映画『源氏物語 千年の謎』(12月10日公開)で、本格的な時代劇への初挑戦になった多部未華子。日本文学史上もっとも有名なラブストーリーで、光源氏の正妻・葵の上を演じた多部は、その役を自身にも重ね合わせながら作品への想いを語る。 数多くの女性を惹きつけ、愛してしまう光源氏。それゆえに周りにはさまざまな問題がもちあがる。そんな物語に多部は、「最初は(光源氏は)なんでこんなに女遊びが激しいんだろうと思っていたんです(笑)。次から次へと女性を渡り歩く男性の話を、どうしてこんなに美しく描くんだろうと謎だった」と率直に感想を語る。しかし、完成した映画を観てから理解したことは「(義理の)母親・藤壺への想いとか、寂しさとか、そういう光源氏の気持ちが理解できました。源氏の悲しさが出ている映画。時代は違っても人は変わらないというか、人間らしさや人間の欲望が描かれていると思います」と、その奥にあるテーマを語る。
2011/12/09