2015-03-30
「高音質」と聞くと、「音がクリアに聴こえるのかな?」と考える人もいるのではないだろうか。しかし、一言に「高音質」といっても、ハイレゾはそんなに単純なものではない。「ハイレゾ音源」はCDの約6.5倍もの音の情報量を持ち、従来のCDのフォーマットではカットせざるを得なかった音域まで、膨大な音の情報量を記録することが可能となっている。CDと比較して音をより細かくデジタル化して保存することができるので、レコーディングスタジオやコンサートホールで録音した音のクオリティーをほぼ忠実に再現することが可能だ。
その音質の素晴らしさを知るのは、以前は音にこだわる一部のオーディオファンなどに限られており、特に男性の割合が高かった。しかしソニーやJVCケンウッドなどが次々とハードを投入し、2万円台のプレーヤーも登場するなど、手が届きやすくなってきている。最近ではMr.Childrenなど著名ミュージシャンがハイレゾに関する発言を次々としたことで、幅広い音楽ファンへと認知を拡大。さらにNTTドコモやauがハイレゾオーディオに対応したスマートフォン、タブレット機種を続々と市場に投入し、これまでハイレゾに興味がなかった層や、女性のユーザーも増加。「ハイレゾ女子」なるものも現れているという。
高い女性
そこで、ORICON STYLEでは「ハイレゾ女子」の実態を探るべく、音楽ファンへのアンケート調査を実施。まずは「あなたは『ハイレゾ』を知っていますか?」と聞いてみると、「知っている」と答えた人は男性が74.3%、女性が53.4%と、男性のほうが2割ほど高くなった(左のグラフ参照)。さらに、「ハイレゾ」を「知っている」と答えた人に「『ハイレゾ』対応機器を持っていますか?」という質問をしてみると、男性が42.2%、女性が65.9%が「YES」と回答。女性は男性と比べて認知している人の保有率が高く、その魅力を知っている人はハイレゾの虜になってしまっているのだ。
実際にハイレゾ機器で音楽を聴いている人のコメントを見ると、「音質にこだわりがあるのでとても良いです。他の機器に戻れなくなっちゃいます(笑)」(山形県/10代/女性)と、魅力にどっぷりハマっている人が多いことがわかる。「『ハイレゾ』の魅力は?」という質問に対しては「オーケストラのひとつひとつの楽器の音がわかる」(神奈川県/20代/女性)、「アーティストが本当に届けたい音が聴ける」(和歌山県/20代/女性)など、“ライブのような臨場感”“自分が好きなアーティストが伝えたかった細かな音のニュアンスまで聞き取れる”というコメントが多かった。
いい音で楽しみたい」傾向
認知していてハイレゾ機器を持っていない人でも、「欲しい」と考えている人は男性が45.5%、女性が48.9%と、こちらもやはり女性の割合が高くなった。理由としては、「好きな音楽をより良い環境で聴くことで、さらにその楽曲の魅力を知ることができると思うから」(神奈川県/30代/女性)など、音楽ファンであればあるほど“好きな曲をいい音で楽しみたい”と考えるのは当然なことのようだ。特に女性の場合、好きなアーティストのことをとことん知りたいと考え、こだわりを持って応援する傾向が高いため、ハイレゾに興味を持つ人が増え、「ハイレゾ女子」が誕生するのも自然な流れといえる。また、近年、ヘッドホンにこだわる若者が増えていることも、ブームを後押ししている。ハイレゾ=男性ファンのイメージが多かったが、「ハイレゾ女子」は確実に増加している。
明らかになってきた「ハイレゾ女子」の傾向。そこで、実際に普段から「ハイレゾ」に親しんでいる読者モデル5人に、ハイレゾにハマっている理由やこれから楽しもうと思っている人たちへのアドバイスを語ってもらった。
奥家沙枝子さん
(おくや さえこ)
1987年9月27日生まれ
モデル、DJ、ファッションブロガー
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Q.好きな音楽のジャンルは?
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Q.ハイレゾのどんな部分に魅力を感じていますか?
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Q.ハイレゾを聴くおすすめのタイミングは?
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Q.これから「ハイレゾ」で音楽を楽しもうと考えている方に対して、一言!
三浦泉さん
(みうら いずみ)
12月1日生まれ
ピアニスト、読者モデル
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Q.好きな音楽のジャンルは?
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Q.ハイレゾのどんな部分に魅力を感じていますか?
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Q.これから「ハイレゾ」で音楽を楽しもうと考えている方に対して、一言!
大井智保子さん
(おおい ちほこ)
5月15日生まれ
読者モデル、DJ
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Q.好きな音楽のジャンルは?
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Q.ハイレゾのどんな部分に魅力を感じていますか?
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Q.ハイレゾを聴くおすすめのタイミングは?
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Q.これから「ハイレゾ」で音楽を楽しもうと考えている方に対して、一言!
長谷川あやさん
(はせがわ あや)
1987年5月16日生まれ
読者モデル
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Q.好きな音楽のジャンルは?
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Q.ハイレゾのどんな部分に魅力を感じていますか?
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Q.ハイレゾを聴くおすすめのタイミングは?
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Q.これから「ハイレゾ」で音楽を楽しもうと考えている方に対して、一言!
櫻井由佳さん
(さくらい ゆか)
2月14日生まれ
歌手、読者モデル、サロンモデル、イベントMC等
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Q.好きな音楽のジャンルは?
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Q.ハイレゾのどんな部分に魅力を感じていますか?
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Q.ハイレゾを聴くおすすめのタイミングは?
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Q.これから「ハイレゾ」で音楽を楽しもうと考えている方に対して、一言!
(スナップ撮影/草刈雅之、西田周平)
1990年代のピーク時と比べて“CD不況”に陥っていると言われて久しい。一方で、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会発表のデータによるとライブの動員数や投資額は増加の一途を辿っており、「ライブ体験」「生音」を求める若者が増えているように感じる。本特集に登場した「ハイレゾ女子」たちは、「ハイレゾ」を聴くことで“ライブ会場にいるような感覚を味わっている”ことがわかった。「ハイレゾ女子」急増の背景には、ライブ会場に行かなくても好きなアーティストが目の前で歌ってくれているような、“ライブ感覚”をもたらしてくれる、ということも大きく影響しているのではないだろうか。いつの時代も、トレンドをけん引し大きくしていくのは女性たち。今後、女性への「ハイレゾ」認知がより高まり、幅広い層へと浸透していくことで、やがて音楽の楽しみ方のひとつとして定着していくことが期待される。
調査時期:2015年3月13日(金)〜3月18日(金)
調査対象:合計1000名
(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査