文化を継承していくことを目的に部活動としても取り上げられている“闘牛”は、奄美大島で約400年前から行われているとみられ、その歴史は古い。「タイヤを引っ張ったり、海辺で牛を練習させている姿だけでなく、夕方になると、犬の散歩と同じように、牛を散歩させる姿が日常的に見られます」(樟南第二高・山本祥平先生)と明かすように、牛との共存が徳之島にしっかりと根付いているようだ。
副部長を務める樟南第二高3年岡本迅汰くんが闘牛文化研究会に入部したきっかけは、「闘牛を通して徳之島を盛り上げ、地域の文化を伝えていきたい」と、その地元愛が深い。怪我など危険と隣り合わせだが、「自分が毎日世話をした牛が大会で勝った時の喜びは大きいですね」と、それを上回る達成感があるようだ。
そんな彼らにとっての“青春”とは、「常に牛と生活してきたので、僕の青春といったら牛です!」(岡本くん)、「苦しくても部活のみんなで頑張っているときが楽しい。だから部活が青春ですね」(直林主浩くん)と目を輝かせる。そして彼らを指導する山本先生は、「勉強や部活、アルバイトなんでも良いと思います。高校時代に何を頑張ったかを自信を持って言えることを学んで欲しい。それが青春に繋がると思います」と力説。生徒たちと一緒に過ごすことで、「僕自身が“青春”に加わっている気もしますね」としみじみ語る。
MATCHのボトルラベルに採用された自身の姿を目にした岡本くんは、「自分と闘牛の写真がボトルになるなんて……嬉しくてビックリしました!」と大喜び。その一方で岡本くんは、離島ということもあり、「このボトルを通して子どもから大人まで、徳之島と闘牛のことをもっと知って貰いたいです。僕たちのボトルを手に取った人が、少しでも徳之島に興味を持って遊びに来てくれたら嬉しいですね」と熱く語る。一方の直林くんは、「学校の生徒だけでなく、徳之島の人も闘牛が写ったこのボトルを見たら喜んでもらえると思います」と胸を張る。闘牛の力強いエネルギーを感じる樟南第二高等学校のボトルをぜひ手にとって欲しい。