怒り DVD 通常版
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フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン, 色 |
コントリビュータ | 綾野剛, 森山未來, 松山ケンイチ, 広瀬すず, 李 相日, 妻夫木聡, 渡辺謙, 宮﨑あおい |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 22 分 |
ディスク枚数 | 1 |
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カスタマーレビュー |
5つ星のうち3.6
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価格 | ¥5,218¥5,218 | ¥3,400¥3,400 | ¥6,118¥6,118 |
製品仕様 | DVD | DVD | Blu-ray |
発売日 | 4/12/2017 | 4/12/2017 | 4/12/2017 |
商品の説明
世界を席巻した『悪人』タッグのもとに、超豪華俳優陣が集結!
日本アカデミー賞11部門受賞! !
日本映画史に新たに刻まれた、傑作ヒューマンミステリーが待望のパッケージ化!
日本アカデミー賞をはじめ、その年の国内の映画賞を総ナメにした映画『悪人』(2010年)。あの感動から6年―。原作:吉田修一×監督・脚本:李相日のタッグに音楽:坂本龍一が加わり挑んだ意欲作。そんな超強力タッグの元へ、夢のような豪華共演が実現。集まったのは、渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮﨑あおい、妻夫木聡らといった人気・実力ともにトップクラスのオールスターキャスト! 撮影にあたって役作りのために、森山は実際に無人島で暮らし、妻夫木と綾野は同居生活を行うなど、圧倒的な熱量で臨むキャストと、厳しい演出で知られ、妥協を許さない李監督との演技を通した対話の跡が全編を通して見て取れる、重厚な人間ドラマが誕生!
■興行収入16億円超の大ヒット! 2016年を代表する超“怒"級の話題作!
話題性・内容ともに2016年屈指のドラマとなった本作は、数々の映画賞を受賞。日本アカデミー賞では最多となる11部門で優秀賞を受賞しており、最優秀賞受賞にも期待がかかる! !
<受賞一覧>
第40回山路ふみ子映画賞(『怒り』)、女優賞(宮﨑あおい)
第41回報知映画賞監督賞(李相日)、助演男優賞(綾野剛)
第29回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞(妻夫木聡)、助演女優賞(宮﨑あおい)
第40回日本アカデミー賞11部門で優秀賞受賞! 【優秀監督賞(李相日)、優秀脚本賞(李相日)、優秀主演女優賞(宮﨑あおい)、優秀助演男優賞(森山未來/妻夫木聡)、優秀助演女優賞(広瀬すず)、新人賞<男優>(佐久本宝)のほか、優秀撮影賞、優秀照明賞、優秀美術賞、優秀録音賞、優秀編集賞】
■本編ディスク
本編142分/片面2層/16:9LBシネスコサイズ/音声:1日本語5.1chドルビーデジタル 2日本語2.0chドルビーデジタル/字幕:日本語字幕
<キャスト>
渡辺謙 森山未來 松山ケンイチ 綾野剛 広瀬すず 宮﨑あおい 妻夫木聡
監督・脚本:李相日
原作:吉田修一(中央公論新社刊)
音楽:坂本龍一
主題曲:「許し」坂本龍一 feat. 2CELLOS
©2016 映画「怒り」製作委員会
発売・販売元:東宝
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 40 x 15 x 30 cm; 80 g
- EAN : 4988104106544
- 監督 : 李 相日
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン, 色
- 時間 : 2 時間 22 分
- 発売日 : 2017/4/12
- 出演 : 渡辺謙, 森山未來, 松山ケンイチ, 綾野剛, 広瀬すず
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 日本語 (Dolby Digital 5.1)
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B01MR7842I
- 原産国 : 日本
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 34,796位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 367位日本のミステリー・サスペンス映画
- - 1,865位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこの映画のキャストと映像表現を高く評価しています。ジャニーズやイケメンのみに頼らなくても素晴らしい映画は作れると感じています。また、人間そのものを描いた作品だと評価されています。 一方で、感情移入については不満の声が多くあります。見るに堪えない辛いシーンがあり、不快な気持ちになる場面もありましたが、全体的に満足度が低いようです。 ストーリーの理解しづらさについて意見が分かれているようです。 特に殺人犯の謎については、三ヶ所で進むものの、最後の最後まで繋がらないという指摘があります。 さらに、ホモ描写や風俗で働いていた女が出ていたり、嫌悪感だけが残るという声もあります。 全体的に、この映画の構成や内容に対して満足している方もいるようです。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。
お客様はこの映画について、演技が大体の人が良かったと評価しています。ジャニーズやイケメンのみに頼らなくても素晴らしい映画は作れると感じています。また、監督の力量も評価されており、小説より強い印象を刻み付けた綾野剛、松山ケンイチ、渡辺謙などの役者魂を高く評価しています。全編通して面白かったという声もあります。
"...小説より強い印象を刻み付けた綾野剛、松山ケンイチ、渡辺謙の役者魂。 ほんとに脇役なのに光る池脇千鶴など 原作好きさえも唸らせる重厚で奥深い作品だったと思います。 原作に感動した人にこそ観てほしいです。" もっと読む
"豪華なキャスティングで、俳優さんの演技が素晴らしく、それぞれにドラマがあり、魅せる映画と思いました。 何に注目するかによって、評価がわかれそうです。 女性が乱暴されるシーンがあり、とてもリアルで恐怖を感じました。..." もっと読む
"...と言う感想を頭では抱いた。 ではこの映画が駄作なのか、と言うとそうではない。頭とは裏腹に心は何故か納得し、満足し、「凄い映画だった。」と高評価なのだ。 これはどうしたことだろうと自分で自分を観察すると、段々と答えが見えてきた。 まずこの映画は推理物ではない。..." もっと読む
"...妻夫木聡さんも人の心の弱く、汚い部分を繊細に表現していて凄く上手いなぁと感じました。 それだけでも見る価値はありました。 物語の中心になる地味な子も全く知らない役者さんだったけど演技はとても上手かったです。..." もっと読む
お客様はこの映画について、見ごたえがある作品だと評価しています。映像美や脚本の素晴らしさに加え、役者の演技も素晴らしいと感じています。また、人間そのものを描いた作品で、主人公が浜辺で打ち明けるシーンは感動的だったという意見もあります。社会派の傑作として高く評価されており、邦画史上にのこすべき社会派の傑作だと考えています。
"豪華なキャスティングで、俳優さんの演技が素晴らしく、それぞれにドラマがあり、魅せる映画と思いました。 何に注目するかによって、評価がわかれそうです。 女性が乱暴されるシーンがあり、とてもリアルで恐怖を感じました。..." もっと読む
"邦画史上にのこすべき社会派の傑作です。 そこに込められた幾多のメッセージがことごとく心に突き刺さります。 ぜひ一度は見て欲しい。" もっと読む
"...丁寧に盆に乗せられ、綺麗なコップに入れられて差し出されたあの麦茶。あの映し出し方のなんと見事なことか。 これがもしペットボトルか何かならまるで違っただろう。でも被害者はああして出した。出してしまった。..." もっと読む
"...八王子殺人事件をもとに犯人ではないか?という隠し事のある三人の話が並行して進みます。 俳優陣が主役級の人ばかりなのは見ごたえあり。 最終的には、一番罪なき高校生が犠牲になりすっきりしないですが、原作がそうだから仕方ない。" もっと読む
お客様はこの映画について、見ごたえがあると評価しています。映像美と世界観を崩さず上手く見やすい構図にしてある編集が素晴らしいと感じています。また、キャスティングや演技も素晴らしく、細目をこれだけよく集めたという意見もあります。一方で、意味や話の深さについては、この作品は淡々と描いていくため、あまり深い内容ではないようです。
"初見は映画館でした。原作は読んでない。 見応えは凄いけど、意味とか話の深さは、ありそうなんだけど、ほぼ、無い。(原作にはあるらしい) だから、自宅で見るとやはりそこはどうしても気になる。 「疑いと信頼」みたいなテーマが、まあ、あるっちゃ、あるし、..." もっと読む
"...3人のうち誰が犯人なのかというサスペンスと、それぞれの舞台で積み上げられていく人と人との関わりあいで見ている人の感情を揺さぶる。 狙いはとても良いし、俳優陣も豪華で惹きつけられた作品です。..." もっと読む
"...原作や脚本の良さを光の描写で本当に上手く表現しているのではと思う。" もっと読む
"...ゲイの妻夫木聡の母の墓の場所は、是枝監督の映画にも出てきた場所ではないかと思った。とてもよく似ている。 食堂を破壊するシーンは、見ごたえがあった。 最後の最後で犯人が分かる作りになっているが、最後まで分からないで終わるのも、アリだと思った。" もっと読む
お客様はこの映画について、人を信じることの大切さと危うさをテーマとして挙げています。愛する人を信じきれなかった者や信じていた人に裏切られた者、もう一度愛することを許された者など、様々な物語を描いていると評価しています。また、人を信頼するには時間が必要だと感じており、人の信頼度を高めていく姿勢が描かれているようです。
"...確かに怒っていた場面が多かったけど、本当に、このタイトルが良かったのだろうか。他人を信じること、疑うことの大切さを描いていた思う。宮崎あおいは信じていた方が良かった1サンプル、広瀬すずは疑ったいた方が良かった1サンプル、妻夫木は信じていた方が良かった1サンプルの人生。..." もっと読む
"愛は一方的だが、美しい。それは信仰に近い。依り代が儚ければより美しい。 その一点を愛するだけで、世界全体を愛することができる点で尊い。 人生において、狂わないで済むのは一部の強者だけ。儚い我々は良い意味で狂うしかない。..." もっと読む
"愛する人を信じきれなかった者 信じていた人に裏切られた者 もう一度愛することを許された者 三者三様の物語の見せ方がうまい さすが李監督だとしみじみ絶賛" もっと読む
"このアマゾンのレビューでは、あまりこの映画の評価は良くなかったけど 僕はとても良かった。 人を信じることの大切さや自分を信じてもらえないことの悔しさや辛さが分かる。..." もっと読む
お客様はこの映画のストーリーについて意見が分かれています。引き込まれる内容で、映像やストーリーが素晴らしいと評価しています。また、それぞれのキャラの描き方がうまいという声もあります。一方で、肝心の主題についてはいまいちという指摘があります。あまりにも短絡的な描写が多く、脚本も場当たり的だと指摘されています。俳優の芝居に助けられた作品だと評価する声もあります。
"...その感情のままその日の晩に映画を見た。本では場面場面が区切られているため、どのようになるのかも楽しみだった。確かに場面場面はうまく区切られていたように思えるが、彼、彼女らの細かい描写、セリフが足りず、また宮崎あおいの声や幼稚な感じが毎回気に障ってしまって感情移入できず。..." もっと読む
"「悪人」に続けて気になって視聴しました。良くも悪くも引き込まれた作品でした。 広瀬すずちゃんの役が乱暴されるシーンはすずちゃんの演技力はすごいと思いましたが、トラウマになりそうな描写で本当に必要だったのか疑問です。..." もっと読む
"...と高評価なのだ。 これはどうしたことだろうと自分で自分を観察すると、段々と答えが見えてきた。 まずこの映画は推理物ではない。もっと言うなら冒頭の殺人事件も実は主題ではない。..." もっと読む
"原作小説が面白かったので、映画はスルーしてましたが、冷やかし半分で観はじめました。 序盤の宮崎あおいさんの演技をみて、「おやおや悪ふざけかしら?」と冷笑なんてしてたんですけど、ストーリーが進むにつれて表情の使い方に圧倒されました。..." もっと読む
お客様は、この映画について怒りの種類とふり幅が異なっており、それぞれの役者の怒りを感じて欲しいという意見があります。また、暴力的な箇所や憎しみのこもった怒りがあり、新たな怒りを生み出すという指摘もあります。一方で、一部のお客様は、ストーリーや脚本、役者の方々の演技と素晴らしい映画だと評価しています。一方で、広瀬すずのあまりにも危なっかしい行動については不満の声があるようです。
"怒りは何も生まない、人を信じることの強さ、難しさ、この思いを最高のキャストで描いた秀作。三人が同一人物かもしれない、と勘ぐらせるという編集の手腕は、人間の存在の危うさを伝えたかったのか。宮崎あおいの圧倒的個性、新人佐久本宝のさりげなさ、に惹かれた。..." もっと読む
"...何の前解説・原作も知らずに見たが、広瀬すずが、あまりにも危なっかしい行動をする(無人島に一人で居ついている男に、丸腰で周りに誰もいないところで普通に話しかけて仲良くなろうとする女の子ってどうかと思った)ので、ストーリー的にレイブでもされるのではないか(犯人の男に)と思っていたら、違う人間にレイプさ..." もっと読む
"ミステリアスな犯人捜しのように見えますが、それぞれの役者の怒りを感じて欲しい。とてもよく出来た映画です。" もっと読む
"途中、暴力的な箇所(2か所)は飛ばして見ましたが、ストーリー、脚本、役者の方々の演技と、素晴らしい映画だと思います。残された人々が、色々あっても、前を向いて歩んでほしいと願わずにおれません。" もっと読む
お客様はこの映画について、見るに堪えない辛いシーンや不快な描写を指摘しています。ホモ描写や風俗で働いていた女が登場するなど、嫌な気持ちになる場面もありました。また、必要のない残酷描写やトラウマになりそうな描写も指摘されています。一方で、リアリティと演出と見るにも消化不良が見られる点や、綾野剛の衣装がちぐはぐさが気になっているようです。
"...広瀬すずちゃんの役が乱暴されるシーンはすずちゃんの演技力はすごいと思いましたが、トラウマになりそうな描写で本当に必要だったのか疑問です。沖縄の問題を批判する目的だとしたら賛同の余地がありますが、ただ単にレイプシーンを撮りたい、消費したい、話題性がほしいというだけなら不快です。" もっと読む
"...たのか、主役級の演者ばかりでとても豪華なのですが、タイトルの「怒り」のテーマもいまひとつ迫ってこずに出演者の素晴らしい熱演の無駄遣いで、非常に勿体ない感じ。 犯人を軸としその心理を掘り下げて、怒りというテーマに沿って欲しかったです。..." もっと読む
"...ですがレイプシーンが辛すぎたので星4にさせてもらいます。 取り扱っている題材が暗いものなので見るに堪えない辛いシーンもありましたが、飽きることなく作品を見終えることができました。..." もっと読む
"...俳優陣はそれぞれ素晴らしく、渡辺謙のフォークリフト操作の自然さには目を見張りました。その一方、衣装がちぐはぐなのが気になり、リアリティと見るにも演出と見るにも消化不良。中でも綾野剛の衣装はだらしがなく、髪型ももう少しどうにかならなかったのか…。..." もっと読む
お客様はこの映画について、意味がわかりにくく、何の意味も感想も浮かばないと指摘しています。また、伝えたいことが曖昧で説得力に欠けるという意見もあります。観終わって主題の糧となる解釈がなく、全体的に空白感が多く、よく分からない筋書きや展開があるようです。一方で、役者陣の演技が高く評価されており、最後まで見ることができたという声もありました。
"...確かに場面場面はうまく区切られていたように思えるが、彼、彼女らの細かい描写、セリフが足りず、また宮崎あおいの声や幼稚な感じが毎回気に障ってしまって感情移入できず。そして最後の沖縄で育った素朴な少年が豹変した原因のところの描写が本と違っていた。..." もっと読む
"...なので肩透かしを食らった感じになり、「なんだこれ、なんの意味もないじゃないか。」と言う感想を頭では抱いた。 ではこの映画が駄作なのか、と言うとそうではない。頭とは裏腹に心は何故か納得し、満足し、「凄い映画だった。」と高評価なのだ。..." もっと読む
"役者陣が素晴らしく、手汗ものです! が、観終わって主題の糧となる解釈が無い…殺人事件をモチーフにした絶叫アトラクションMovie✴︎「いい俳優になったなぁ」です。 オムニバス風、ミスリードを誘う作為的モンタージュでの〝犯人はどれ?〟..." もっと読む
"話の最後まで思わせ振りのよく分からない筋書き。あまり評価はできない。" もっと読む
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
- 2020年9月21日に日本でレビュー済みAmazonで購入ネタばれ100%です。
「怒り」とは何だろうか?この映画における「怒り」とは。
真っ当な怒りと理不尽な怒り
それを知る作品だったように思う
周りと波長が合わせられなくて上手く生きられていない愛子(宮崎あおい)
でも父親(渡辺謙)は愛子を大切に愛しており
ある日「田代」という身元不明の男(松山ケンイチ)と出会う
その男は、愛子といるときは気持ちが落ち着いてなんでも話したくなる・・・
と愛子の父親に言う
父親は密かに激しい喜びを感じる
「愛子でもしあわせになれるかもしれない。田代とならしあわせになれるかもしれない。きっと」と。
遊びと仕事を繰り返す毎日にうんざりしながらも
退廃的な気持ちから抜け出せない一見華やかなゲイの優馬(妻夫木聡)の元に
ふとしたきっかけで、頼りなげながらも心の優しく、芯を見抜く直人(綾野剛)が同居することになる
愛している直人なのに、身元不明な彼を心からは信じることが出来ない優馬
そんな時に自分にしか心を開いていないと思っていた直人が女(高畑充希)と親しげに話している姿を見てしまう
詮索してしまった後に、直人は忽然と姿を消す
自由奔放で男にだらしない母と、沖縄に夜逃げしてきた高校生の泉(広瀬すず)
ある時、本土から離れた無人島で、不思議な魅力を放つ屈託のない男(森山未來)と出会い、
泉は自覚していなかった母への不満と怒りを
田中にだけは打ち明けられるようになり、いつの間にか打ち解ける
泉の新しい同級生で、泉に心を寄せる辰哉とデートした那覇で
米兵に無理矢理襲われてしまう
そこには隠れて目撃しながらも、恐怖で何も出来なかった辰哉がいた
そんな折、凶悪殺人犯の映像がテレビで流れる
「あのひとに似ている」と思い悩む彼ら
身元不明ながらも心を深く通わせ、信じて愛し始めた相手に疑惑を抱き始める人達
それぞれが相手を信じることより、突き放したり問い詰める道を選んでしまう
怒りとは何か
愛する人でさえ信じることのできない迷いや、自分の生き方への苛立ち
口に出せない積もった不満・・・
様々な怒りを皆が抱えている
最後に、この物語の「怒り」は真っ二つに分かれる
それは真っ当な怒りと理不尽な怒りだ
信じていたのに裏切られた真っ当な怒り。そして何よりも自分に対する怒り。
しかし、ただ一人この物語で唯一の本物の悪人の怒りは
自分でなく他人に向けられていた
不条理な殺意。妬みからどす黒く生まれた殺意。
犯人は怒りを、本当に怒っている自分自身に向けられず、
他の人たちの様に苦悩を経て愛情に変換することが出来なかった。
爆発したすさまじい怒りを、何も関係のない他者に向けて発散した
小説も素晴らしかったけど、原作とはイメージが違うにも関わらず怪演としか言えないような宮崎あおいの愛子と
森山未來の田中が凄かった。
原作から抜け出してきたようにぴったりな妻夫木聡や
小説より強い印象を刻み付けた綾野剛、松山ケンイチ、渡辺謙の役者魂。
ほんとに脇役なのに光る池脇千鶴など
原作好きさえも唸らせる重厚で奥深い作品だったと思います。
原作に感動した人にこそ観てほしいです。
- 2024年5月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入小説上下、引き込まれて二日間で読んだ。結末が少々中途半端なような気もしないでもないが、久しぶりに面白い本だった。その感情のままその日の晩に映画を見た。本では場面場面が区切られているため、どのようになるのかも楽しみだった。確かに場面場面はうまく区切られていたように思えるが、彼、彼女らの細かい描写、セリフが足りず、また宮崎あおいの声や幼稚な感じが毎回気に障ってしまって感情移入できず。そして最後の沖縄で育った素朴な少年が豹変した原因のところの描写が本と違っていた。そのため、大事な場面がこんな感じにされてしまうと、がっかりとしか言えず。ラストと入れ替わっていたら少しポイントが上がったかもしれません。監督は、この本の肝をわかっているんだろうか?私が間違って解釈していたんだろうか?役者さんたちは、皆さん良かったです。宮崎あおいさんもよかったです。ただ、この映画には、合わないという印象でした。私が勝手にイメージしていたからです。ごめんなさい。
- 2024年2月10日に日本でレビュー済みAmazonで購入豪華なキャスティングで、俳優さんの演技が素晴らしく、それぞれにドラマがあり、魅せる映画と思いました。
何に注目するかによって、評価がわかれそうです。
女性が乱暴されるシーンがあり、とてもリアルで恐怖を感じました。他の方の意見でもあったとおり、沖縄の実情を知らしめる目的なのかもしれませんが、恐怖を強く感じ、不快でした。
犯人の動機は今一つに感じましたが、殺人事件の犯人が逃走したことで、翻弄された人たちを描くのが目的なんだろうと思いました。
- 2024年6月22日に日本でレビュー済みAmazonで購入『わかりにくくすれば高尚に見える』と思っているのが残念だ。
ところどころわざとらしい壮大な音楽が流れたり、
人気俳優に頼ったり、
人を感動させようという意思はないのだろうか。
- 2024年7月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入邦画史上にのこすべき社会派の傑作です。
そこに込められた幾多のメッセージがことごとく心に突き刺さります。
ぜひ一度は見て欲しい。
- 2019年7月1日に日本でレビュー済みAmazonで購入ネタバレ注意。
映画を観ると頭と心の感想がチグハグになることが時々あるのだが、この映画を観た直後もそうだった。
「殺人事件の容疑者らしき三人の男」というからには、「三人は別の時間の同一人物」とか「三人全員犯人」とか
そういうどんでん返しや大胆なトリックを期待するものだが、この映画ではそういったものは全く無かった。
なので肩透かしを食らった感じになり、「なんだこれ、なんの意味もないじゃないか。」と言う感想を頭では抱いた。
ではこの映画が駄作なのか、と言うとそうではない。頭とは裏腹に心は何故か納得し、満足し、「凄い映画だった。」と高評価なのだ。
これはどうしたことだろうと自分で自分を観察すると、段々と答えが見えてきた。
まずこの映画は推理物ではない。もっと言うなら冒頭の殺人事件も実は主題ではない。
「殺人事件と、疑わしい男」=「推理物」と考える時点である種のミスリードにかかってしまっているのだ。
しかもそれは観客だけではなく、登場人物すらも例外ではない。
この映画の主題は「ある殺人事件に感情を左右されてしまう三つの物語」であり、殺人犯本人ですらその一つに過ぎないのだ。
その証拠に、殺人犯は終盤に殺されてしまうのだが、殺された理由は冒頭の殺人事件とは全く関係ないのである。
これがある種の種明かしであり、脚本で「殺人も、殺人犯も主題ではない。」と明示しているのである。
ではこの映画のどこが高評価に値するのだろうか。それは単純にこの映画が、観客の感情を登場人物に交感させ、
大きく揺さぶることに成功しているからだろう。
「実力派俳優の無駄遣い」とか「美男美女を悲惨に扱ってて見てられない」と言った感想が幾つかあるが、実力があるなら演じる役も選ぶだろう。
「実力派俳優」とやらがこの映画に集まったのは多分偶然ではない。
「この役を演じたい!」と俳優の方々を強く引き付ける魅力、あるいは魔力がこの映画にはあったのだ。そう思わせる程にこの映画の脚本と撮影は徹底している。
まず「嫌悪」。この映画の序盤は、小物の配置から脇役のちょっとした所作に至るまで、徹底して観客と映画内の登場人物に嫌悪感を抱かせるようにしている。
汚らしい部屋とゴキブリといった分かりやすいものから、弁当喰ってる横で靴下を脱がれたり、唐揚げを手づかみで渡されたりといった日常の何気ない光景。
真剣に説教しているのにヘラヘラしている風俗女。男と男が絡み合う濃厚なゲイのSEXシーン。仕事を息子に投げて無駄な反基地デモに精を出す駄目親父。
どれもこれも観客に嫌悪感を抱かせるものであり、登場人物たちも同様である。
そして「嫌悪」は「軽蔑」や「侮蔑」を生み、「差別心」をもたらす。
風俗女の父親は「こんな女が幸せになれる訳がない」と思い、ゲイは死にゆく母親に自分がゲイであることを打ち明けられず、駄目親父の息子は「デモなんかして何が変わるのか」と諦観する。
私が路上に座り込む汚らしいホームレスに施しもせず、ただ避けて通るのと同じように。
だが、正しい「差別心」などあるわけもなく、映画の中盤に登場人物たちの「差別心」は、或いは見抜かれて糾弾され、或いは悲劇を生み、或いは「猜疑」をもたらしてしまう。
それは登場人物たちに交感していた観客に向けられたものでもあり、観客は強い衝撃を受ける。「自分の感情がこの結果をもたらしたのか。」と。
感情に振り回されるのは観客だけではない。ことの発端である殺人犯ですら、自分の感情に振り回される哀れな弱者でしかなかった。
恐ろしいことに観客は殺人犯の殺人の動機にすら交感させられてしまう。この過程が少しでも破綻していたら観客は交感できず、
「やはり殺人を犯す人間は自分たちとは違う。」となってしまうが、前述したようにこの映画の脚本と撮影は徹底している。
あの暑さ、あの住宅街、あの電話、あの玄関、あの被害者の所作と言動、そして、小さな親切心から差し出された、あの麦茶。
丁寧に盆に乗せられ、綺麗なコップに入れられて差し出されたあの麦茶。あの映し出し方のなんと見事なことか。
これがもしペットボトルか何かならまるで違っただろう。でも被害者はああして出した。出してしまった。
そしてあれを見てしまい、飲んでしまった殺人犯と観客は交感し、同じ感情を噴き出してしまうのである。
映画の終盤、三つの物語はそれぞれに一応の解決を迎えるが、これは一応でしかない。
三つの物語は、それぞれにそれぞれの感情を遺したまま終幕する。向けられている方向も、終幕後に何をもたらすのかもまるで違うが、
その感情は全く同じ一言で括ることが出来る。そしてそれは、今私が抱いているものと多分同じである。
正直この映画は人を選ぶだろうし、主題を読み間違えると前述したように肩透かしを食らうことになる。
しかしそれでもこの映画は傑作であると私は思う。
- 2023年11月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入「悪人」に続けて気になって視聴しました。良くも悪くも引き込まれた作品でした。
広瀬すずちゃんの役が乱暴されるシーンはすずちゃんの演技力はすごいと思いましたが、トラウマになりそうな描写で本当に必要だったのか疑問です。沖縄の問題を批判する目的だとしたら賛同の余地がありますが、ただ単にレイプシーンを撮りたい、消費したい、話題性がほしいというだけなら不快です。