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不透明な景気動向だからこそ! 『2015年に“武器になる資格”』とは?
『2014年に起きた出来事で印象に残ったもの』文化・スポーツ・自然/科学技術関連
今回の調査は、今年1年を振り返りつつ、2015年のトレンド予測と資格取得に関する意識調査として、20~40代男女997名に実施。まず、まず、“2014年に起きた出来事で印象に残ったもの”という設問では、文化・スポーツ・自然/科学技術関連の1位に【STAP細胞騒動】、2位が【御嶽山噴火】、3位が【西アフリカ エボラ出血熱流行】という結果に。“世紀の大発見”と注目されたが、様々な研究不正の疑義に見舞われ、論文は撤回という急転直下な展開、当時ユニットリーダーだった小保方晴子氏の会見も世間に強い印象を与えたようだ。
今年の出来事を振り返りつつ、同調査では『2015年に話題になりそうなこと』についてアンケートを実施。“文化・スポーツ・科学技術”部門での首位は、突如として発生し瞬く間に世界中で感染者を生み出した【エボラ出血熱の流行】。収束の気配もなく有効な治療薬もない現状なだけに、来年以降の動向を不安視する声が高い。
今年は経済予測の下方修正がなされることが多かった年だけに、日常生活においても、先行きが厳しいと予測している人が大半を占めている。そうなると、堅実な資産管理をしていこうという姿勢がより顕著に。同社では、今後予定されている出来事を踏まえた上で、『2015年に武器になりそうな資格』についても調査を実施。その結果、1位は【ファイナンシャルプランナー】、2位に【TOEIC(R)】、3位に【ケアマネジャー】という結果に。
家計予測が厳しい中、将来に向けての適切なライフプランニング・資産設計ということから上記の結果が予想される。今回の結果を受け、370個以上(2014年11月現在)の資格・検定を取得している資格アドバイザーの鈴木秀明氏も「税・保険・不動産など家計に直結するお金の知識について幅広く学べるFP技能検定はオススメ資格のひとつです」と自身の見解を語る。さらに「2011年の震災を契機に電気工事士などの技術・エネルギー分野の資格への関心が高まってきており、受験者数も増えているようですが、そうした動きが今後さらに加速するかもしれません。2020年の東京オリンピック開催も控えていますし、観光や語学といった分野の資格への注目度が今後さらに高まってくるのではないでしょうか」と予測している。
近年、ファイナンシャルプランナーへの注目度が高まっているが、どのような利点があるのか疑問に思う人も多いはず。実際にファイナンシャルプランナーとして活躍する花輪陽子氏は「物価の上昇以上に賃金が伸びていないので節約をしてなんとかしのいでいるという家計も増えています。このようなきびしい時代に武器となるのがファイナンシャルプランナーです」と力説。「保険の学習をすることにより、自分自身の保険の加入や見直しの際にも役に立ちます。その他、税金、不動産、相続など人生に切っても切れないお金のことを専門的に学んでいくことができるのがFP資格の魅力です」(花輪氏)
一連の調査結果を振り返ると、やはり、景気の動向は不透明であり来年以降の予測がつかないというのが大半の意見のようだ。「自分の資産は自分で守る!!」という意識は、今後より一層個々人に求められるのは明白。就・転職に限らず、各々に適した、各々が必要とすべく資格の需要は今後ますます高まっていくだろう。