|
アニメ主題歌、2005年の音楽シーンを席巻!
|
|
音楽とアニメのWヒットが2005年のキーワード
“アニメは日本が世界に誇るエンターテインメント”そんなフレーズがここ数年でメディアに踊り、それが世界的にも認められていることは今や誰もが知るところである。日本では、政府もその振興を奨励し、社会的な認知度、評価はますます高まっている。
そんななか、今年のエンタメシーンを総括すると、もはやアニメは日本の芸能界を含むエンタメシーン全体をも動かす存在になっているということがわかる。大人気の『ガンダム』シリーズや『鋼の錬金術師』をはじめ、数々のアニメが映画やテレビ、音楽、そして文化としても大きな注目を集め、それを抜きにヒットが語れなくなっているのだ。
その声優たちに人気が集まり、タレントの新しい活躍の場となっていることからも、アニメの隆盛が芸能界を活性化させているのは間違いないだろう。
そしてそれは音楽シーンに関しても同様だ。今年も様々なトピックがあったが、そのなかでも2005年の大きなキーワードとなったのが、アニメ・タイアップ。ここから数々のヒットが生まれているのだ。
表の通り、チャートTOP10入りを果したアニメ主題歌の曲数は、2000年から増加傾向にあるのだが、それが昨年から今年にかけて大きく飛躍している。
この背景には、ここ数年でいわゆるアニメソングの概念が大きく変わってきていることが挙げられるだろう。以前のようなアーティストにアニメのカラーがつき過ぎるというようなイメージが少なくなり、アーティストがアニメとコラボし主題歌を歌うという図式が違和感なく定着してきたのだ。
最近では、ORANGE RANGE、CHEMISTRY、ASIAN KUNG-FU GENERATION、T.M.Revolutionなど人気アーティストがこぞってアニメ主題歌を手がけ、それが軒並みヒットしている。高視聴率をあげるアニメ作品そのものの力に楽曲が後押しされ、また、アニメに欠かせない音楽に人気アーティストを起用することで、アニメに新たなファンを呼び込む効果も生まれている。こうして音楽とアニメが結びついてWヒットの効果を生んでいるのだ。
そうしたなか、今年目立ったのが、新人アーティストが人気アニメの主題歌に抜擢され大ヒットをとばすというケースだ。その代表といえるのが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主題歌「僕たちの行方」でシングルチャート初登場1位を獲得した高橋瞳。これは「平成生まれのアーティスト史上初のデビュー曲、初登場1位」という快挙となった。
この番組枠からは、彼女のほかにもHIGH and MIGHTY COLOR、玉置成実などが番組主題歌でデビューを飾り、一躍その名を世に知らしめた。現在、TBS系土曜夕方6時の同番組枠は、通称“土6”として新人アーティストブレイクのカギを握るとして注目されている。
音楽とのタイアップというと、テレビCMやドラマがこれまで定番であったが、近年ではヒット曲がアニメや映画のタイアップから生まれるケースが目立っている。そのなかでも今年注目を集め、様々な話題を提供したアニメは、2005年音楽シーンにおけるヒットの重要なキーワードとなった。
■オリコン・モニターリサーチ
( 12月16日 09時00分)
|
|
|
|
|
|