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「キュンキュンする」「可愛すぎ」 女子中高生に人気の“ハニワ”とは?
10代の淡い恋愛観を描いたボカロ楽曲で魅了するクリエイターユニット
楽曲は10代の淡い恋愛観を描いた作品が多く、“キュンキュン系”“青春系”とも呼ばれている。また、ストーリー性の高い歌詞をヤマコがイラストと共に表現することで、動画を見終わったとき、まるで短編漫画を読んだかのような感覚になるも特徴だ。
統一されたビジュアルイメージは中高生の共感を得る歌詞やメロディに加え、ハニワ最大の“武器”にもなっている。というのも、通常ボーカロイド楽曲は、ボカロP(ボカロ楽曲を制作する人)によって楽曲が発表され、それをもとに動画制作を得意とする別のクリエイターが動画を制作し投稿するというケースが多いのだが、ハニワの場合はメンバーのヤマコがイラストや動画などのビジュアルワークを担当、楽曲と動画、どちらも一貫して制作することでハニワ“オリジナル”の世界ができ上がっているのである。
SNSで学生の流行をリサーチ ラノベ・映画などのメディアミックスにも成功
自身の楽曲が小説や映画へと発展していくことについては、メンバーも予想していなかったという。
「ヤマコに関してはイラストレーターということもあり、オリジナル漫画を描きたいという希望はもちろんあったと思いますが、HoneyWorksとして自分たちの作品をアニメというよりアニメの主題歌を担当したいと思っていました。自分たちの作ったキャラクターでという発想はまったくなかったです。たくさんの人に楽しんでもらえて本当にビックリしています。また自分たちの作品に若い子たちが“共感”してくれているのは本当に嬉しいですね」(Shito)
「こそばゆさを思い出させてくれる」 大人にも届くハニワの“キュンキュン”感
こうした学園もののシチュエーションは基本的に誰もが通ってきた道。「学生時代のこそばゆさを思い出させてくれるいいものでしたわ」「ハニワさんの曲に出てくるような恋を学生のうちにしたかった」といったノスタルジーを感じながらもキュンキュンしている大人のコメントも実は少なくない。「ここ数年でたくさんのことに挑戦させてもらってきているのですが、アニメシーンが多かったので、次はJPOPシーンに届くような作品も作っていきたいです!」というShitoの言葉にもあるように、今後は女子中学生だけではなく、HoneyWorksの作品が広く“一般層”にも浸透していく日が近いかもしれない。