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沢口靖子、『鉄道捜査官』シリーズも17年目 「一作、一作を大切に」

 女優の沢口靖子が警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所の鉄道捜査官・花村乃里子を演じる人気シリーズ『西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官』の新作が11日(前10:00〜11:50)にテレビ朝日系で放送される。沢口といえば、同局系で1999年から続く『科捜研の女』シリーズで演じる榊マリコというハマリ役もある。乃里子とマリコ、2つのキャラクターをどう演じ分けているのか?

『鉄道捜査官』『科捜研の女』長寿シリーズの主演を務める沢口靖子 (C)ORICON NewS inc.

『鉄道捜査官』『科捜研の女』長寿シリーズの主演を務める沢口靖子 (C)ORICON NewS inc.

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――乃里子とマリコ、どちらのキャラクターも長い付き合いになりました。

【沢口】乃里子とマリコ、似ているようですがもちろん違います。『鉄道捜査官』の花村乃里子は鉄道捜査隊の主任で、課長以外のメンバーは皆、後輩になる。性格も穏やかで頼れるお姉さん的存在です。作品の中で表立って描かれることはないけれど、同じ警察官の夫が殉職して、その亡き夫の遺志を継いで刑事を続けているという初期設定はずっとあって、犯罪を未然に防ぎたいという思いを強く持っている人です。

 一方、『科捜研の女』の榊マリコは、ラボの中でも人一倍、追究心、探究心が旺盛で、真実を解明するためには寝食を忘れ、時にラボの仲間まで巻き込んでしまうところがあります。また、マリコも一度結婚しているのですが、元夫とは生活のすれ違いで離婚、きっと家事よりも科学を探究することのほうが性分に合っているんです。でも、そんな2人に共通するのは、犯罪に関わった人物の人間性を見つめる温かさをもっているというところです。

――『鉄道捜査官』の新作が放送されますが、2000年から数えて第17弾です。

【沢口】年に1本のペースで一作、一作を大切にしてきて、振り返ってみれば17年も続いてきたという感じですね。街中で、「『鉄道捜査官』観てます」と声をかけていただくことも多いんですよ。楽しみにしてくださっているファンの皆さまに、新作をお届けできて、大変うれしいです。

――新作の見どころは?

【沢口】物語は、乃里子宛てに送られてきた「祝日に殺人の列車が走る」という長野県戸倉の消印がついた手紙。そしてその沿線上で、実際に祝日に殺人事件が起きてしまいます。その手紙の真相をめぐって、鉄道捜査隊が活躍します!

 今回の舞台は、初夏の信州。5月に長野、上田、小布施で撮影をしてきましたが、新緑が清々しくとても気持ちよかったです。映像でもその美しさは伝わると思いますので、見どころの一つですね。きっとご期待に添える作品をお届けできると思いますので、楽しみにしていてください。

――『鉄道捜査官』シリーズが長続きしている理由は?

【沢口】この作品の魅力は西村京太郎さんの原作で、鉄道トリックが面白いところであり、各地を走る鉄道や名所旧跡がストーリーの中で描かれて、まるでその土地に行ったような気分になれるところを楽しんでいただいているのかな、と思います。

――「一作、一作」とおっしゃっていましたが、これからも乃里子や鉄道捜査隊の活躍が観たいです。

【沢口】ありがたいお言葉です。本当にありがとうございます。私も乃里子とともに成長していければと思います。私自身がこれから月日を重ねる、経験したことや学んだことが、次回作を撮影するときに、キャラクターのふくらみとして表現できたらいいな、と思います。

関連写真

  • 『鉄道捜査官』『科捜研の女』長寿シリーズの主演を務める沢口靖子 (C)ORICON NewS inc.
  • 6月11日放送、テレビ朝日系『西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官(17)』(左から)内海早苗(大塚千弘)、花村乃里子(沢口靖子)、角田澄江(熊谷真実)(C)テレビ朝日
  • 軽井沢−長野駅間を走る観光列車“ろくもん”が登場(C)テレビ朝日
  • 6月11日放送、テレビ朝日系『西村京太郎サスペンス 鉄道捜査官(17)』(左から)内海早苗(大塚千弘)、花村乃里子(沢口靖子)、野川一郎(筧利夫)(C)テレビ朝日

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