【ドラマ満足度】月9『絶対零度』最終回83Ptで有終の美、後半5話で満足度が急上昇
視聴率は初回平均10.6%からスタート。第2話では9.6%と一度一桁台に落としたものの、その後は最終回まで8話連続で2桁をキープ。全話平均視聴率は10.6%となった。一方の「ドラマバリュー」は、初回55Ptからスタート。前半5話までは平均58.8Ptと、視聴者の“様子見”状態をうかがわせる評価が続いていたが、後半5話(6話以降)は平均83.8Ptと一気に30Pt近くもアップ。全10話の平均は71.3Ptとなった。
9話は、当初から「いつ登場するのか?」と話題になっていた上戸彩演じる桜木が、ついにミハンメンバーの前に姿を現した回。死んだとされていた桜木がなぜ生きているのか、最終回にその真実が明らかになるかもしれないという期待が大きく膨らみ、高い満足度を記録していた。
『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』のドラマバリュー推移
シリーズ第3弾となる本作は、51歳の沢村が月9の主演を務めるという、視聴者がアッと驚くキャスティングで注目され、沢村自身も「厳しい声が僕に向けられることも覚悟しています」と、ドラマスタート当初の本誌のインタビューで語っていたが、それは彼自身が、俳優人生を賭ける意気込みでこの作品にチャレンジしているようにも感じられた。
確かに最初は、視聴者のなかに「沢村が月9主演?」という違和感も少なからず漂っていただろう。ドラマバリューにおける主演満足度(20Pt満点)も、前半5話は平均9.4Pt。決して芳しいものではなかった。しかし後半になると評価は一変。後半6話〜10話の平均が一気に17.4Ptへと跳ね上がった。
視聴者からは、「今までのドラマでは見ることがなかった沢村さんの表情を見ることができた」(40代女性/埼玉)、「クライマックスでの沢村さんの鬼気迫る演技はさすがでした」(30代女性/千葉)、「沢村さんがとにかく圧巻の演技だった」(30代男性/埼玉)とのコメントが寄せられ、キャリアの長い沢村の新たな一面を垣間見た人も多かったようだ。
前出のインタビューで、「月9ドラマで今の時代の視聴者の心を掴むには、どのような工夫が必要なのか、自分なりにその答えを見つけられたらと思います」と語っていた沢村。今回演じた井沢役で、見事にその答えを見つけたのではないだろうか。
ハイブランドとなった「月9」というドラマ枠だが、その主演に年齢は関係ない。その意味では、10月8日からスタートする、新番組『SUITS/スーツ』に主演する織田裕二にも、大いに期待したい。