冬ドラマ初回満足度、『絶対零度』『テセウスの船』『麒麟がくる』がTOP3 『コタキ兄弟』もランクイン
月9を「社会派ドラマ枠」として復権させた『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』のヒット
『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』は、あらゆるビッグデータを解析して割り出された“未来の犯罪者”を、「未然犯罪捜査班」(通称・ミハン)が潜入・追跡捜査し、犯罪を未然に防ぐ物語。かつてはフジ火曜夜9時枠で、2010年に『未解決事件特命捜査』、2011年に『特殊犯罪潜入捜査』として放送され、上戸彩の主演だったが2018年、枠を月9に移して、沢村一樹が主演となり『未然犯罪潜入捜査』が放送された。本作はその2シリーズ目にあたる。2019年3月には、国際メディアコンクール『ニューヨーク・フェスティバル』のエンターテインメント・ドラマ部門で銅賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けたシリーズだ。
かつて恋愛ドラマの代名詞だった“月9”だが、ここ最近は『監察医 朝顔』(2019年7月期)、『シャーロック』(2019年10月期)などがヒットしている。『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』の好スタートは、硬派な社会派ドラマ枠としての月9枠の完全復活を印象づけているようだ。
2位はTBS日曜劇場『テセウスの船』、殺人事件の真相を“タイムスリップ”で暴くミステリー
週刊漫画誌『モーニング』(講談社)で連載されていた、東元俊哉氏による人気漫画を実写化した本作。竹内涼真演じる主人公・心が、平成元年に起きた謎の連続毒殺事件の犯人とされている父親(鈴木亮平)について、事件前の当時にタイムスリップして、冤罪を信じて真実に向かっていく本格SFミステリーだ。
映像美も話題の『麒麟がくる』、『真田丸』に続く満足度を記録
医療ドラマの多さが話題を集めた1月期、TOP10には3作がランクイン
また、演技力と作品の内容で47Ptの満足度を獲得し、6位にランクインした『コタキ兄弟と四苦八苦』は、ドラマ『アンナチュラル』(TBS系)を手がけた野木亜紀子氏のオリジナル脚本に、映画『リンダリンダリンダ』の山下敦弘がメガホンをとった作品。真面目すぎてうまく生きられない兄と、そんな兄を見て育ったせいか、ちゃらんぽらんにしか生きられなくなった弟の関係を、見事な会話劇で見せている。視聴者のコメントも「空気感が好き」(50代女性/大阪)、「2人の掛け合いが面白い」(50代男性/福岡)など、比較的高い年齢の声が多数寄せられた。
2020年1月期“冬ドラマ”初回満足度ランキングTOP10
4
7
8
8
●オリコン ドラマバリューとは
オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。
オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。