバラエティへの苦手意識があるようだが、どうしても天性のサービス精神で素の“岡田将生”を発揮してしまうのだろう。この頑張っていることが伝わる“イケメンなのに残念”というキャラクターは、とてつもない親近感に繋がっている。それが、どんなに“残念な役”を演じてもどこか憎めない登場人物として昇華されているのだろう。
ひとつひとつ考えながら丁寧に答えてくれた岡田は、インタビュー終了後に小声で「立ち位置かぁ…」とひとりごと。どうやらインタビュー中に投げかけた質問で悩ませてしまったようだ。役にも生かされるその真摯な姿勢はもちろん、自然体で思わず“素”を見せてしまうサービス精神が、お茶の間や共演者に愛される秘訣なのだろう。
◆デビュー以降“正統派イケメン俳優”として活躍も、近年は“ひと癖ふた癖ある役”も好演
岡田将生は2006年のデビュー以来、正統派イケメン俳優として少女漫画の実写化ドラマ『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』(フジテレビ系、2007年)や映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年)、映画『潔く柔く』(2013年)などに出演するほか、エリート役を演じた映画『プリンセス トヨトミ』(2011年)や、NHK大河ドラマ『平清盛』(2012年)で源頼朝を演じるなど、メインキャストで実力のある正統派イケメン枠を確立してきた。
そしてその後は、徐々にシフトチェンジを見せる。ドラマ・映画『ST 赤と白の捜査ファイル』シリーズ(日本テレビ系、2013年)や、『リーガルハイ』(フジテレビ系、同年)ではちょっと残念で痛いエリート役を演じて、 “イケメン”だけでは片付けられない役にも挑戦。そして、2016年に主演した宮藤官九郎オリジナル脚本の『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)では“ゆとり世代”のどこか滑稽で憎めない等身大の主人公を演じ、『第4回 コンフィデンスアワード・ドラマ賞』(コンフィデンス主催)主演男優賞を受賞した。他にも、映画『銀魂』(2017年)などのコメディーや、ドラマ『小さな巨人』(TBS系、同年)でのクールな東大卒の刑事役など、どんな役もこなせる振れ幅を見せている。
現在28歳の岡田は30歳に向けて「先々を考えるタイプなので、なんとなく自分が目指す方向のイメージはできています」「27歳ぐらいから同世代の俳優さんと“30代に向けてどういう仕事がしたいか”という話をするようなりました」と語る。俳優として着実に積み重ねてきた実績は、その堅実な姿勢からも納得がいく。
◆「役のイメージを気にする時期は終わった」 正統派イケメン俳優からの脱却
現在公開中の映画『伊藤くん A to E』ではまさに残念すぎるモンスター級の“痛男”を好演。5人の崖っぷち“毒女”たちを翻弄して数々の痛すぎる“迷言”を連発している。そんな昨今の“残念な役”への挑戦について、イメージを気にするか? という質問に岡田は「特に気にしないです。イメージを気にする時期は終わったと思います」と話す。
現在、20代前半の活躍が目覚ましい“イケメン俳優枠”は飽和状態とも言えるだろう。そんな中、岡田は30歳を前にして“イケメンの役”では片付かないひと癖もふた癖もある役を演じて評価を得てきた。そんな現在の立ち位置についても聞いてみると「あまり考えない。でも、(20代前半の俳優を見ていると)みんな大変そうだなとか、自分もそういう時期があったなと彼らを見ていて思います」。
“大変だな”と思うのは、いつまでも“正統派イケメン俳優”だけでいるのは難しいことを、身をもって知っているからだろう。無事、脱却を果たし、現在は自分の役と向き合うことができているはずだ。
◆バラエティでの活躍も俳優人気を後押し? “イケメンなのに残念”キャラが開花
そんな、役者としてのキャリアはもちろん、岡田が愛される理由の一つにバラエティでの活躍も欠かせない。潔癖キャラや、ヘタレキャラ、ポンコツな言動などさまざまな“残念”な一面を見せ、視聴者からは“イケメンなのに残念なところがいい”と、好感度を上げている。
また、仲の良い小栗旬や、生田斗真、松坂桃李など、共演者にいじられるエピソードには「うんざり」といった表情を見せるが、どれも可愛がられているのが伝わる話ばかりだ。16日に放送された『火曜サプライズ』(日本テレビ系)でも、仲良しのウエンツ瑛士と“さし飲み”をしたエピソードを披露。「何度も『もう一杯だけいいですか?』と朝5時まで引き留められたのに、タクシーを呼んで先に帰ってしまった」とウエンツに “ゆとり”を暴露されるが、それでもその場にいた先輩俳優の田中圭や中村倫也に「かわいい」と評価されている。
ところが岡田自身は「実はいじられるのはあまり好きではないんです(苦笑)。最近は“いじられるのは好きじゃない”と言うようにしているんですけど、番宣のバラエティ番組に関しては出させて頂いている身なので…(笑)。きっとこの葛藤は一生続くでしょうね(笑)」と本音をポロリ。そして、そうやってバラエティへ出演することで視聴者にとって癒しになっていると伝えると「そう言っていただけるなら全力で頑張ります(笑)」(岡田)。“好きじゃない”と言いつつ、その受け答えはいつでもサービス精神の塊だ。
本人曰くバラエティへの苦手意識があるようだが、どうしても天性のサービス精神で素の“岡田将生”を発揮してしまうのだろう。この頑張っていることが伝わる“イケメンなのに残念”というキャラクターは、とてつもない親近感に繋がっている。それが、どんなに“残念な役”を演じてもどこか憎めない登場人物として昇華されているのだろう。
ひとつひとつ考えながら丁寧に答えてくれた岡田は、インタビュー終了後に小声で「立ち位置かぁ…」とひとりごと。どうやらインタビュー中に投げかけた質問で悩ませてしまったようだ。役にも生かされるその真摯な姿勢はもちろん、自然体で思わず“素”を見せてしまうサービス精神が、お茶の間や共演者に愛される秘訣なのだろう。
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2018/01/19