2015-11-05
日ごろ頭痛を感じている人 76% !! だれもが悩まされる頭痛…その悩みの実態と原因、新たな対処法とは!?
現代社会を生きる多くの人が抱えている頭痛に関する悩み。とくに季節の変わり目などの時期に、その悩みを聞くことも多い。そんななか、20〜40代男女600人に頭痛に関するアンケート調査を実施した。
その結果、日ごろから頭痛に悩まされている人は、【よくある】【たまにある】を合わせて実に76%という高い割合に。また、その頻度について聞くと、グラフの通り月に数回という頻度で頭痛を感じている人が多いことがわかった。
そんな多くの人が悩まされている頭痛。野田教授によると、その種類には「@風邪や二日酔いなどが原因で日常的に起こる頭痛、A原因となる病気がなく繰り返し起こる頭痛(一次性頭痛)として緊張型頭痛、片頭痛や群発頭痛、Bくも膜下出血や脳出血などの病気が原因で起こる頭痛(二次性頭痛)があります。一次性頭痛は、いわゆる『頭痛もち』と言われ、そのなかでも一番多いのが身体的・精神的ストレスや疲労などの要因によって引き起こされる緊張型頭痛です」という。
「痛みの度合い」に関して聞くと、【日常生活には支障がない程度】(59.2%)がもっとも多かった。さらに、その痛みを感じるときは、【疲れているとき】(59.5%)【寝不足のとき】(44.3%)の割合がもっとも高く、次いで【季節の変わり目、天候の変化】(30.8%)【仕事で忙しい/悩んでいるとき】(28.7%)【イライラしているとき】(21%)という結果に。そのほかにも「肩こりがひどいとき」(女性/40代/東京都)「ゲームをやりすぎたとき」(男性/30代/神奈川県)「目が疲れているとき」(女性/40代/神奈川県)に頭痛が現れるといった声もあった。
現代人の多くがこうした頭痛で悩んでいる現状について、野田教授は「電子機器の普及、とくにスマホ使用が主な原因になっているかと思います。そのほか、ストレス社会などにより、眼精疲労や筋緊張、天候や肥満なども頭痛に関係しているようです。こうしたことを考えれば、月に数回くらいの緊張型頭痛が発現しやすいかと思われます」と語る。
その緊張型頭痛とストレスには強い関係性があることもわかっている。野田教授は「緊張型頭痛はストレス頭痛とも呼ばれています。たとえば、上半身を前かがみにしたパソコン操作や、うつむき姿勢、車の運転、合わない就寝時の枕など、不自然な姿勢を長時間続けることや、体の冷えなどの身体的ストレスを受けている状態が続くと、首筋から肩にかけての筋肉が収縮し、こった状態になり、頭痛が発現します。一方で、会社や家庭内でのトラブルや学業、仕事がうまくいかないなどの精神的ストレスは、神経や筋肉の緊張を高め、頭痛の誘因になります」と語る。
体質や生活習慣だけではなく、ストレスなど精神的な要因によるところも大きい頭痛は、現代人だれもがなにかしらその要因を抱えている、やっかいな現代病のようだ。
頭痛の対処法についてもアンケートで聞くと【市販の頭痛薬を飲む】(49%)【とくになにもしない】(41.2%)という回答が大勢。また、頻繁に頭痛を感じることで慣れてしまっているのか、7割を超える人がその原因が病気によるものかを【考えたことがない】としている。
この結果について、野田教授は「薬は、痛みが我慢できなくなってから使用するのはあまりよくありません。痛みが増加し過ぎてから使用しても、痛みの物質を抑えきることができない場合があります。痛みを感じたときにすぐ飲めば、よりしっかり効果を得ることができる可能性が高くなります。ただ、頭痛だからと言って毎日のように薬を使用していると、かえって症状が悪化する場合があります。これを『薬物乱用頭痛』と言います。用法、用量を守って使用しても痛みが取れない、繰り返すようであれば医療機関への相談をお勧めします」。
名城大学 薬学部・大学院薬学研究科 病態解析学I 教授
精神科専門薬剤師。精神科領域の教育、臨床、研究のスペシャリストとして、臨床現場で実務にも携わりながら基礎、臨床薬学研究を行う。
頭痛はその程度や、病気が原因の頭痛かどうかで対処法が別れる。日常生活での注意や頭痛薬の適正な使用で痛みを軽減させることができる一方、その要因を完全に取り除くことは難しく、うまく付き合いながら生きていかなければならないものでもあるようだ。
そんななか、東京・新宿にある新宿ストレスクリニックは、アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)
に認可されている磁気刺激治療(TMS)で、慢性頭痛に悩んでいる人を対象に治療している。同院の新たな治療法についても取り上げる。
――頭痛が発生したときの対処法として、一番効果的なのは、薬を飲むことなのでしょうか。
川口院長痛みを止めるという対症療法として、薬を飲むことはたしかに有効です。ただ、痛み止めの薬を飲みすぎると、胃潰瘍になったり、胃の粘膜が荒れてしまうことも多いんです。また、過度な摂取のせいで体に負担をかけてしまい、透析が必要になるような病を引き起こしてしまうことがあります。
――では、薬のほかにはどんな対処があるのでしょうか。
川口院長まず、その頭痛の原因がなんなのか、はたまた、うつ病からきているものなのかで対処が変わってくるので、まず、頭痛の根本を調べることが大前提です。当院でそれを調べることができるのが、光トポグラフィー。安全な近赤外光で頭の血流を測定して、健常、うつ病、躁うつ病、統合失調症をそれぞれ判別できる検査を行い、検査前の問診と検査結果から総合的に診断します。うつ病の疑いがない人は、最初から磁気治療のTMSを受けることをお勧めしています。
――TMSとはどんなものなのでしょうか?
川口院長日本ではまだあまり知られていないのですが、世界的には一般的になっている磁気治療です。頭痛は、脳の後方の「視覚野」と呼ばれる部分の血管が拡張することで血流が変化して過活動を起こし、発生すると言われています。ストレスなどが原因でセロトニンという神経伝達物質が増加し、血管を収縮させたあとに拡張することで炎症を起こします。TMSは、頭部後方に磁気をあてることで、脳の過活動を抑制し、頭痛の症状を緩和させます。一次性の頭痛治療に関しては副作用もなく、すでにアメリカではFDAの認証が下りていて、安心できる治療法として広く認知されています。
――脳に磁力をあてることに不安を持ってしまうのですが……。
川口院長TMSは、妊婦でもできるMRIの1/3の磁力、さらに半分の時間で治療できるので、体内への悪い影響はほとんどありません。頭痛治療としては、ベッドに横になり、頭に軽い刺激を17分弱当てることで、ストレスを柔和させることができるんです。うつ病や頭痛治療での薬の服用を嫌う患者さんも多く、そういった方々にも来院いただいています。
――効果はどれくらいあるのでしょうか?
川口院長頭痛治療に関しては、ほとんどみなさん同じような緩和効果が、早い段階で実感することができています。これまで鎮痛薬を飲まなくてはいけなかった人が、その量が減ったり、まったく飲まなくてよくなったり、頭痛がかなり軽減されたという声も聞いています。もちろん、ストレスを受けたりすれば、また頭痛は起きてしまいますが、通い続けることで安定してくるようになります。
――通い続ければ予防にもなるということでしょうか?
川口院長はい。基本的に、原因となるストレスを和らげるという治療なので、満足度は高いと思います。現在、このTMSはパーキンソン病や認知症、さらには発達障害にも効果がみられています。日本ではまだ保険外治療になるのですが、世界的な流れを見ると将来的には適用されるようになるのではないかと思います。
筑波大学医学専門学群卒業。2013年9月より新宿メンタルクリニック
アイランドタワー 院長、2015年9月より新宿ストレスクリニック本院
院長を務める。日本内科学会認定医、日本腎臓学会専門医、日本透析医学会専門医、米国臨床TMS学会会員。
多くのうつ病患者の治療に従事してきたほか、慢性腎臓病、透析患者への抗精神病薬の処方の調整を行っていた経験もある。現在は同院最高顧問・仮屋暢聡医師の協力のもと、磁気刺激治療(TMS)に従事している。
◆磁気刺激治療(TMS)詳細はこちら
http://www.shinjuku-mental.com/haedachecare.html
新宿ストレスクリニック
ストレス、慢性の頭痛、うつ病の磁気刺激治療を専門にする、世界有数の治療施設。ストレスや頭痛のほか、原因不明の体の痛みなどに対して、最新機器による検査を行い、症状に合わせた細かな治療プログラムを作り実施する。
安全な近赤外光で頭の血流を測定して、健常、うつ病、双極性障害(躁うつ病)、統合失調症をそれぞれ判別する光トポグラフィー検査や、磁気刺激によって脳の活動を回復させる磁気刺激治療(TMS)などを実施する日本で数少ない医療施設。
新宿ストレスクリニック 本院
東京都新宿区西新宿6丁目5-1
新宿アイランドタワー24F
TEL:0120-772-248
http://www.shinjuku-mental.com/
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