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『青春18×2 君へと続く道』シュー・グァンハンと道枝駿佑が別れた駅は?聖地巡礼ガイド【日本編】

 3日より劇場公開が始まった藤井道人監督の映画『青春18×2 君へと続く道』。18年前の台湾と現在の日本を舞台にした本作では、台湾と日本の各地で撮影が行われた。日本での撮影は、JR東日本が全面協力。藤井監督は「“このタイミングで雪を見たくて、ここでランタン祭を入れたい。湘南は『スラムダンク』の聖地だから入れたい”といったワガママを全部伝えたら、考えられるルートを全部作って下さったんです」と感謝に堪えない。

 同映画は、人生につまずいた36歳のジミーが、18年前に出会ったアミとの“忘れられない初恋の記憶”と“果たせなかった約束”を胸に日本を訪れ、一人旅の途中で出会うさまざまな人々との交流をきっかけに、止まっていた時間が少しずつ動き出していくというストーリー。36歳と18歳のジミーを台湾のスター俳優シュー・グァンハンが巧みに演じ、アミ役で清原果耶がダブル主演を務めた。

 JR東日本が作ったルートをもとに、「僕たちはジミーのように実際に電車に乗って旅をしました。乗り換えで40分待ちなんてざらですし、雪が降ったら電車も止まる。そうした体験をできたことで、ドキュメンタリースタイルで日本パートを撮影できました」と藤井監督。「とにかくリアルにこだわったルートになっているので、公開後に“聖地巡礼”を楽しんでください」と話していたロケ地を紹介する。

東京:新宿ゴールデン街

 日本のゲーム会社との会食の後、ジミーと共同創設者だったアーロンは出会った頃の思い出話に花を咲かせた店は、新宿ゴールデン街にある。

東京:品川駅

 品川駅の人波に圧倒されるジミー。アミの故郷を訪ねる旅は、ここから始まった。

神奈川:鎌倉高校前

 ジミーが最初に向かったのは湘南。鎌倉から江ノ電に乗って、大好きだった『スラムダンク』の聖地を訪れ、アニメのオープニングで登場した「鎌倉高校前」駅の踏切の写真を撮った。この場所は、オーバーツーリズムが問題になっており、周辺住民に迷惑をかけないよう配慮しよう。

神奈川:由比ヶ浜

 ジミーが水遊びをするたくさんの観光客やカップルの姿を見て、18年前、アミやカラオケ神戸の仲間たちと遊びにいった台湾の海を思い出すシーンは、由比ヶ浜で撮影された。

長野:松本なわて通り商店街

 長野県松本駅に降り立ったジミーは、なわて通り商店街で偶然同じ台南育ちのリュウ(ジョセフ・チャン)が営む居酒屋を見つける。なわて通りは個性的な店が長屋風に軒を並べる商店街で、「縄のように長い土手」から「縄手」と呼ばれるようになった。

長野:松本城

 リュウに案内され、松本城が見える道を歩くジミー。リュウが「ひと休みはより長い旅のため」という看板を店に掲げていた理由を知る。

長野〜新潟:JR飯山線

 松本駅から長野駅に向かい、JR飯山線に乗車したジミー。飯山線は、長野県内では千曲川に沿って走り、新潟県内に入ると千曲川から名を変えた信濃川に沿い、日本有数の豪雪地域を通っていく。長いトンネルに差し掛かった頃、ジミーはバックパッカーの幸次(道枝駿佑)に話しかけられる。トンネルを抜けたら一面に広がる雪景色を見たジミーは、まるで映画『Love Letter』(1995年、岩井俊二監督)の世界のようだとつぶやく。

長野:上境駅〜上桑名川駅

 「1回降りちゃいます?」という幸次の誘いに乗ったジミーは、上境駅で途中下車。大雪原に駆け出す。ジミーは18年前の夏、アミと一緒に映画『Love Letter』を見に行った思い出を語る。

長野:森宮野原駅

 ジミーと幸次は上桑名川駅から再びJR飯山線に乗車。その後、幸次が下車したのは森宮野原駅。

 ジミーの旅路をなるべくリアルに映しとりたいという藤井監督のこだわりにより、ジミーと幸次が名残惜しそうに手を振り合い別れを告げるシーンがグァンハンと道枝にとっても実際の別れになった。

新潟:長岡駅前

 幸次と別れたジミーは、JR飯山線の終点・越後川口駅からJR上越線に乗り換え、長岡駅に到着する。幸次から聞いていた「ネカフェ」を発見し、店内に入ってみると、ジミーは店内にはってあるポスターを見て日本にもランタン祭があることを知る(ネットカフェの店内は東京・まんがの図書館ガリレオ三軒茶屋で撮影)。

新潟:ニュー・グリーンピア津南

 ジミーは自分が作ったゲームをプレイするネットカフェの店員・由紀子(黒木華)と出会い、ふたりはランタン祭に参加するため一路、津南へ向かう。そこでは、台湾と同じように人々の願いを乗せたランタンが舞い上がっていた。

 劇中のランタン祭の撮影はニュー・グリーンピア津南で行われた。津南町の冬の風物詩「つなん雪まつり」では、毎年スカイランタンの打ち上げを行っている。

福島:只見町

 長岡駅から上越線に乗り小出駅で只見線に乗り換え只見駅へ。アミの故郷にたどり着いたジミー。中里(松重豊)に案内され、アミの実家に向かう。ジミーはアミの母親(黒木瞳)から18年前のアミの本当の想いを知ることになる。

 只見駅を通る只見線は絶景を有する秘境ローカル線として知られ、2011年より一部区間が休止していたが、2022年に地元の強い思いが実を結び前線運転を再開している。

東京:隅田公園(向島)

 東京に帰ってきたジミーは、ちょうど桜まつりが行われていた隅田公園で旅の終わりを迎える。毎年春になると、我妻橋から桜橋あたりまでの約1キロにわたってソメイヨシノなどが桜並木をつくっている。

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