
関東地方の公営・民営の鉄道&バスの乗車カード、電子マネーとして07年に登場したICカード『PASMO』。そのキャラクターである“PASMOのロボット”は、関東在住なら一度は目にしたことがあるはずだが、任天堂のマリオや不二家のペコちゃんといったレジェンドたちと比べると認知度はまだまだ。そこで、PASMOのロボットが一念発起、人気獲得のため修行の旅に出たという。噂を聞きつけたORICON STYLE編集部は、「何だか面白そう♪」とはじめての“営業活動大作戦”の1コマに密着した! 目指せ知名度UP! 大手プロ・サンミュージックで髭男爵に遭遇
国民的な人気者を目指すべく、この日、PASMOのロボットが訪問したのは、森田健作や安達祐実、塚本高史、カンニング竹山、小島よしお、メイプル超合金など、数多くのスターを輩出してきた大手芸能プロダクション・サンミュージック。
おずおずと社内へ進んでいくと…たまたまステージ衣装で事務所を訪れていたお笑いコンビ・髭男爵の山田ルイ53世とひぐち君を発見! 遠目から様子を伺っていると、どうやら打ち合わせをしているらしい。
髭男爵と言えば、「ルネッサ~ンス!」や「ひぐちカッター」など、キャッチーなギャグでお馴染み。テレビやイベントで活躍しているが、なかでも山田は、14年夏から女性アイドルグループ・まどもあ54世のプロデュースも手掛ける、いわば“人気獲得”のプロフェッショナルだ。 PASMOのロボットは恐る恐る、真剣に打ち合わせをする2人の間に切り込み事情を説明。人前での上手な目立ち方や、営業活動の極意を伝授してほしい!とお願いすると、髭男爵の2人は「まかせなさい!」と快くOKしてくれた。 髭男爵に学ぶ! 人気者になるための3つの極意
【極意その1】人前に出たら“つかみ”を意識せよ!
「初対面の相手との距離を縮めるには“つかみ”が大切ですよ」と語るのは山田。そのポイントは、「私はあなたの友だちですよ、という見せ方が重要」だという。「ジブリ映画『風の谷のナウシカ』で、ナウシカが動物を肩に乗っけている感じ(笑)。そんな待ちの姿勢で、子どもにも『怖くない、ほら怖くない』という空気感で近付いていくのが大事ですね」(山田) 
グラスを片手に「ルネッサ~ンス」も
そこで早速、髭男爵の“つかみ”の代名詞でコツをつかんでみることに。「ひぐちカッター」を実践する場面で、山田は「もっと鋭く!もっと!」と厳しく指導…かと思いきや、「お前全然できてないやん!」とひぐち君にダメ出し(笑)。ひぐち君は「俺かい!」と肩を落とし、現場は笑いに包まれた。一方でPASMOのロボットのことは「覚えと知識のチャージが早い!」と“PASMO用語”を混じえながら大絶賛。
【極意その2】名刺を渡すときは“笑顔”と“お辞儀”を意識すべし! 山田と言えば、パリのシャンゼリゼ通り出身で、ソルボンヌ大学を卒業した伝統ある貴族(キャラ)だが、意外にも(!?)PASMOに親しみを覚えているらしい。「なぜなら僕は、人と人との出会いは“人生の改札”みたいやと思ってますから」と、スケールの大きい笑顔を見せた。「名刺や自分の作品を誰かに届けたい時は、こういった“笑顔”が大切。あとは、相手から見て名刺と笑顔を一直線上に揃える。“皆既日食”のように、一枚絵におさめるようにして渡すのがコツだよ」(山田)と教えてくれた。 まだ名刺の準備ができていないPASMOのロボットは、ひとまずPASMOカードを手に山田の教えを実践してみる。しかしこれに、PASMOのロボットは悪戦苦闘! そんなPASMOのロボットに、山田は「好意を押しつけない感じ。ちょうど改札にPASMOを押し付けるぐらいの軽い感じで!」と優しくレクチャー。ひぐち君は「深くおじぎをするといいよ」という指南に加え、「ひぐちカッター」を盛り込んだ渡し方も提案してくれた。2人の教えで、礼儀&キレのある渡し方を習得した。
【極意その3】目立つためには“かわいさ”をアピール!?
日頃、多くの芸人の中で“闘う”髭男爵に、あまたのキャラクターの中で目立つ極意を聞いてみた。アイドルグループをプロデュースする山田は「まどもあ54世は、衣装を貴族服にしたりして、オリジナリティを出していますが…」と思案顔。 ネットなどで「かわいい」と言われることが多いひぐちくんは、「僕はウサギがかわいくて大好きなので、ウサギのポーズはどう? お菓子みたいなキュートなものを写真に撮るのもいいかも」と提案。山田も「そういうこと言ったりやったりすることで、かわいさが“チャージ”されるかもしれないよね」とうなずいた。 相談の結果、PASMOのロボットには、ひぐちくんが大好きなウサギのポーズを伝授することに。山田は「僕もやらないとダメですか? 貴族的にこのポーズNGなんですけど…」とうそぶきながら、ノリノリのひぐち君と共にポーズをキメてくれた。
髭男爵がPASMOのロボットを判定…結果は?

この日の出来は…なんと100点満点!
こうして、髭男爵による講座は終了! 極意を学んだPASMOのロボットに対して、その出来ばえを100点満点で採点してもらった。編集部が持っていたスケッチブックに、点数を記入するひぐち君。その横では山田が「100点はあかん!」と耳打ちしたが、ひぐち君は意にも留めず「何も欠点がありません!」と100点の判定を。 そこで編集部が、「今のひぐち君のコメントは何点ですか?」と質問すると、山田は「48点」と渋い顔。さらに、その理由は?と質問を重ねると、山田はひぐち君に「ほら!採点とかをする時は、そういう(減点理由を聞く)流れがあんねん! だから100点じゃダメ」とダメ出し。
手にしたスケッチブックを眺めながら落ち込むひぐち君。ところが“何か”に気付いた様子でページをめくり、スケッチブックを再びこちらに向けてきた。すると、そこには偶然、編集部が別の取材の収録時にカンペとして使った「巻きめで!(進行を促してほしいという意)」の文字が…。なんとひぐち君は、そのカンペで“山田からのダメ出しの時間”を短縮させようとしたのだ。転んでもただでは起きないひぐち君。彼の機転で、人気者講座は爆笑のうちに幕を閉じたのだった。 
「これからも頑張って!」とPASMOのロボットに抱きつきながらエールを贈る髭男爵
レクチャーを終え、笑顔の記念撮影に臨むPASMOのロボットと髭男爵。2人の力でさまざまな極意を手に入れたPASMOのロボットだが、例えば同じ“ロボット”でも、ソフトバンクグループの『Pepper(ペッパー)』や、今月2日に羽田空港で実証実験を行った日立製作所の“観光客のおもてなし”ロボット『EMIEW(エミュー)』など、強力なライバルは数知れず…。PASMOのロボットはそんな彼らや、他企業の名物キャラを超えることができるのか――人気者への旅は、まだ始まったばかりだ。
(文:衣輪晋一) 駅やイベントに出没! PASMOのロボットはじめての営業活動大作戦

特設サイトのトップ画面
来年誕生10周年を迎える『PASMO』。そんな“PASMOの顔”を担うキャラクター・PASMOのロボットは、日本一有名なPRロボットになるべく、はじめての営業活動大作戦を開始! 会社から“CRO=チーフロボットオフィサー”の肩書きを与えてもらったPASMOのロボットは名刺を作成。9月27日~12月4日の期間、PASMOエリアの駅や各地の鉄道フェス等イベントに現れ、名刺を配りながら知名度&人気度アップを目指す。出没する場所はTwitter公式アカウントに投稿される“謎解きツイート”が手掛かりに。謎を解いて実際に足を運び、PASMOのロボットの写真を投稿すると抽選で「特製プラモデル名刺」が当たる! また、遠くてその場に行けない!という人も、PASMOのロボットへの応援ツイートをすると、抽選で実際に配布する特製名刺をゲットすることができる。
PASMOのロボットTwitter公式アカウント:pasmonorobot
特設サイト:http://pasmonorobot-pr.com(外部サイト)
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