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トランプ勝利宣言でも“神対応” コメンテーターとしてのパックンの需要
狩野恵里アナも感謝した米大統領選での同時通訳に絶賛の声
終了後、「初めて同時通訳をやりました」とホッとした顔を覗かせたパックンだったが、同番組キャスター・狩野恵里アナはツイッターで、「昨日は同時通訳でパックンに大変お世話になりました…!」と感謝の意を表するとともに、「夕方のニュースは、瞬発力が求められる現場なのだと勉強になりました」と本職のアナウンサーが襟を正したのである。またネットでも、「敬語ちゃんと使ってるし、この人ほんとは通訳本業の日本語ネイティブ!?って感じ」「パックン優秀すぎる!」など、絶賛の声が相次いだ。
「テレ東さんは公式声明として、同時通訳は“パックンに出演依頼時に頼んだ”としていますが、いずれにしても本職の通訳さんに依頼しないあたりが、テレ東さんらしいところでしょうか(笑)。実際、それだけパックンさんに対して信頼感があったのでしょうし、『普通じゃない画が撮れるんじゃないか…』という計算もあったかもしれません。でも結果的には、テレ東さんにとってもパックンさんにとっても“美味しい”ものでしたね」(エンタメ誌編集者)
知的かつ現実的な正統派で、ニュースからバラエティMCまで汎用性の高さはピカイチ
現在は『外国人記者は見た+日本inザ・ワールド』(BS‐TBS)でMCを務め、視聴者からの評価も高いが、11月10日放送の『白熱ライブ ビビット』(TBS系)では、ヒラリー・クリントン氏の当選を公言していたために、謝罪をするハメに。真矢ミキから「お忙しそうですね」と声をかけられると、「トランプは仕事増やすと公約してるんですけど、確かに僕の仕事は増えてるんです。よかった!」と、笑いにする対応力の高さまで見せていた。
「かつては外国人タレントさんと言えば、ルックスやぎこちない日本語など、インパクト勝負のところがありましたが、パックンさんはいたって正統派。知的かつ現実的で、正論を語る王道をいってます。たとえば大御所デーブ(・スペクター)さんは、知的でありながらもジョークやちゃかし、ギャグの部分がウケてたんですね。それにパックンさんや、同じお笑い芸人ながらIT企業の役員でもあり、本名のジェイソン・デイヴィッド・ダニエル名義でコメンテーターとして出演すると、ものすごくインテリに見える厚切りジェイソンさんなどは、まだまだ新鮮味があります。ジェイソンさんは現時点では“意外性”がウリで、現場対応力やコメンテーターの点では若干、まだ不慣れな感じもあります。パックンさんは今回の同時通訳の件で、来年1月のトランプ氏の大統領就任演説の際や、他からも通訳としてもオファーがあるでしょう。大統領本も出してるだけに、アメリカの政治に関するコメンテーターとしては、池上(彰)さんより説得力があるかもしれません。そういう意味では各局の情報番組はもちろん、堅いニュース番組や特番の内容によっては、池上さん的な総合MCも務まるんじゃないでしょうか」(前出の編集者)
その確かなバックボーンと同時通訳で見せた実力、現場対応力、お笑い芸人ながらさわやかなイケメンでもあるなど、パックンが視聴者に与える安心感や好感度は高い。そういう意味でも、今後は『イッテQ!』(日本テレビ系)のような海外紹介番組、自身がMCを務める先述の『外国人記者は見た』のような外国の国情や風習を解説する番組、さらには『YOUは何しに日本へ?』(テレビ東京系)のような、“外国人から見た日本”的なバラエティにいたるまで、パックンの需要はますます高まっていくだろう。ましてや東京五輪に向けて、外国人関連のニュースや番組企画は、増えることはあっても減ることはない。今後のパックンは、トランプ氏の任期4年をはるかに超えるほど活躍の場を広げていきそうである。