『下町ロケット』続編、18年秋ドラマ初回満足度“期待通り”の首位
18年10月期“秋ドラマ”「ドラマバリューポイント」放送1週目の上位10作品
続編の仕上がりからも窺い知れる、TBSの高いドラマ制作力
18年秋ドラマのなかで最高のスタートを切った『下町ロケット』は、宇宙科学開発機構の研究員だった主人公・佃航平(阿部)が、父が経営していた中小企業「佃製作所」の2代目社長となり、社員たちと共に奮闘する姿を描くヒューマンドラマ。15年10月期の1作目では「宇宙」「人体」に関わる開発に取り組んできたが、今作では再び会社が窮地を迎えるなか、同社にとって新たなチャレンジとなる「農業」の分野に挑む様子が描かれている。
ドラマバリュー結果を詳細に見ていくと、「視聴量」(17Pt)、「主演」(19Pt)、「その他キャスト」(18Pt)、「内容」(18Pt)、「話題性」(18Pt)と、全5項目がどれもバランス良くポイントを獲得(それぞれ20Pt満点)。この数字からは、改めて“ドラマのTBS”の制作力の高さを窺い知ることができる。
ヒット作の続編とあって、本誌10/8号掲載の「ドラマ期待度ランキング」では、「プライム枠」首位に輝くなど、放送前から本作には大きな期待が寄せられていたが、「前回からの出演者の成長が見られて良かった」(50代男性/埼玉)、「安定の面白さ。登場人物たちのモノづくりに対する熱意が伝わってきた」(20代女性/千葉)という視聴者コメントからもわかるように、初回から見事にその期待に応えたようだ。
2位は85Ptを獲得した、沢口靖子主演の木曜ミステリー『科捜研の女 season18』(テレビ朝日系)。現行の連続ドラマとして最長の歴史を誇る同シリーズ作だが、「意外なストーリー展開だった。いろいろな科学のトリックなどが出てきて見応えがある」(50代男性/埼玉)、「お馴染みのシリーズで安心して観ることができる。科学技術のすごさを感じさせてくれて、とても面白い」(50代男性/神奈川)といように、最先端技術による鑑定など、常に新しさを導入する姿勢が視聴者を魅了。18作目も好発進を切った。
主演を務める嵐の相葉雅紀は、『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)などのバラエティ番組を見ていてもわかるように、動物との相性はバツグン。内訳を見ると、特に「主演」(18Pt)、「その他キャスト」(17Pt)のポイント数が高く、配役や動物を含むキャストの演技面での満足度が高かった。
そのほか上位には、水谷豊×反町隆史のコンビとなって4年目を迎えたテレビ朝日系『相棒 season17』(78Pt/4位)や、ここ最近、『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』(ともにTBS系)など人気ドラマに携わる、新垣結衣&松田龍平主演の日本テレビ系『獣になれない私たち』(77Pt/5位)。
なお、TOP10内には視聴率でも好成績を収めている、テレビ朝日制作のドラマが4作すべて登場しており(土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』は11月10日スタート)、同局のドラマ部門の強さが証明される結果となっている。
※ 10月末以降のスタートとなる、土曜時代ドラマ『ぬけまいる〜女三人伊勢参り』(NHK総合/10月27日〜)、土曜ナイトドラマ『あなたには渡さない』(テレビ朝日系/11月10日〜)。NHK連続テレビ小説『まんぷく』は除く
10月期ドラマ初回満足度、上位作品の「ドラマバリュー」詳細
「オリコンドラマバリュー」とは
【調査概要】
■地域:1都1道2府14県 → 関東圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)/関西圏(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)/その他地域(北海道・愛知・岡山・香川・福岡)
■対象:10代〜 50代の男女計690名
■方法:インターネット調査
■地域:1都1道2府14県 → 関東圏(東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬)/関西圏(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)/その他地域(北海道・愛知・岡山・香川・福岡)
■対象:10代〜 50代の男女計690名
■方法:インターネット調査