【週間・楽曲ヒット分析】清水翔太がサブスクランキングを席巻

 フィジカル(CD)・デジタルダウンロード・サブスクリプションとチャート情報を横断的に分析し、ヒットの兆し・経路を追う「週間・楽曲ヒット分析」。今週は、清水翔太がサブスクリプションサービスに複数曲を同時TOP25に送り込んだ。清水の楽曲群とサブスクユーザーの嗜好性、視聴行動の相性の良さは特筆すべきものがある。

 清水翔太がLINE MUSIC、AWAなどサブスクリプションサービスを席巻している。当週ではLINE MUSIC「Weekly SONGS Top25」、AWA「Weekly Playlist Employed Top25」でともに首位を獲得したほか、LINE MUSICでは3曲が同時TOP25入りし、「BGMランキング」でも5曲がTOP25入り。AWAでも5曲が同時TOP25 入りしている。

 清水は1月30日の『ミュージックステーション』出演に合わせ、「ベスト・オブ・清水翔太」プレイリストをLINE MUSICで公開。さらに、直筆サイン入り「Good Life」告知ポスターのプレゼント企画などのプロモーション企画を展開した。

 このようなメディア出演&PRがストリーミングサービスでのバズに繋がった。ただし、AWAでは“17年にもっとも聴かれた楽曲”で「My Boo」が首位を獲得するなど、同サイトでの彼の人気はメディア出演の有無を問わず継続して高い点も注目される。

 AWA内での“プレイリスト・カルチャー”と清水翔太の相性の良さも継続して検証する必要がありそうだ。

 ゼッド、マレン・モリス、グレイによる最新楽曲「The Middle」がLINE MUSIC、AWAで上位を獲得。また、Spotifyでも18 位にランクインした。このほか、週間デジタルシングル(単曲)では2週連続で0.3万ダウンロードを記録し、2週連続でTOP50入りしている。

 同楽曲は、昨年のグラミー賞を受賞したカントリー・ミュージック界の新世代歌姫マレン・モリスと、過去にもたくさんの楽曲でゼッドと共演を果たしてきたLA在住のプロデューサー・デュオのグレイを迎えた新曲。第60回グラミー賞でのパフォーマンスで初披露したことでも話題を集めた。

 3月23日に幕張メッセ、3月24日には神戸ワールド記念ホール公演も控えており、さらに盛り上がりを見せそうだ。

 上坂すみれの9th シングル「POP TEAM EPIC」が週間デジタルシングル(単曲)で2.6万ダウンロードを記録し、2位に初登場した。また、フィジカルシングルも1.0万枚を売り上げ12位にランクインしている。

 同楽曲は“問題作”“とびっきりのクソアニメ”としてSNSを中心に一気に注目集め、多数のメディアでも取り上げられているTVアニメ『ポプテピピック』(TOKYO MX1ほか)のOPテーマ。上坂自身も同作で声優を務めている。

 1月31日にはニューシングル発売記念としてLINE LIVE配信を行ったほか、Android・iPhone端末で対象曲をダウンロードした人を対象とする「animelo 限定ブロマイド」のプレゼントキャンペーンを行ったこともデジタル配信の好調に繋がったようだ。

『ポプテピピック』はメディア等を通じてファンを拡大させており、同作もデジタルシングルを中心に息の長いセールスが期待される。

 当週のフィジカシングルと週間デジタルシングル(単曲)、ストリーミング各社のランキングを見ていくと、JUJU「東京」、Afterglow「Hey-day狂騒曲」、E-girls「あいしていると言ってよかった」などが商品形態やサービスをまたがって上位にランクインしていることがわかる。

 なかでもJUJU「東京」は週間デジタルシングル(単曲)で初動1.8万ダウンロードを記録し、4位に初登場。発売2週目となった当週も高水準をキープし、1.5万ダウンロードを記録。5位を獲得し、2週連続でのTOP5入りを果たしたほか、サブスクではLINE MUSICで6位、AWAでも9位を獲得。ロングセールの兆しを見せている。
◆週間シングルランキング
◆週間デジタルシングル(単曲)ランキング

提供元: コンフィデンス

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