2017-04-12
世界中で世代や年代を問わず幅広く愛される不朽のディズニー・アニメーション『美女と野獣』が、
『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンをベル役に迎えて待望の実写化!
日本でも公開とともに大ヒットスタートした同作を“ディズニー映画”好き人気モデル6人が語り合った!!
涙が止まらないmimmamと紗蘭、野獣とガストンの“愛”を激論する こんどうようぢ、とまん、志村禎雄…。
それぞれが映画から感じた“真実の愛”とは!?
――――まずは、日本でも大ヒットスタートになったこの映画をご覧になって、どんなことを感じましたか?
こんどうようぢ ミュージカル映画がすごく好きなので、冒頭からワクワクしました。ベルを紹介する最初のシーンが本当によくて、「この先何が起こるんだろう」っていう高揚感がありましたね。
志村禎雄 泣いちゃいました! 恋愛や家族愛などいろいろな愛にあふれていて、どのシーンにも感情移入しましたし、観終わって本当に幸せな気持ちになれました。どんどん映画の世界観に惹き込まれて、気づいたら泣いていました。野獣の表情が豊かになっていくんですよね。最初は素の自分を隠しているのが、やがて怒らなくなって瞳も青くキラキラ輝いていく。そういう変化にグッときて、ひとりの男性としてカッコいいと思いました。
とまん 僕もひとりで観に行ってたら、きっと泣いてました(笑)。感動というより、切ないストーリーが悲しくて。アニメーションの『美女と野獣』が大好きなんですけど、自分が大人になって実写化されて、二次元から三次元になって。そういう意味では感動もしましたね。
――映画を彩る音楽も素晴らしかったですが、お気に入りのシーンは?
とまん 「ひとりぼっちの晩餐会」のシーンがすごくよかったです。実写ならではのパフォーマンスで、色使いも含めて映像のクオリティがすごくて本当に美しかった。
こんどうようぢ さっきも話しました最初のシーン! カメラワークもよくて、そこで映画の世界観がよくわかります。たくさんの村人も出るし、ベルのキャラクターがすごく伝わってきて、先が楽しみになる! あと、野獣のソロパートもよかったので、サントラを買って歌えるようになりたいと思いました。
志村禎雄 僕はラストシーンがよかったです。最後は物語がきれいに収まらないといけないので、一番大事じゃないですか。最初から最後まで目が離せなくて、ずっと見入っていましたけど(笑)、やっぱりあのラストが心に残っています。
――今回、実写版に新しく登場したシーンについてはいかがでしたか?
こんどうようぢ 野獣の心情にすごくスポットを当てていましたよね。僕は野獣側の気持ちがよくわかるんです。強がりのところもあるし、一匹狼になりたくはないけれど、なっているところもあって。変わっていく前の野獣のように傲慢ではないけれど(笑)。ストーリー的に野獣を深く掘り下げていたので、とても共感しました。
とまん びっくりしました。野獣以外にもオリジナルのシーンがいくつかあって、また新しい『美女と野獣』になっていたので、原作ファンの方は絶対観て欲しいですし、知らない人でも十分楽しめると思います!
――映画を観た女性たちの間で話題になっているのが、野獣とベルが心を通いあわせてから、お父さんのためにベルをお城から家に帰すシーン。もしベルが戻ってこなければ、自分もお城の仲間たちももとの姿には戻れなくなる。それでもベルを行かせる野獣の心情をどう感じました?
とまん 僕だったら、帰したくはないけれど、やっぱり帰しますかね。野獣と同じ。でも、帰した後に、それが正しいこととわかってはいるけれど、引きずってベルが行った方向をず〜っと見ていると思います。「帰ってきてくれ! 4割くらいの確率!?」と思っちゃいます(笑)。
志村禎雄 僕も帰しますけど、そのシーンのあとに野獣が仲間たちに謝るシーンがあるじゃないですか。これはすごく複雑で、仲間も大切だけれど、好きな人への気持ちもあるから、どっちを優先させるかで、グッとくるシーンです。自分ならどうするかと考えさせられます。
とまん 仲間たちも納得しているんですよね、もとの姿に戻りたいと思っているけれど、運命を待つのみ。野獣の気持ちを理解して信頼している。ただのわがままじゃないって。
――ちなみにガストンはどうでした? 野獣とは見た目も性格も対照的な存在ですが、あえて言うならどっち派?
こんどうようぢ ガストン派は少なそうですよね? 僕はイヤな気持ちにさせられるシーンもありました。でも、それは俳優さんの演技力なんですけど(笑)。
とまん 僕も野獣派なんですけど、ガストンのベルへの一途な想い、ベルをあそこまで好きになる気持ちは、すごいと思いました。もっときれいな人だって、周りにはいるかもしれないのに。だから、あそこまでひとりの人を好きになるガストンの気持ちの部分は、わからなくもないです。
こんどうようぢ あれは好きというより、支配欲なんじゃない? 思い通りにならないと、相手を許せなくなったり、周りに攻撃的になったりする感じがあったので。本当に相手を想っている恋ではないと思いました。ただの強欲な感じ!
志村禎雄 ガストンは不器用な感じもあって、そこに共感する人も多いと思う。手にしようとしても届かない、でもなんとしても我がものにしたいという気持ちには、支配欲だけではなくてそこに“好き”があるのかもしれない。不器用だからこその恋かもしれないと思うんですよね。
とまん ああいう男性がいいって言う女性もいますよね。強引なほうが燃える、みたいな。ガストンのファンも多そうです(笑)。
――村の子に本を読み聞かせているベルが、社会になじめていないシーンもありますが、そういうベルの姿を観て思うことはありましたか?
こんどうようぢ 僕もまったく社会になじめていないほうで、なじもうとも思っていないんです。周りからなにか言われても気にしない感じ。そこは信念を貫いているので、ベルと同じような考え方なのかなと思います。
とまん ベルと野獣の中身をわかっていない村人って、いまの世の中の感じそのものですよね。ただ、ベルも理解してほしいと思っていなさそうで、もしかすると自分が“不思議な存在”ってこともわかっていないのかも。でも、それは周りがどうこうじゃなくて、村が小さ過ぎただけ。ベルの生きてきた世界が小さいんですよね。僕も周りは気にはなるけれど、わかるひとにはわかってもらえるから、広い世界を見ようとしています。それがたぶん、真実なんですよね。
志村禎雄 僕は小学生のときにフィリピンから来て、ずっと周りになじめなかったんです。自分の気持ちを上手く伝えられないし、相手の気持ちもわからない。でも、ベルにとっての本のように、僕も好きなダンスを通じて関係性を変えていきました。言葉ではなく、動きで伝えようと思ったら、そういう気持ちって誰かしらに届くんだと感じました。
――さて、この映画、同世代の人たちにはどんなところを観て欲しいですか?
とまん 人の美しさって、見た目じゃなくて内面ということ。若い頃って、美しくありたいと思っても中身は後回しで、まずは外側なんですよ。でも、映画を観ればわかりますが、内面が大事! 外側は一瞬で終わるけれど、中身をきれいにしていたほうが、これからの人生、絶対プラスになる。そう考えた作品です。
志村禎雄 みんな家族を大事にしているかもしれないけれど、この映画を観ると、家族や仲間、愛する人について、もっと違う理解もできるかもしれないと思いました。改めていろいろな愛が深まると思う。すべてが最強の映画です!
こんどうようぢ 『ズートピア』と一緒で、人を見た目で判断しちゃいけないというのは、いまの日本へのメッセージでもあると思います。噂とかで人を判断するのではなく、ちゃんと絡んでから(笑)。それは最近のディズニー映画で学んだことでもあります。
――まずは映画をご覧になっていかがでしたか?
紗蘭 もともとアニメーション版の大ファンなのですが、そこになかった実写版オリジナルのシーンがあって興奮しました! 歌もすごく多いんですけど、とにかくエマ・ワトソンがかわいすぎて、マジ神(笑)。ずっと表情とか細かいところを観ていました。実写だと、人の気持ちとか感情がめっちゃ伝わりやすい。最後のほうはずっと涙してました。素敵な映画でした!
mim 野獣の気持ちに入り込んでしまって、もう涙が止まらなかったです。ベルのことを一途に想うあの気持ちが切なくて……。最初は乱暴だけれど次第に心が開かれていくので、愛の力ってあるんだなと思いました。
mam mimと同じで野獣の心情に感情移入して涙したけれど、そのほかにも映像がきれいで気になったし、歌にも心を動かされました。歌でシーンを進めて、物語がつながっていく感じ。それがストーリーになっているところも美しいなと思いました。
――すでに「泣ける!」と評判ですが、みなさんの泣けたポイントは?
紗蘭 ベルとお父さんの関係に心打たれましたし、ベルと野獣の愛の絆が生まれたときも涙しました。野獣が撃たれたときに必死で守ろうとする姿に愛の強さを感じて泣いちゃいました。
mam ベルのお父さんのために、野獣はベルを送り出すんですけど、そこで胸が苦しくなって……。
mim 私もそこ。野獣がベルのことを想って歌うシーンが登場しますが、その歌が「扉を開けて待っている、戻ってこないかもしれないけれどベルを待っている」という切ない歌詞で。“愛があるから待てる”という歌詞にジーンときました。
――もう、いま泣きそうですよね(笑)。
mim 映画が終わってからもずっと泣いていたんですけど、いま思い出してまた……。ベルを想う野獣の気持ちが心に染みて。こんなに愛されているベルって素敵だし、野獣の見た目は醜いかもしれないけれど、それでも愛し合っているふたりがすごく素敵だなと思いました。……また泣いちゃった(笑)。
――その野獣が歌うシーンは、今回新しく登場したシーンですが、いかがでした?
紗蘭 最初のほうはアニメーションに忠実に実写化している感じでしたけど、アニメーションにはないシーンもあって。だから、もとのストーリーを覚えていても、「え!? どうなるんだろう」ってその先の展開をわくわくしながら観られました。
――ベルは強い意志を持つ自立している女性ですよね。彼女みたいな生き方は、同じ女性としてどうですか?
紗蘭 ベルはカッコよすぎ! 私も強めの性格だけど、そこまでたくましくはないから、人の心を動かせるベルって素敵だなと思うし、尊敬です!
mam 狼に立ち向かいますし、勇敢で強い心を持っていますよね。私だったらあり得ないことを成し遂げていて。強い女性というイメージがあります。
mim だからこそベルのことを映画で観たら、素敵だなと憧れると思う。私はそうはなれないけれど、観ていて勇気をもらえる強い女性です。
――モデルの仕事をしている自分と、重ねあわせてみたりは?
mam 何事にも立ち向かっていく強い心が私にはあまりないので、もしそれを持っていたら、もっといろいろなことにチャレンジできるなって感じました。挑戦することが大事なんですよね。そういうことを考えさせられました。
紗蘭 私はやりたいことの欲がたくさんあるタイプなんですけど、ベルはそれを行動に移す力がすごいなって。ベルを観て自分なりにチャレンジしていくことができたらいいなと思いました。
mim ベルは自分のやるべきことを考えて、人に何を言われようがちゃんと動ける人ですよね。それは簡単なことじゃないと思う。私は強い女性ではなくて、人に何か言われると影響を受けてしまうタイプなので、どんなときも自分を曲げない強い心が持てたらいいなと思いました。
――でも、モデルさんというと、それなりに自立した強い意志を持っている“強い女性”の部類に入りそうですが。
mim 私はメンタルがめっちゃ弱くて、豆腐です(笑)。でも、みんなに笑顔になってほしい、楽しんでほしいと思っているので、SNSとかでは強い部分しか見せないようにしています。
mam 私はお気楽星人なので、豆腐じゃないです。前向きがいちばん! ポジティブがいいですよね。
紗蘭 私は強いんですけど、根に持って引きずるタイプ(笑)。でも、転換しようと思うと早い。
――ベルがカッコいいからこそ、成長していく野獣に感情移入する人も多いんですよ。
紗蘭 アニメーションよりも実写版の野獣のほうが弱い姿を見せているなあと思って。彼の優しさも“切ない優しさ”じゃないですか。最初は周りの意見も聞かずに「どうせ俺なんか」と思い込んでいた。それがベルといることで変わって愛が深まっていくところは、見た目は怖いけれど、人間だなと思いました。
mam 自分に自信がないから悲観的な考え方が多いですよね。ベルが本当に想ってくれているのかと疑心暗鬼でもある。自分の心にすらも不信感を持っている。何もかも疑いをかけるというか、それがベルとの出会いで変わっていく。ベルを想う気持ちから生まれた愛情は、すごく人間味があると思いました。
mim その心に気づかせるために、魔女は王子を野獣にしたんですよね。野獣になる前は、とにかく自信にあふれていて、人間の心があるようで失くしていた。そこからベルと出会って変わっていく、成長していく野獣の“気持ち”の部分に女性は惹き寄せられます!
――その野獣の改心の邪魔をするかのように登場する敵が、ガストンでした。
紗蘭 本当に悪い奴! 自己チューすぎてマジやだ。
mam 極悪非道だよね! 親の教育が悪い!
mim 周りがチヤホヤするから昔の野獣みたいになってると思いました。真実の愛を知らないから、自分勝手に生きているのかなって。
――でも、かなりのイケメン。
3人 人は見た目じゃないですよ!(笑)
mim それこそ、この映画のテーマ!
紗蘭 誰かのために想える心を持っている人がいい!
mam そう! 人のために動ける人がいいです。
――この映画、同世代の10〜20代の人たちも楽しめそうですか?
mim 映像がきれいで、衣装もきらびやか。ドレスは同じように見えて、一着一着デザインが違います。最初のほうのピンクのドレスを着た三人娘が、髪型もおそろいでかわいくて。かわいいものはみんな好きですし、おしゃれ好きな子はとくに楽しめると思います。ファッションや衣装を観ているだけでも楽しめる映画だなと思いました。
紗蘭 愛が足りない人はぜひ(笑)。恋愛をしたことがない人や、彼氏彼女がいる人も、最近別れた人も。誰でも“愛の心”を持っているはずだから、みんなにおすすめしたいです!
mam 私はミュージカルが好きなので、歌にも着目して観てほしいなと思いました。短い歌詞のなかに気持ちがギュッとつまっていて、いろいろなキャラクターそれぞれの気持ちが伝わってくるので、ミュージカルという視点でもおすすめですね!
(文:鴇田崇/写真:草刈雅之)
1992年12月25日生まれ。
ジェンダーレス系男子と呼ばれる独自のファッションセンスが女子中高生を中心に人気を集めている。歌手、
デザイナー、タレントとしても活動
中。
https://twitter.com/yohdiworld
1993年9月14日生まれ。
ストリートに根ざしたファッションを体現する人気モデル5人による新世代ボーイズグループ・XOXのリーダー。
モデル、タレント、アーティストとして活動中。
https://twitter.com/_SWEATM
1995年7月21日生まれ。
ストリートに根ざしたファッションを体現する人気モデル5人による新世代ボーイズグループ・XOXのメンバー。
モデル、タレント、アーティストとして活躍中。
https://twitter.com/shimura_sadao
1997年11月29日生まれ。
日本、フランス、モロッコの血を受け継ぐモデル。CD付き1stスタイルブック『さらっちだよ』発売中。同スタイルブック内でアーティストとしてソロデビュー。
https://twitter.com/saracchidayo
1993年12月7日生まれ。
リアル双子ユニット・mimmamの妹mim(みむ)。2013年8月デビュー。モデル、タレント、アーティストとして活動中。
パーソナルブック『mimmam』発売中。
https://twitter.com/mim_11_11
1993年12月7日生まれ。
リアル双子ユニット・mimmamの姉mam(まむ)。2013年8月デビュー。モデル、タレント、アーティストとして活動中。
パーソナルブック『mimmam』発売中。
https://twitter.com/mam_11_11
魔女によって野獣の姿に変えられてしまった美しい王子。呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること。だが、野獣の姿になった彼を愛する者などいるはずがなく、独り心を閉ざして暮らしていた。そんな絶望の日々に変化をもたらしたのは、聡明で美しいベルという女性だった。 自分らしく生きながらも、周囲から「変わり者」と呼ばれ心に孤独を抱えていた彼女は、外見に囚われ本当の自分を見失っていた王子を少しずつ変えていくが……。 果たして、その出会いは王子の運命を変えることができるのか?
監督:ビル・コンドン
出演:エマ・ワトソン ダン・スティーヴンス ルーク・エヴァンス ケヴィン・クライン
ジョシュ・ギャッド ユアン・マクレガー スタンリー・トゥッチ イアン・マッケラン エマ・トンプソン
原題:Beauty and the Beast
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2017年4月21日(金)全国公開
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Sponsored by The Walt Disney Company (Japan)