■上半期「ドラマ視聴率」TOP10
春ドラマの主要作品が最終回を迎え、2010年上半期のドラマ視聴率(単発ドラマ含む)がほぼ出揃った。1位は、歌手で俳優の福山雅治が主演を務め、新たな“龍馬像”を形成しつつあるNHK大河ドラマ【龍馬伝】(1月31日放送)の24.4%となった。大河ドラマ初主演で維新の立役者・坂本龍馬を福山が演じるという話題性から、第1話から20%を超え、以降も高視聴率を維持。2008年放送の『篤姫』以降続く安定した高視聴率で、改めて“大河ドラマ”というブランド力を見せつける結果となった。
見事1位に輝いた『龍馬伝』は、坂本龍馬の生涯を後に三菱財閥の礎を築く幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から描いたオリジナル作品。風雲児・龍馬を文字通り体を張った演技で福山が好演。福山自身も「まるで若手芸人さんのよう」と語るように、泥にまみれる“汚れ役”も自ら進んで臨んだ。さらに福山のみならず、岩崎弥太郎役の香川照之、武市半平太役の大森南朋、龍馬の妻・お龍役の真木よう子など、脇を固めるキャスト陣の名演ぶりにも高い支持率。歴史好きの男性視聴者のみならず女性視聴者の支持も大きな要因となったようだ。
2位には、人気グループSMAP・木村拓哉主演による“月9”ドラマ【月の恋人〜Moon Lovers〜】(5月10日放送 フジテレビ系)の22.4%がつけた。名作『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』(TBS系)以来10年ぶりとなる、木村の本格ラブストーリーということで放送前から期待度が急上昇。同数字は、4月スタートの民放春ドラマの中では最高視聴率となった。
そして3位には、フジテレビ開局50周年記念として放送されたSPドラマ【わが家の歴史】(4月9日放送 フジテレビ系)の21.2%がランクイン。 柴咲コウ、松本潤(嵐)、堀北真希、榮倉奈々、天海祐希、長澤まさみなど“主演級”の俳優陣が一堂に介し、脚本を三谷幸喜が手掛けるという、まさに開局50周年作品の名に恥じない作品に。昭和という激動の時代を、ある一家の視点で描かれているが、劇中には美空ひばり、力道山、手塚治虫、吉田茂など、実在の“昭和の偉人”たちが登場した事も大きな話題になった。
そのほかのランクイン作品としては、漫画家・水木しげるの夫人・武良布枝さんの自伝をドラマ化した朝の連続テレビ小説【ゲゲゲの女房】(NHK総合)、シリーズも8作目に突入し、長寿ドラマとなっても安定した人気を誇る【相棒 season8】(テレビ朝日系)、救命救急センターを舞台に緊迫した医療の“最前線”を描いた続編【コード・ブルー・ドクターヘリ緊急救命・THE SECOND SEASON】が上位にランクイン。中でも注目は、俳優・内野聖陽主演の【臨場】(テレビ朝日)。4月14日放送で18.6%という同作最高視聴率を獲得以降、5月12日、5日26日、6月16日でも全く同じ18.6%という、何とも珍しい記録を打ち立てた。2009年放送の『JIN-仁-』(TBS系)での名演で役者としての地位を確立した内野主演という“安定感”が安定した高視聴率の要因といえる。
今年度上半期の傾向としては、歴史、医療、刑事という絶対的な“三種の神器”はもちろん、本格ラブストーリーやコメディ作まで多種多様な作品が並んだ。その中でも、高視聴率上位にランクインした作品を見ると、良質なストーリーはもちろん、出演する役者の“技量”が問われるということが、改めて認識する事ができるといえるだろう。
同ランキングは、ビデオリサーチ社(関東地区)による2010年7月7日現在のデータで、連続ドラマは最高視聴率をもとにランキング化。
>>大河からあの続編まで!
■2009年間ドラマ視聴率TOP10
■禁無断複写転載
※無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、ブログ、携帯電話)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。詳しいお問い合わせは、弊社広報企画部までお願いいたします。
春ドラマの主要作品が最終回を迎え、2010年上半期のドラマ視聴率(単発ドラマ含む)がほぼ出揃った。1位は、歌手で俳優の福山雅治が主演を務め、新たな“龍馬像”を形成しつつあるNHK大河ドラマ【龍馬伝】(1月31日放送)の24.4%となった。大河ドラマ初主演で維新の立役者・坂本龍馬を福山が演じるという話題性から、第1話から20%を超え、以降も高視聴率を維持。2008年放送の『篤姫』以降続く安定した高視聴率で、改めて“大河ドラマ”というブランド力を見せつける結果となった。
見事1位に輝いた『龍馬伝』は、坂本龍馬の生涯を後に三菱財閥の礎を築く幕末屈指の経済人・岩崎弥太郎の視点から描いたオリジナル作品。風雲児・龍馬を文字通り体を張った演技で福山が好演。福山自身も「まるで若手芸人さんのよう」と語るように、泥にまみれる“汚れ役”も自ら進んで臨んだ。さらに福山のみならず、岩崎弥太郎役の香川照之、武市半平太役の大森南朋、龍馬の妻・お龍役の真木よう子など、脇を固めるキャスト陣の名演ぶりにも高い支持率。歴史好きの男性視聴者のみならず女性視聴者の支持も大きな要因となったようだ。
2位には、人気グループSMAP・木村拓哉主演による“月9”ドラマ【月の恋人〜Moon Lovers〜】(5月10日放送 フジテレビ系)の22.4%がつけた。名作『Beautiful Life 〜ふたりでいた日々〜』(TBS系)以来10年ぶりとなる、木村の本格ラブストーリーということで放送前から期待度が急上昇。同数字は、4月スタートの民放春ドラマの中では最高視聴率となった。
そして3位には、フジテレビ開局50周年記念として放送されたSPドラマ【わが家の歴史】(4月9日放送 フジテレビ系)の21.2%がランクイン。 柴咲コウ、松本潤(嵐)、堀北真希、榮倉奈々、天海祐希、長澤まさみなど“主演級”の俳優陣が一堂に介し、脚本を三谷幸喜が手掛けるという、まさに開局50周年作品の名に恥じない作品に。昭和という激動の時代を、ある一家の視点で描かれているが、劇中には美空ひばり、力道山、手塚治虫、吉田茂など、実在の“昭和の偉人”たちが登場した事も大きな話題になった。
そのほかのランクイン作品としては、漫画家・水木しげるの夫人・武良布枝さんの自伝をドラマ化した朝の連続テレビ小説【ゲゲゲの女房】(NHK総合)、シリーズも8作目に突入し、長寿ドラマとなっても安定した人気を誇る【相棒 season8】(テレビ朝日系)、救命救急センターを舞台に緊迫した医療の“最前線”を描いた続編【コード・ブルー・ドクターヘリ緊急救命・THE SECOND SEASON】が上位にランクイン。中でも注目は、俳優・内野聖陽主演の【臨場】(テレビ朝日)。4月14日放送で18.6%という同作最高視聴率を獲得以降、5月12日、5日26日、6月16日でも全く同じ18.6%という、何とも珍しい記録を打ち立てた。2009年放送の『JIN-仁-』(TBS系)での名演で役者としての地位を確立した内野主演という“安定感”が安定した高視聴率の要因といえる。
今年度上半期の傾向としては、歴史、医療、刑事という絶対的な“三種の神器”はもちろん、本格ラブストーリーやコメディ作まで多種多様な作品が並んだ。その中でも、高視聴率上位にランクインした作品を見ると、良質なストーリーはもちろん、出演する役者の“技量”が問われるということが、改めて認識する事ができるといえるだろう。
同ランキングは、ビデオリサーチ社(関東地区)による2010年7月7日現在のデータで、連続ドラマは最高視聴率をもとにランキング化。
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2010/07/07