来年の元日、NHKでは2年ぶりとなる正月時代劇『御鑓(おやり)拝借〜酔いどれ小籐次留書(ことうじとめがき)〜』(後7:30)が放送される。同作は時代劇作家・佐伯泰英氏の同名小説をドラマ化したもので、主人公・赤目小籐次(あかめことうじ)がある思いから3つの藩の大名行列襲撃に孤軍奮闘する物語。主演は、1996年の大河ドラマ『秀吉』が印象深い俳優・竹中直人。今作では、江戸時代、極貧藩のうらぶれた中年の最下級武士を演じる。 同局では、佐伯氏原作の『居眠り磐音』シリーズを、山本耕史主演で2007年から2010年に渡って連続ドラマや正月のスペシャルドラマとして放送。今回の『酔いどれ小籐次留書』(19巻既刊)は、佐伯氏のもうひとつの人気シリーズで、そのエピソード1となる「御鑓拝借」は、大名行列をいくつも主人公が襲撃するというスケールの大きさから、映像化困難とされてきた。
2012/10/03