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元NMB48・岸野里香がロックバンド・Over The Topでデビュー! 同期の応援に「愛を感じた」

元NMB48の岸野里香がバンドで新たなスタート!

 昨年、アイドルグループ・NMB48を卒業した岸野里香がロックバンド・Over The Topのボーカルとして再始動。5月31日発売のメジャーデビューシングル「僕らの旗」についてはもちろん、今までとは全く異なる4人組の紅一点としてのバンド活動について語る。NMB48時代に考えていた総選挙期間のメンバーとの関わり方や、“一期生会”でのほっこりエピソードも!? 6年間のアイドル活動を経て、新境地からファンに届ける想いとは?

お互いにライバルだったNMB48時代、今も「いい刺激に」

――バンド結成の経緯を教えてください。
岸野里香 私は、NMB48での6年間のアイドル活動で、自分が何をやりたいのか、ずっと悩みながら考えてきたんです。バンドは前からやってみたいと思っていたんですけど、特に初めて行ったMr.Childrenさんのライブのパワーに圧倒されて…。NMB48を卒業するとき、ファンの方には「絶対に歌で帰ってきます!」と宣言しましたが、実際にバンドでやれることになったのは、いいタイミングでこのメンバーに出会えたからですね。
坂本夏樹 里香ちゃん以外は、もともと別のバンドを組んでいたんですが、僕たち3人はもともと知り合っていたんです。それで、新たな活動を考えていたときに、女の子のボーカルを探していて、里香ちゃんを紹介してもらいました。

――岸野さんは今まで女の子がたくさんいるグループにいましたが、現在はバンドの紅一点。気を遣うことは?
岸野里香 逆にないですね。NMB48にいた頃は女の子同士なので、話す内容とかも多少気にしていたんです。グループの中でも年上だったこともあり、「私の気分で全体のテンションを左右してはいけない」という気持ちもあって。でも今は、メンバーが全員年上なので、私の気分が変に影響してしまうことはない(笑)。何かあればメンバーが言ってくれるし、バランスがすごくいい感じがします。
永見和也 バンド向きの性格なんですよね。
岸野里香 性格が男っぽいみたいです(笑)。NMB48はお互いがライバルでもあるので、総選挙の期間はメンバー間もピリッとするんです。他のメンバーのTwitterを見て、「私はこうしようかな」とか、考えたりもして…。でも今はメンバーそれぞれ役割が違うから、あまり気は遣わないかもしれないです(笑)。

――バンドでデビューすることについて、NMB48のメンバーからは何か反応は?
岸野里香 NMB48 の“一期生会”というのがあって、その時に集まったメンバーは全員が、配信中の曲「僕らの旗」をダウンロードしてくれていました。やっぱり、つらいことも一緒に乗り越えてきたメンバーなので、本当に嬉しかったです。山本彩だけは「私は円盤(CD)買うから!」って(笑)。それぞれの愛を感じましたね。私も、メンバーがそれぞれの場所で頑張る姿を見ると嬉しいし、「負けたくない、頑張ろう」と、いい刺激になります。グループにいた時も感じていましたけど、離れても一緒にやってきた仲間だし、今までやってきて良かったなって、感動しました。

「私が引っ張って行かな!」、岸野の熱い歌声にメンバーも太鼓判!

――メンバーの皆さんの、岸野さんの印象は?
永見和也 初日の段階で、そんなに気を遣うような子じゃないな、って。打たれ強さを感じました。
田中裕基 想像していたよりも大人っぽい印象で、どっちが年上なんだろうって思うくらいでした。
永見和也 男3人は同じくらいの年齢なんですけど、対等に話せるくらい落ち着いている印象でしたね。
岸野里香 落ち着いているって、めっちゃ言われます! スタッフさんとか年上の方と食事に行く機会が多いからかもしれないですけど、誰にでも「22歳には見えない」って言われますね(笑)。

――ボーカルとしての魅力は?
田中裕基 スタジオに入ったときに、バンドが初めてという感じがまったくなくて、僕らもすんなり入っていけました。
坂本夏樹 僕のギターはボーカルの声より前に出てしまうこともあって、人によっては(音を)抑えてほしいと言われることもあるんです。でも里香ちゃんの場合は、さらに前に出ようと、声に乗せてくる気持ちが熱い。「私が引っ張って行かな!」みたいな部分が音色に乗ってきていると思います。
岸野里香 嬉しい〜! めっちゃいいこと言いますね!(笑)。でも、初めてスタジオで音を聴いたときは、「これはやばい。声が負ける」と思って必死について行っていたんです。メンバーは、「いける」「めっちゃ音出せる」と言ってくれたけど、絶対に嘘だと思ってた…(笑)。これから勉強していかなければいけないことも多いので、メンバーからそう言われると自信になりますね。

――皆さんで作詞をされているそうですね。
坂本夏樹 誰も歌詞を書いたことがなかったんです。初めてだらけなので、みんなでキーワードを拾い集めたり、相談して広げています。
岸野里香 私はまず、とりあえず書いてみることからスタート。私が書けるのは、自分が思う“私の今”みたいな部分じゃないかなと思ったので、それをノートに書いていきました。
坂本夏樹 サウンド自体はそれぞれのフィールドで下積みをしてきたので、骨太で分厚く仕上がったと思います。“そこにアイドルの声が乗るのはどうなんだろう?”“音に負けてしまうんじゃないか?”という先入観もあると思うのですが、まったくそんなことはなくて。声が前に突き抜けてくるので、演奏していても完成したものを聴いても、化学反応を感じました。

――岸野さんは、インストアライブで久々にお客さんの前で歌いましたが?
岸野里香 緊張していつも吐きそうなくらいで…。
永見和也 こういうこと言うじゃないですか。楽屋とかでも緊張しているんですけど、本番には一番強いです(笑)。
岸野里香 そんなことなくて、本当に吐きそうでやばいんです(笑)。でも、周りの人に言われると、やっぱり6年間、劇場に立ってきた経験は大きいなと感じます。NMB48ではMCもしていたので、その場でトークを考えたりはできているんじゃないかな、と。
坂本夏樹 ライブでも、さすがNMB48でやってきただけあって、大阪には礎があるといいますか。熱くて手ごたえがありました。
岸野里香 ありがたいですね。

ポーズする岸野は「いきってる」!? 夢は「武道館でワンマンライブ」

――では、1stシングル収録の3曲の聴きどころを教えてください。まずは「僕らの旗」について。
岸野里香 目印になるように旗を立てているから、辛いことがあったらここに来て楽しもう、という歌です。
永見和也 「僕らはずっと歌っているよ」という気持ちを大事にして、背中を押していけたらいいな。
岸野里香 この曲のミュージックビデオは、何回も必死に撮りましたね。メンバーの汗も、いい感じに活きていると思います。
田中裕基 頑張っている感じが味になってると思います。「俺らも頑張っているよ。みんなで頑張ろう」という内容ですね。
岸野里香 メンバーそれぞれ人差し指を立てて上を指す“OTTポーズ”をしているんですけど、私はスタッフさんから、「いきってる」ってイジられて(笑)。そんなOTTポーズも見どころです(笑)。

――続いて、カップリングの「BUNGEE!」と「キミニサチアレ」については?
岸野里香 「BUNGEE!」は私とリンクしている部分が大きくて、新しいステージに行こうとしている人を応援したくて作りました。新しいことをやるのはとても勇気のいることだし、踏み出せるか踏み出せないかで大きく変わる。辛いこともあると思うけど、その分、ラッキーなこともたくさんあるんじゃないかな、ということを歌っています。「キミニサチアレ」は題名通りなんですけど、同じ夢を追い続けることは、楽しくもあり苦しいことでもあると思うんですね。そんな人たちの背中を押したくて。周りはそういう人をちゃんと見ているし、今自分がやっていることは絶対に無駄じゃないということを歌っています。

――では最後に、今後の目標を教えてください。
岸野里香 まずは7月6日東京と7月13日大阪の初ワンマンライブを満員にしたいです。そしていつか武道館でワンマンライブをしたいです!
永見和也 ソールドアウトしたいね。
坂本夏樹 初ワンマンは、バンドシーンでやってきた男たちと、アイドルシーンから来たボーカルが同じベクトルを向こうとしている、 “新しい遊び場”を来てくれたお客さんにも提案出来たらと思います。
田中裕基 少しずつ、みんなで楽しめる場所を大きくしたいです。その一番最初の場所になるので、まずは今回のワンマンライブを自分達も楽しんで成功させるのがスタートです。
岸野里香 みんなで手を振ったりできる曲もたくさんあるので、そういう景色を来てくれるみんなと作っていけたら素敵だなと思います。そして、いろいろなライブを経て日本武道館に立ちたいです!
(写真:草刈雅之)

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