琉球王朝末期を舞台に、美貌と才能を併せ持つ女性が性を偽って政府の役人になり、人を愛し懸命に生きる姿を描く池上永一原作『テンペスト』が、舞台化、ドラマ化を経て3D映画として登場。同作で、仲間由紀恵演じる主人公 真鶴・孫寧温を陰ながら助ける薩摩の藩士・浅倉雅博役の谷原章介に話を聞いた。
日本とは異なる“琉球”という国の視点から幕末を描いた同作について、谷原は「日本人の視点で幕末を描いた作品はたくさんありますが、この作品では、どのような流れで琉球が日本という国になったかということが描かれています」と紹介。時代に翻弄されながらも気高さを保ち、琉球のことを考えて行動した寧温を例に挙げ、「民衆がどのようなことを感じ、時代に翻弄されていったのかは、仲間さん演じる真鶴・寧温を見ているとすごく伝わってくると思います」と語る。
男女平等などなかった時代に男として生きていくこと決めた寧温。そんな彼女の決意を「自分が、第一尚氏王統の末裔であること。また、孫家復興を願う父のためにも頑張らなければいけないという思いが強かったんでしょう」と表現する。その上で「女性だと発覚するリスクを恐れず、どのような仕事にも飛び込んでいく強い意志があったからこそ成し遂げられたのだと思います」と自身の見解を明かす。
谷原演じる浅倉には、優秀な政治家(藩士)としての能力に加え、薩摩に伝わる示現流という剣術の使い手という一面も併せ持つ。作品の中で、寧温が女性であることを知り、利用しようと考えた清国の宦官・徐丁垓(GACKT)と戦うシーンでは、「薩摩の人間の朴訥さや素朴さを表現できるよう意識しました」と語る一方で、木の根やぬかるんだ土など足元の悪い場所での撮影に、相手も自分もケガをしないよう細心の注意を払ったという。
また、物語の中には薩摩と琉球と異なる立場にあるために結ばれることは叶わなかったが、浅倉と真鶴・寧温との純愛も描かれている。谷原は、「現代においてもピュアな愛を貫いている人はいらっしゃると思いますが、今よりも人々がより素朴であったことは間違いないと思います」と語る。そんな時代の中で「歴史に翻弄されてでも歯を食いしばって耐え、琉球のため、愛するもののために戦った真鶴・寧温をぜひ観ていただきたい」と“愛する人”を紹介してくれた。
『劇場版テンペスト3D』は、1月28日(土)東京・丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(沖縄先行上映中)。
日本とは異なる“琉球”という国の視点から幕末を描いた同作について、谷原は「日本人の視点で幕末を描いた作品はたくさんありますが、この作品では、どのような流れで琉球が日本という国になったかということが描かれています」と紹介。時代に翻弄されながらも気高さを保ち、琉球のことを考えて行動した寧温を例に挙げ、「民衆がどのようなことを感じ、時代に翻弄されていったのかは、仲間さん演じる真鶴・寧温を見ているとすごく伝わってくると思います」と語る。
男女平等などなかった時代に男として生きていくこと決めた寧温。そんな彼女の決意を「自分が、第一尚氏王統の末裔であること。また、孫家復興を願う父のためにも頑張らなければいけないという思いが強かったんでしょう」と表現する。その上で「女性だと発覚するリスクを恐れず、どのような仕事にも飛び込んでいく強い意志があったからこそ成し遂げられたのだと思います」と自身の見解を明かす。
谷原演じる浅倉には、優秀な政治家(藩士)としての能力に加え、薩摩に伝わる示現流という剣術の使い手という一面も併せ持つ。作品の中で、寧温が女性であることを知り、利用しようと考えた清国の宦官・徐丁垓(GACKT)と戦うシーンでは、「薩摩の人間の朴訥さや素朴さを表現できるよう意識しました」と語る一方で、木の根やぬかるんだ土など足元の悪い場所での撮影に、相手も自分もケガをしないよう細心の注意を払ったという。
また、物語の中には薩摩と琉球と異なる立場にあるために結ばれることは叶わなかったが、浅倉と真鶴・寧温との純愛も描かれている。谷原は、「現代においてもピュアな愛を貫いている人はいらっしゃると思いますが、今よりも人々がより素朴であったことは間違いないと思います」と語る。そんな時代の中で「歴史に翻弄されてでも歯を食いしばって耐え、琉球のため、愛するもののために戦った真鶴・寧温をぜひ観ていただきたい」と“愛する人”を紹介してくれた。
『劇場版テンペスト3D』は、1月28日(土)東京・丸の内ピカデリーほか全国ロードショー(沖縄先行上映中)。
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2012/01/27