【upcoming】電脳少女シロ、Machicoなど、9/9付週間ランキング『コンフィデンス』編集部注目の6作
Nina Pelea「NINA PELEA」/シングル26位
リアル姉妹ユニット「Dear L mana」のメンバー兼プロデューサー・Coco海里が新たにスタートさせたソロプロジェクト。シングル「NINA PELEA」が、9/9付週間シングルランキング26位に初登場した。グループアイドルが席捲する今の音楽業界に、あえてソロで挑むハートの強さは、プロジェクトのコンセプト「戦う女の子」に端的に表れている。では、その戦うスタイルはどんなものなのかと言えば、「あえてダンスを少なくボーカルを多めにして、歌そのものを聴かせることにこだわる」。まさに正面突破の心意気。と同時に、アイドル業界へのアンチテーゼとも言えそう。なかなか骨があるなあと感心する。
鈴木瑛美子「FLY MY WAY/Soul Full of Music」/シングル37位
鈴木瑛美子のシングル「FLY MY WAY/Soul Full of Music」が、9/9付週間シングルランキング37位にランクインした。7歳で作詞作曲を始めた鈴木は、テレビ朝日系『関ジャニ∞のTheモーツァルト 音楽王No.1決定戦』に出演し“最強ゴスペル女
子高生”として、『KOIKEYA PRIDEPOTATO』のTVCM「100% SONG」編では、芋へのこだわりを熱唱し、注目を集めた。デビュー作では自身が作詞作曲を手がけ、伸びのある歌声を活かした「FLY MY WAY」、ジャズテイストの「Soul Full of Music」とタイプの違う2曲で、彼女の“歌声”が存分に楽しめる。
Machico「1ミリ Symphony」/シングル42位
ホリプロタレントスカウトキャラバン「声優アーティストオーディション」をきっかけにデビューし、声優、アーティストとして活躍するMachicoのニューシングルが9/9付週間シングルランキング42位に登場。心地好くパワフルな高音、透き通るような突き抜ける声質、独特なキャラクターが癒しと活力を与えるMachico。アニソンイベントやワンマンライブなど積極的なライブ活動から支持を広げるほか、声優を務めるアニメや主題歌を入口にして“Machicoワールド”にハマるファンが続出。本作のようなギターリフが効いたロック調の曲にも映える歌声でファン層を広げている。
水谷果穂『深呼吸』/アルバム68位
松たか子、柴咲コウ、近年では上白石萌音など、これまで、演技だけでなく、歌手としてもその才能を高く評価される女優が輩出されてきた。9/9付週間アルバム68位にランクインした水谷果穂は、令和の時代にその系譜を継ぐ女優になりえる存在。現在放送中のNHK連続テレビ小説『なつぞら』や、TBS系ドラマ『凪のお暇』などの話題作で好演し、存在感を示しているが、1stアルバム『深呼吸』でも、透明感あふれる実直な歌声が印象的。聴く人を楽曲の世界観に引き込む豊かな表現力からは、歌手として、女優としての伸びしろを感じさせる。今後の活躍も期待したい。
クアイフ『URAUE』/アルバム71位
“絶対的、鍵盤系ドラマチックポップバンド”クアイフの最新アルバム『URAUE』が、9/9付週間アルバムランキング71位に登場した。クアイフは17年11月にシングル「愛を教えてくれた君へ」でメジャーデビュー。45位に初登場を果たすと、その後もロングセールスに。昨年は2ndシングル「ワタシフルデイズ」に続き、6月にはアルバム『POP is YOURS』を発表。どちらもTOP100入りするなど、着実にキャリアを積んでいる。最新作は、ボーカル・キーボートの森彩乃の抽斗の多さを見せつけ、表現の幅の広さを示した秀作。「337km」「いたいよ」のオープニング2曲で一気に引き込まれる。
SIRO「叩ケ 叩ケ 手ェ叩ケ」/デジタルシングル(単曲)47位
バーチャルYouTuber・電脳少女シロが、SIRO名義で初のオリジナル楽曲「叩ケ 叩ケ 手ェ叩ケ」(47位)、「46」(49位)、「またあした」(50位)を配信限定でリリース。9/9付週間デジタルシングル(単曲)ランキングでそろってTOP50入りした。バーチャル界のアイドルをめざし、2017年8月に本格的に活動を開始した彼女。YouTubeの公式チャンネルでは、活動の記録やゲーム実況を毎日配信し、登録者数は約70万人におよぶ。3曲のなかで最高位を記録した「叩ケ 叩ケ 手ェ叩ケ」は、ネットを中心に活動するヒゲドライバー詞曲による和テイスト漂うアッパーチューン。複雑なメロディーラインを辿る楽曲を巧みに歌いこなしている様からは、彼女の歌手としての素質が垣間見られる。