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新作・日活ロマンポルノ、現代女性の性に眼差しを向ける映像解禁

 1971年に製作開始された成人映画レーベル“日活ロマンポルノ”。その生誕45周年となる今年スタートしたリブートプロジェクトの新作5作の映像が解禁された。「10分に1回の濡れ場」必須というルールのもと、今の時代ならではの女性の性に対する深い眼差しを向けた塩田明彦監督、白石和彌監督、園子温監督、中田秀夫監督、行定勲監督。その過激で衝撃的な完全オリジナル作品の一部が明らかになった。
 かつて、限られた条件下で新しい映画作りを模索させ、さまざまな表現に挑戦させることで多くの若手監督を輩出してきた日活ロマンポルノ。その当時のクラシック作品が今再び評価を集め、若い世代の女性層からも注目を集めるなか、リブートプロジェクトはスタートした。この日解禁された新作映像は、1971年から17年間続いたロマンポルノの多様性と、現代の気鋭監督それぞれの強烈な個性が、女性への深い眼差しとなって映し出されている。
 塩田監督『風に濡れた女』に主演する間宮夕貴と永岡佑の激しいぶつかりあい。白石監督『牝猫たち』に主演する井端珠里の力強いセリフと、真上さつきと美知枝が演じる逞しく生きる女たちの姿。園監督『アンチポルノ』に主演する冨手麻妙が躍動するビビットな映像。中田監督『ホワイトリリー』に出演する飛鳥凛と山口香似「のエモーショナルなセリフの応酬。行定監督『ジムノペディに乱れる』に主演する板尾創路と、芦那すみれ、岡村いずみら若手女優との刺激的なラブシーン。各作品ごとにひと肌脱いで作品に色を添えた女優陣の役者魂がひしひしと伝わる映像になっている。
 さらに、ロマンポルノ最初の作品となる1971年11月20日に公開された『団地妻 昼下りの情事』(西村昭五郎監督)に主演していた白川和子がSMクラブのオーナー役、『赤い通り雨』(1980年)などに出演していた風祭ゆきも看護婦長役で、新作に出演していることが明らかになった。

 あわせて各作品の公開日も決定。11月26日より行定監督『ジムノペディに乱れる』、12月17日より塩田監督『風に濡れた女』、2017年1月14日より白石監督『牝猫たち』、1月28日より園監督『アンチポルノ』、2月11日より中田監督『ホワイトリリー』が順次公開される。

 同プロジェクト新作の製作では、ロマンポルノの“定番ルール”を踏まえながら、現在のフォーマットに置き換えた6つの条件(総尺80分前後、10分に1回の濡れ場、製作費は全作品一律、撮影期間は1週間、完全オリジナル作品・脚本、ロマンポルノ初監督)が設けられている。
(C)2016日活

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