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欅坂46長濱ねる、“特例加入”から2年「自分にしかないものを見つけたい」【インタビュー後編】

 2015年8月21日、欅坂46の最終オーディションを受けられなかった長濱ねる(19)が、同年11月30日に放送されたレギュラー番組『欅って、書けない?』で「けやき坂46」のメンバーとして加入することが電撃発表されてから丸2年が経った。長崎・五島列島の十字架の形をした中通島で育ち、初写真集『ここから』(12月19日発売/講談社)ではその故郷で撮影した長濱が、自身が背負った“特例加入”の十字架を語る。

欅坂46専任となった長濱ねる 写真:加藤千絵(CAPS)

欅坂46専任となった長濱ねる 写真:加藤千絵(CAPS)

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――2015年11月30日放送の『欅って、書けない?』で加入発表されてから丸2年が経ちました。結成から約3ヶ月遅れでグループに1人で入っていくハートの強さがすごいなと、改めて思いました。

受け入れてもらえないかもしれないというのはひしひしと感じていたんですけど、「やるしかない」「行くしかない」という気持ちでした。でも今考えると、自分でもすごいなって思います(笑)

――受け入れてもらえない覚悟はしつつ、それでも入りたかったんですね。

はい。もちろんみんなの気持ちもすごくわかります。まだ結成したてで、活動も明確になっていないなかで1人入ってくるとなったら、動揺するのは当たり前だし、すぐに「ようこそ」とは言えない気持ちもわかるので。今はその時のことを振り返ってみんなと話すこともできるようになって、よかったなと思います。

――11月30日に一人でしみじみ考えるようなことはあるんですか?

むしろ8月21日の結成日にいろいろ考えますね。グループ全体でお祝いをするんですけど、結成した時に自分はいなかったので、そういうときに改めて自分を見つめ直すというか。最終審査も受けずに遅れて入ったので、みんなと一緒と思っちゃいけないし、そういう自覚を改めてする日でもあります。

――最終審査を受けていないということで唯一の「けやき坂46」(以下、ひらがなけやき)のメンバーとして特例加入し、2ndシングル「世界には愛しかない」(15年8月発売)から欅坂46(以下、漢字欅)とひらがなけやきの兼任が始まりましたが、今年9月25日放送の『欅って、書けない?』で兼任解除と漢字欅専任になることが発表されました。

漢字欅とひらがなけやきの兼任は、できるかぎりずっとやって行きたいと思っていました。写真集を撮影した7月中旬は、漢字欅のドラマ(日本テレビ系『残酷な観客達』)が撮り終わって、野外ライブのリハーサルをやっている頃で、ひらがなけやきの全国ツアーの名古屋公演にも参加して、どっちも同じ熱量でちゃんとやっていきたいと思っていたんですけど…。

8月に初めての全国ツアーを行うなかで、自分がいることがどっちにとっても、よくないんじゃないかと考えるようになって、スタッフさんとたくさん話しました。でもまさか、兼任解除が決まってあの収録の場で発表されるということは知らなかったので、聞いたときは戸惑いました。

――兼任解除発表後のブログでは「体調を考慮し、再起不能になる前にストップをかけてくださったスタッフの方には感謝しきれません」とドキリとする言葉も含まれていたのですが、それくらいギリギリだった?

あれは言葉が強すぎました。ただ、この夏はタイトなスケジュールの中で全国ツアーも初めてだったので、グループ全体としても、もがいて、悩みました。漢字欅にもひらがなけやきにもそれぞれの課題があったんですけど、自分の存在がどっちにとってもマイナスになっているんじゃないかなと思っていました。

――マイナスになっていると感じていた部分は?

時間的にどっちのリハーサルにもちゃんと参加できなくて、みんなに迷惑をかけているという申し訳なさもありました。ひらがなけやきが「一致団結してやっていくぞ!」と士気が高まっているときに、自分がいたりいなかったり、漢字欅のお仕事に行っていたりと、グループの結束力を自分がゆるめているんじゃないかなと思うこともあって。いっぱいいっぱいになっているのを気づかないこともあったんですけど、それを見かねてスタッフさんがストップをかけてくださったのは自分にとってはありがたかったです。でもやっぱり悔しいし、残念だし、どっちも頑張りたかったなという気持ちはあります。

――漢字欅専任になって、心に残っているメンバーの言葉は?

ひらがなけやきのメンバーが「ずっと、ひらがなけやきだと思ってるから」って言ってくれたのが本当にうれしくて。みんな直接は言わないけど、すごく気にかけて心配してくれていたんだなと、うれしくなりました。

――専任になって意識の変化はありますか?

気持ちはちょっと落ち着きました。でも変わらない部分もあって、自分が参加できなかったデビュー曲「サイレントマジョリティー」はグループにとっても大事な曲なので、これからも私は袖で見ているのがいいかなと思っています。専任になったことでファンの方が21人の「サイレントマジョリティー」を観たいと言ってくださることはすごくうれしいですし、21人では『紅白歌合戦』で歌ったきりなので歌いたいなという気持ちはもちろんあるんですけど、全国ツアーなどでもオリジナルメンバーだけで歌うのをずっと袖で見てきましたし、そこを一緒にしてしまうと自分が遅れて入ってきたことを見失ってしまうような気がして。

――秋元康さんが写真集の帯に「長濱ねるは、謙虚だ」と書かれていますが、本当に謙虚なんですね。「“ここから”が楽しみだ」ともコメントされていますが、漢字欅専任にもなり、“ここから”どんなメンバーになっていきたいか聞かせてください。

欅坂46も3年目で、新人という看板がもうないので、ここからがグループとしても大事。自分自身としても、漢字欅専任になったことで「兼任」という自分の個性でもあったものが1つなくなったので、自分をもっと磨いていきたいし、自分にしかないものを見つけていきたいなと思います。



取材後、同席していた担当編集者にオファー理由や撮影を通して感じた魅力を尋ねようとすると、「聞くの恥ずかしい」と笑いながら、そそくさと撮影に向かってしまった。「同世代にとってはクラスにいそうな親近感、上の世代にとっては今っぽくなさ、素朴さでノスタルジーを感じさせるキャラクターに魅力を感じ、テーマを“青春”に据えました」と語る担当者は、「東京では謙虚で控え目ですが、五島では野生児全開。島での長濱さんは人間味があってよりかわいらしいですし、幅広い年代の方々の心に突き刺さるのではないかと思います」と自信を深めていた。

■長濱ねる(ながはま・ねる)
1998年9月4日、長崎市生まれ。3歳から7歳までは長崎県の五島列島・新上五島町(旧・奈良尾町)で育つ。長崎市内の進学校に在学中、欅坂46のオーディションを受けるも、2015年8月の最終審査当日の朝、親の反対で辞退。約3ヶ月後、特例で「けやき坂46」のメンバーとして加入した。デビュー曲「サイレントマジョリティー」(16年4月)には選抜されず、2ndシングル「世界には愛しかない」(同8月)からは欅坂46を兼任する形で初選抜。最新5thシングル「風に吹かれても」で兼任解除、欅坂46専任となった。名前の「ねる」は「練る」に由来する。

関連写真

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