アイドルとAIの異色プロジェクト“MV先行楽曲制作”、音楽制作の新たな事例へ
AIが導き出したコンセプトから映像と曲を人が制作
ポニーキャニオンのA&Rディレクター・島村譲氏は「今回のプロジェクトで制作した作品のタイトルを「DEUS EX MACHINA」、つまり「機械仕掛けの神」と名付けました。もちろん、AIが必ず正しいわけではありません。ただ、先入観や嗜好などに縛られず、また不安定さや迷いなどとは無縁に、コンテンツにとっての最適解を純粋に導き出すという点において、AIが人間性を超越したものであることには違いありません」とAIとのコラボ制作について語る。
新しいクリエティブのアイデアやヒントをもたらす
そして、今回の経験を経た“その次”について「今後、作詞作曲やデザインなど、より具体的な領域を手がけるAIが現れることが楽しみです。また、今回のようなAIと人間のコラボのように、AIとAIのコラボでも新しいものが生まれるのではないかと思います。それはクリエイティブにおける新しいアイデアやヒントを人間にもたらしてくれるはずです」とコメントする。
これまでのAI作詞、作曲とは異なる、新たなAIによる音楽制作の取り組み。実証実験の1つとも言えるこのチャレンジをきっかけにして、音楽業界ならではの、この先のAIとの関わり方に想像が掻き立てられる。