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「普段は家の冷蔵庫の2段目のところに置いてあるキムチがなくて…。“その日食べたい”とかってありますよね? そういう感じだったんですけど、その日に限ってなくて、すごくショックで。それで“キムチないなぁ、悲しいなぁ”と思って、ギターを持って『キムチ…キムチ…』って鏡の前で歌っていたんです。そうしたら、『キムチ』という言葉で口角が上がって、悲しいはずの鏡に映っている自分が笑っていて。『あっ、これはみんなを笑顔にできるな』と思って、サササッて作ってアップしたんです」
ほかにも、日々の生活で感じたこと、家族・友だちなどをテーマにした15秒ソングを30曲以上投稿。曲作りは「即興に近い」そうで、岡村隆史(ナインティナイン)がレギュラーゲストで出演する次世代スター(芸人)発掘番組『新しい波24』(フジテレビ系)のMCに起用されたときも、その才能を発揮。番組の最後に、締めとして即興ソングを披露していたという。
「『最後に今日の番組の感想をギターで歌ってください』って言われたときは、ホントに芸人さんのお題というか、一発芸みたいだなって(笑)。でも、自分の気持ちがあればすぐ曲にできるっていうのは、ちょっと強みでもあるのかなって思います」
渋谷の女子高生の80%が認知! Twitterのフォロワーも28万人超え!!
「はじめに、ある女の子から『佳奈ちゃん、マネしてみたよー。笑顔になれたよ』という言葉と一緒に動画が送られてきたんです。会ったことのない方からコメントをいただくというのがそれまでなかったので、すごくうれしかったです。あとは、北海道や沖縄の方も知ってくださっていて。沖縄の方は三線で“キムチの歌”を演奏してくれて、『キムチじゃなくて、てびちはどう?』と、キムチの代わりに『てびち!』って言っている動画を多くの方が送ってくださったんです。日本の北から南まで、そうやって知ってくださるのはすごいなあって」
フォロワーからは「キムチください」というリプライが多数寄せられ、「はじめは、キムチのイラストをツイッターに上げたらいいのか、住所をもらってキムチを送ったらいいのか、考えてしまって戸惑った(笑)」というエピソードも。だが「1回、『きーむちっ』って言葉で返したら、『ありがとうございます。笑顔になりました』みたいな言葉をいただいて。逆に嬉しかった」という。以来、「キムチください」「きーむちっ」というフォロワーとのやりとりは、彼女のツイッターではすっかりおなじみ。今でも、リプライにはできるだけ返信するようにしているそうだ。
「笑顔が一番!」お笑い芸人をリスペクトする理由とは?
「私が歌を歌う中で一番大切にしているのは、やっぱり笑顔なんです。私が笑ったら隣の友だちが笑顔になって、そうすると、その友だちの友だちが笑顔になる…。最終的にはみんなに笑顔の輪を広げたい、というのはずっと思っていたことで。なので『笑顔の作り方~キムチ~』のサビも、「あなたが笑って 私も笑って~」という笑顔の輪が広がっていくような歌詞になっています。自分の思いを込めることができたので、とてもうれしいです」
「斎藤さんは自分のありのままの姿を常に出していて、その中で面白さを追求したりしているので、作らずにありのままの自分でどれだけよく見せられるか…。そういう斎藤さんみたいになりたいなって。さんまさんはずっと笑っていて、ああやって笑えたらいいなって思います。憧れというか、目指したいです。やっぱり笑顔が一番ですね!」
(文:水白京 写真:鈴木かずなり)