米津玄師、『アンナチュラル』主題歌の先行配信20万超え フィジカルへの高まる期待
近作で累計20万ダウンロードを超えているのは、back number「瞬き」の21.4万、宇多田ヒカル「あなた」の20.4万などがあるが、この両者はいずれも昨年12月リリースでの初動は6〜7万ほど。そこから2ヶ月ほどをかけて積み重ねてきているのに対して、デジタルダウンロードに親和性の高い若年層ファンが多い米津の今作は、2桁視聴率の人気ドラマ主題歌というアドバンテージも追い風になり、特筆すべき爆発力を見せた。
フィジカルの先行配信という形態で見ると、TWICEが2月7日発売の2ndシングル「Candy Pop」の先行配信を1月12日から行い、ダウンロードこそ初週0.5万で30位と動きが重かったが、LINE MUSICの「Weekly SONGS Top25」と「BGMランキング」、AWA「Weekly Playlist Employed Top25」とサブスクではそれぞれ1位を獲得。先行配信での話題性の喚起から、その後のフィジカルリリースでは前作「One More Time」の初週売上20.1万枚から大きく伸ばし、26.6万枚という好セールスを記録。配信からフィジカルへのリリース戦略の1つの成功事例として結果を残していた。
この先行パターンにドラマタイアップも加わる米津の今作は、先行配信で先例のないヒットを見せた。そこからのフィジカルのリリースがどのような結果につながるか。配信購入層と異なる層がフィジカルでどう動くのか。先行配信の新たなパターンのヒット事例となるか、フィジカルの売上に注目が集まりそうだ。
なお、米津作品は17年11月配信の『BOOTLEG』がデジタルアルバム2位、17年10月配信の「灰色と青(+菅田将暉)」がデジタルシングル17位とロングセールス中。デジタルで圧倒的な強さを見せている。
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