最高のサウンドクリエイター陣を迎え、
最強アルバム完成!
この記事を書こうと思ったら、偶然、いつも机の上のCDラジカセ(古っ!)で聴いているJ-WAVEから、Utadaのニューアルバム『This is The One』(3月14日発売)からのリード曲、「Come Back To Me」が流れてきた。
印象的なコーラスと共に、Utadaのちょっとハスキー気味の高い声が、耳なじみのいいメロディを歌っている。FMを、ボリュームを絞って流していることもあり、「Come Back~」のメロディが流れてきた瞬間、耳を気持ち大きくしても、そうしてでもキャッチしなければ……そう思った。
Utadaは、2004年アルバム『EXODUS』を引っさげ、英語圏マーケットへ打って出たが、決して満足できる結果ではなかった。当時のことを本人は「『EXODUS』での私はすごく自信が欠落していた。力み過ぎていて、自然じゃなかった。でも『This is The One』では熟成していて、より自由で、かつ澱みなく湧き出る自信がある」と語っている。
作詞・作曲を手がけ、シンガーかつプロデューサーでもある彼女の言葉だけに、納得せざるを得ない。当時の自分の精神状態、モチベーションを、今俯瞰で、しかも冷静に見ることができている彼女が作ったニューアルバムこそ、本来の自分の姿を色濃く投影でき、実力も発揮できたということだろう。だからこそ、Utadaとしてのデビュー作は、この『This is The One』と考えた方がいいのかもしれない。
今回の作品は、今、最もその音が世界中から受け入れらているサウンドメーカー達がプロデューサーとして参加している。スターゲイト(Ne-Yo、リアーナ、ビヨンセ)と、トリッキー・スチュワート(ブリトニー・スピアーズ、マドンナ、マライア・キャリー)だ。「分りやすくて、それでいて安っぽくない音楽を作りたかった―――つまり低俗だったりバカげたものではなく、それでいて幅広い層の聴き手にアピールする音楽を」目指したとUtadaは語っている。
“思わず耳を奪われてしまうかっこいいサウンドと、いいメロディと”―――当たり前のことと思うかもしれないし、文字にすれば非常にシンプルなことだが、アーティストは永遠にこれを追及しているのだ。個人的に今回の作品はメロディがすごく“立っている”気がする。とにかく耳に残る。
もちろん胸に残る歌詞、言葉も不可欠だ。楽曲に深みを加えるのは歌詞だ。英語圏のユーザーは、当然Utadaの歌詞にも注目するだろう。
日本人アーティストの海外進出で必ず大きな壁になるのが、言葉の問題だ。でもご存知の通り、それも彼女には全く関係ない。
「私は多面性を備えた音楽を作るのが好き」と言っているように、どの角度からも彼女の世界に入ってくることができる音楽を作り上げた。それが前出の彼女の言葉、「つまり低俗だったり〜幅広い層の聴き手にアピールする音楽を」という部分につながる。サウンド、コトバ、メロディにもこだわりにこだわって、どれもサイコーに自信を持てるものができたのだろう。
日本のマーケットでは、英語詞を完璧に理解できるユーザーは残念ながらまだまだ少ない。だからこそファーストインパクトは、“思わず耳を奪われてしまうかっこいいサウンドと、いいメロディ”が全てではないだろうか。
例えば何気なく聴いている、ボリュームを落としたラジオから流れてきた瞬間、リスナーの心をキャッチしてしまうような……。
◆ 2万人が選ぶ“好きなアーティスト”、宇多田ヒカルが2連覇(08年11月14日)
⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ
最強アルバム完成!
この記事を書こうと思ったら、偶然、いつも机の上のCDラジカセ(古っ!)で聴いているJ-WAVEから、Utadaのニューアルバム『This is The One』(3月14日発売)からのリード曲、「Come Back To Me」が流れてきた。
印象的なコーラスと共に、Utadaのちょっとハスキー気味の高い声が、耳なじみのいいメロディを歌っている。FMを、ボリュームを絞って流していることもあり、「Come Back~」のメロディが流れてきた瞬間、耳を気持ち大きくしても、そうしてでもキャッチしなければ……そう思った。
Utadaは、2004年アルバム『EXODUS』を引っさげ、英語圏マーケットへ打って出たが、決して満足できる結果ではなかった。当時のことを本人は「『EXODUS』での私はすごく自信が欠落していた。力み過ぎていて、自然じゃなかった。でも『This is The One』では熟成していて、より自由で、かつ澱みなく湧き出る自信がある」と語っている。
作詞・作曲を手がけ、シンガーかつプロデューサーでもある彼女の言葉だけに、納得せざるを得ない。当時の自分の精神状態、モチベーションを、今俯瞰で、しかも冷静に見ることができている彼女が作ったニューアルバムこそ、本来の自分の姿を色濃く投影でき、実力も発揮できたということだろう。だからこそ、Utadaとしてのデビュー作は、この『This is The One』と考えた方がいいのかもしれない。
今回の作品は、今、最もその音が世界中から受け入れらているサウンドメーカー達がプロデューサーとして参加している。スターゲイト(Ne-Yo、リアーナ、ビヨンセ)と、トリッキー・スチュワート(ブリトニー・スピアーズ、マドンナ、マライア・キャリー)だ。「分りやすくて、それでいて安っぽくない音楽を作りたかった―――つまり低俗だったりバカげたものではなく、それでいて幅広い層の聴き手にアピールする音楽を」目指したとUtadaは語っている。
“思わず耳を奪われてしまうかっこいいサウンドと、いいメロディと”―――当たり前のことと思うかもしれないし、文字にすれば非常にシンプルなことだが、アーティストは永遠にこれを追及しているのだ。個人的に今回の作品はメロディがすごく“立っている”気がする。とにかく耳に残る。
もちろん胸に残る歌詞、言葉も不可欠だ。楽曲に深みを加えるのは歌詞だ。英語圏のユーザーは、当然Utadaの歌詞にも注目するだろう。
日本人アーティストの海外進出で必ず大きな壁になるのが、言葉の問題だ。でもご存知の通り、それも彼女には全く関係ない。
「私は多面性を備えた音楽を作るのが好き」と言っているように、どの角度からも彼女の世界に入ってくることができる音楽を作り上げた。それが前出の彼女の言葉、「つまり低俗だったり〜幅広い層の聴き手にアピールする音楽を」という部分につながる。サウンド、コトバ、メロディにもこだわりにこだわって、どれもサイコーに自信を持てるものができたのだろう。
日本のマーケットでは、英語詞を完璧に理解できるユーザーは残念ながらまだまだ少ない。だからこそファーストインパクトは、“思わず耳を奪われてしまうかっこいいサウンドと、いいメロディ”が全てではないだろうか。
例えば何気なく聴いている、ボリュームを落としたラジオから流れてきた瞬間、リスナーの心をキャッチしてしまうような……。
◆ 2万人が選ぶ“好きなアーティスト”、宇多田ヒカルが2連覇(08年11月14日)
⇒ 『編集長の目っ!!』過去記事一覧ページ
コメントする・見る
2009/03/11