ORICON NEWS
デビュー10周年のいきものがかりの魅力を徹底解剖! ファンが選ぶ“思い出の曲”も発表!!
いきものがかりのメンバーが10周年を語る
聴く者の感性に強く訴えかける歌でトップアーティストへ
ORICON STYLEのインタビューで、バラードについて彼らはこんな発言をしていた。「いきものがかりってバラードが元なんですよ。路上の時はバラードじゃないと人が立ち止まらなかった。男の子2人とかだったらジャカジャカしていると女子高生が止まったりするけど、うちらはとりあえずアップをやっても誰も聴いてくれなかったっていう経緯があって」(山下穂尊)、「だから自然とそこが基軸になりましたね。で、ライブハウスに出始めてからアップテンポもやるようになって、さらにデビューしてから『じょいふる』みたいな曲が出てきたっていう」(水野良樹)。路上で鍛え上げたバラードを原点に、「じょいふる」といった異色のポップソングなど、作品の幅を広げていき、それがグループの“格”を押し上げていったと言えるだろう。
事実、「ありがとう」を発表した2010年には初の日本武道館公演を開催し、翌年には「ありがとう」が『春の選抜高校野球大会』の入場行進曲に使われ、その年の夏には初の横浜スタジアム公演を実現。5年連続出場となった2012年の『NHK紅白歌合戦』では紅組のトリを務めるまでになっている。メジャーデビューからこの時点までで6年、異例とも言えるほどの早さでいきものがかりはトップアーティストの道を駆け上ってきた。そこには1にも2にも、先に述べた聴く者の感性に強く訴えかける歌の世界があった。
“思い出の曲”1位は、朝ドラでもお馴染みの人気曲「ありがとう」
続いて2位には数ある“桜ソング”の中でも人気の高いデビュー曲の「SAKURA」。「初めて聴いたときに衝撃が走った。デビュー曲とは思えないほどのクオリティ」(神奈川/30代/女性)、「高校生の時に進路について考えていたとき、歌詞の内容も自分と重なる部分が多く、悩んだときに聴いて励まされた曲」(神奈川/20代/男性)といった声からも、彼らのデビュー時の才能が既に傑出していたものであることを窺わせる。
3位の「じょいふる」は、いきものがかり屈指のアッパーチューンであり、江崎グリコ『ポッキーチョコレート』CMソングで一世風靡したライブでも欠かせないナンバー。「みんなでダンスをして、曲もアゲアゲで楽しかった」(福井/30代/女性)、「あまりカラオケに行かないけど、恥ずかしくなく、盛り上がれる」(広島/30代/男性)と誰もの心をウキウキさせるパワーは傑出している。
4位の「YELL」は『第76回NHK全国学校音楽コンクール』中学生の部・課題曲となったこともあって、たくさんの人が歌い、勇気をもらった歌だ。「中学の卒業式の時に最後にみんなで合唱をしました。今聴いても3年間の出来事を思い出したりします」(東京/20代/女性)、「メロディ、歌詞ともに、せつなく心に響く名曲。当時よくカラオケで歌った」(大阪/40代/男性)と歌うことでその良さが倍加する作品と言える。
5位の「ブルーバード」(テレビ東京系アニメーション『NARUTO-ナルト- 疾風伝』オープニングテーマ)も人気の高い曲。「いきものがかりを知ったきっかけの曲」(埼玉/20代/女性)、「『NARUTO』にハマっていた頃で、アニメーションと曲がマッチしていたのを覚えています」(青森/30代/男性)とアニメファンをも巻き込んで、彼らの歌は広がっていった。
癒やしから活力まで、老若男女愛されるグループのいきものがかり
また、「『泣き笑いせつなポップ3人組』と本人たちの言う通り、泣きたい時に泣けて、笑いたい時に笑える存在」(千葉県/20代/女性)、「老若男女から好感を持たれるグループ。長く頑張って欲しい」(滋賀県/40代/女性)と老若男女問わず、多くの人の心を掴んでいるようだ。さらに、「これだけのタイアップは、それだけ信頼されていて、その都度その世界観を変えられるとういこと。本当に素晴らしいと思います」(千葉県/40代/女性)と楽曲への絶大な信頼を寄せる声まであがった。
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10周年アニバーサリーアルバムとは
加えて、初回生産限定盤には、シングルのカップリング曲12曲と通常盤に入れたかったけれど入りきらなかった、メンバーの思い入れの強い“泣きの1曲”を3曲プラスした、全60曲のCD4枚組というボリューム。思い出と感動と再発見が保証された内容で、ファンならずともいきものがかりをもっと身近な存在に感じることだろう。
(文:田井裕規)
調査時期:2016年2月18日(木)〜23日(火)
調査対象:合計600名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員20代、30代、40代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査