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ネット発の台湾アーティスト・Elvis Tian、新世代アイコンとしての人気に迫る

フェイスブックの「いいね」が1年で24万を突破!

 近年、インスタグラムやフェイスブック、YouTubeなど、ネットを通して話題となり、アーティストや芸能人に転向する人が多いが、Elvis Tian(田亞霍/テェン・ヤーフゥ)もそのうちのひとり。2014年9月からフェイスブックでファンページを設立し、台湾や韓国のアイドル歌手の歌をカバーした映像をYouTubeで公開。ファンページ設立から約1年で、「いいね」の数が24万を突破。歌だけでなく、ダンスも踊れるElvisは、その見た目だけでなく、優しく、礼儀正しい性格で、デビュー前にも関わらず、多くのファンを魅了し、瞬く間にネット界のニュージェネレーションアイドルとなった。

 同映像を観た台湾のレコード会社から声がかかりフォーワードレコードとの契約に至った。その後、学園祭などに出演し、今年1月22日にオリジナルのミニアルバム『我是田亞霍(I AM ELVIS)』でデビューした。子供の頃から歌手になることが夢だったElvisは、簡単なレコーディングや映像制作の技術も身に付けた。その夢に向かっての第一歩は、好きなアーティストの楽曲をカバーし、映像を投稿することだった。Elvisはネットでの反響を知り、「いろんな批評やアドバイスなど、まさかこんなに好評を得るなんて自分でも思わなかった」と語る。

台湾のG-dragon……自分のスタイルを築きたい

 ネット出身のElvisは、台湾のテレビ番組に出演した際に、“台湾のG-dragon(BIGBANG)”と称されたが、G-dragonが世界中で人気誇るアーティストであるため、この一件がネットで大炎上。Elvisは、「G-dragonは僕の憧れの人です。僕が彼らと肩を並べて比べるなんて、めっそうもないです。この話題をそんなシリアスな態度で見ないて欲しいです」と冷静に振り返る。「みんなそれぞれ、誰に代わるものではなく、唯一の存在。最初は僕もネットでカバー曲しか公開しなかったけど、だんだんわかったことは、自分の音楽スタイルや特徴がないと、僕のことなんてすぐ忘れられると思いました。だから、僕もゆっくりですが、自分のスタイルを築いています。みんなが僕のことをElvisとして覚えてもらえるように」と言う。

 ミニアルバム『我是田亞霍(I AM ELVIS)』は、1曲1曲違うElvisの姿が見られる。収録曲の「我們的情人節(僕たちのバレンタイン)」は、台湾で人気のバンド・MAGIC POWERのグーグー(DJ)が制作したラブソングで、Elvisのロマンティックな一面が聴ける。Elvisの内面が覗ける「我就是我(私は私)」は、外からの意見が良くても悪くても自分は逃げない、歌でもっと自分の能力を証明したいという意味が込められた。同曲では、ラップの歌詞も自身で手がけた。「能不能(できるのか)」は、ファンへの気持ちを歌った楽曲で、以前ネットで楽曲公開をした際に、自身で手がけたオリジナル曲。今回、歌詞をつけ、アレンジも変え収録された。

 昨今、SNSや動画サイトなどで、ネット出身のスターが多数生まれる時代。Elvisもそのうちのひとりであり、最近日本で話題となった岡崎体育のように、自分の力で固定観念を覆し、様々な方法で自分を表現し、ネット世代と共鳴を起こしたニュージェネレーションとして注目されている。

Elvis Tianからコメントが到着!

フェイスブック公式サイト(外部サイト)
YouTube公式サイト(外部サイト)

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