NHKは13日、今秋からの朝の連続テレビ小説第85作目をデザイナー・コシノ一家をモデルにした『カーネーション』(NHK総合・前8:00〜ほか)に決まったと発表した。大正時代に生まれ、日本のファッションデザイナーの草分けとなり、女手ひとつで三人の娘を世界的ファッションデザイナーに育て上げたヒロイン・小原糸子の92年におよぶ波乱万丈の物語を描く。
現在、『てっぱん』を放送中のNHK大阪放送局制作第35弾。だんじり祭りで知られる大阪・岸和田市を舞台に、大正、昭和、平成と駆け抜けた“大阪のお母ちゃん”。母から娘へ、娘から母へ届けられる真っ赤なカーネーションの花言葉は「情熱」と「母の愛情」――。ファッションデザイナー・小篠綾子さんをモデルに、仕事に生き、母として生き、ファッションを通して人々に夢と喜びを与えることに生涯を捧げたヒロインとその家族を描く青春一代記。
おてんば娘だった糸子は「女にしか出来んことを見つけて自由に生きたい」との思いから裁縫の道を選び、やがて岸和田のパッチ屋で一台のミシンと運命的な出会いを果たす。父の反対を押し切って女学校を中退、ミシン修行を積み、ハタチで洋装店を開業。22歳で父の見合わせた仕立て屋の男性と結婚し3人の娘を授かるが、夫は出征先で戦死、女手ひとつで娘三人を育てることに。絵が得意でお嬢さん育ちの長女、だんじり好きで男勝りの次女、女子テニスで日本一になった三女ら子育て奮闘記を涙と笑いで綴る。
ヒロインのモデルとなった小篠綾子(コシノアヤコ)さんは1913年(大正2年)、呉服屋の長女として誕生。長女ヒロコ、次女ジュンコ、三女ミチコと三姉妹が世界的なデザイナーとして活躍するようになった後も岸和田で洋装店を続け、2006年、脳梗塞で帰らぬ人となった。
脚本は映画『ジョゼと虎と魚たち』で脚本家としてデビューした渡辺あや。渡辺は「小篠綾子さんの92年の生涯。それはそのまま大正から平成にいたる日本の女性史、と同時にファッション史、生活文化史でもあります」といい、「綾子さんの鮮やかな誇り、同じ時代を生きた女性たちへのやさしい敬意。これから私たちがドラマの中に育て咲かせるべきも、きっとそういうかたちの「花」である気がしています。一輪の花のような毎日の15分が、やがて大きな花束となって、抱かれることができますように。あの花の意味が、時間も場所も立場も超えて、届きますように」と期待を込めた。
制作にあたり、城谷厚司チーフプロデューサーは、小篠さんが子育ての秘訣を問われた際「何もしてません。ただ娘たちは私の背中を見ていただけです」と答えたというエピソードに深く感銘。「教育は子供への投資ではない、子供を叱る前に、まず親の生き方が問題…頭ではわかっていてもなかなか実行できるものではありません。しかし逆に言えば、自信を持って堂々と生きでさえいれば、子供は必ず見ていてくれる。そんなメッセージにも聞こえます」といい、「仕事に、遊びに、恋に、一生懸命。自分の好きなことに正直に生きてきたお母ちゃん。きっとそこに人生を豊かに生きる、そして大切な人を幸せにする秘訣が隠されている」と同作に込めた思いを明かした。
この後、1〜2月にヒロインオーディションを行い、2〜3月にヒロインを発表、5月中旬よりクランクインの予定。放送期間は9月26日(月)〜2012年3月31日(土)の全157回。現在放送中の『てっぱん』に続き、春からは井上真央主演の『おひさま』が放送される。
⇒歴代のNHK朝の連続テレビ小説 一覧
◆関連ニュース一覧 NHK|ドラマ|NHK朝ドラ
現在、『てっぱん』を放送中のNHK大阪放送局制作第35弾。だんじり祭りで知られる大阪・岸和田市を舞台に、大正、昭和、平成と駆け抜けた“大阪のお母ちゃん”。母から娘へ、娘から母へ届けられる真っ赤なカーネーションの花言葉は「情熱」と「母の愛情」――。ファッションデザイナー・小篠綾子さんをモデルに、仕事に生き、母として生き、ファッションを通して人々に夢と喜びを与えることに生涯を捧げたヒロインとその家族を描く青春一代記。
おてんば娘だった糸子は「女にしか出来んことを見つけて自由に生きたい」との思いから裁縫の道を選び、やがて岸和田のパッチ屋で一台のミシンと運命的な出会いを果たす。父の反対を押し切って女学校を中退、ミシン修行を積み、ハタチで洋装店を開業。22歳で父の見合わせた仕立て屋の男性と結婚し3人の娘を授かるが、夫は出征先で戦死、女手ひとつで娘三人を育てることに。絵が得意でお嬢さん育ちの長女、だんじり好きで男勝りの次女、女子テニスで日本一になった三女ら子育て奮闘記を涙と笑いで綴る。
ヒロインのモデルとなった小篠綾子(コシノアヤコ)さんは1913年(大正2年)、呉服屋の長女として誕生。長女ヒロコ、次女ジュンコ、三女ミチコと三姉妹が世界的なデザイナーとして活躍するようになった後も岸和田で洋装店を続け、2006年、脳梗塞で帰らぬ人となった。
脚本は映画『ジョゼと虎と魚たち』で脚本家としてデビューした渡辺あや。渡辺は「小篠綾子さんの92年の生涯。それはそのまま大正から平成にいたる日本の女性史、と同時にファッション史、生活文化史でもあります」といい、「綾子さんの鮮やかな誇り、同じ時代を生きた女性たちへのやさしい敬意。これから私たちがドラマの中に育て咲かせるべきも、きっとそういうかたちの「花」である気がしています。一輪の花のような毎日の15分が、やがて大きな花束となって、抱かれることができますように。あの花の意味が、時間も場所も立場も超えて、届きますように」と期待を込めた。
制作にあたり、城谷厚司チーフプロデューサーは、小篠さんが子育ての秘訣を問われた際「何もしてません。ただ娘たちは私の背中を見ていただけです」と答えたというエピソードに深く感銘。「教育は子供への投資ではない、子供を叱る前に、まず親の生き方が問題…頭ではわかっていてもなかなか実行できるものではありません。しかし逆に言えば、自信を持って堂々と生きでさえいれば、子供は必ず見ていてくれる。そんなメッセージにも聞こえます」といい、「仕事に、遊びに、恋に、一生懸命。自分の好きなことに正直に生きてきたお母ちゃん。きっとそこに人生を豊かに生きる、そして大切な人を幸せにする秘訣が隠されている」と同作に込めた思いを明かした。
この後、1〜2月にヒロインオーディションを行い、2〜3月にヒロインを発表、5月中旬よりクランクインの予定。放送期間は9月26日(月)〜2012年3月31日(土)の全157回。現在放送中の『てっぱん』に続き、春からは井上真央主演の『おひさま』が放送される。
⇒歴代のNHK朝の連続テレビ小説 一覧
◆関連ニュース一覧 NHK|ドラマ|NHK朝ドラ
コメントする・見る
2011/01/13