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新・大河ドラマ『江』、物語のベースは「ラブストーリー」

 女優・上野樹里主演で来年1月から放送されるNHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』の屋敷陽太郎チーフ・プロデューサーが18日、東京・渋谷の同局でインタビューに応じ、作品に対する自信をみなぎらせた。織田信長の妹で絶世の美女といわれる市の三女・江の生涯を描いていく内容に「江は魅力的。いい切り口を思い付いた」と笑みがこぼれる。ドラマのベースは「ラブストーリーでしょう」とも豪語し「世の中、時代を動かしたのはラブストーリーだと思っている。お市さんと浅井長政から始まり、江は3回も結婚、茶々と豊臣秀吉もある。満載にしたい」。女性視点で展開される新たな戦国ストーリーは、今までの大河や歴史ドラマとはひと味違う切り口で武将たちの姿、姫たちの姿に迫る。

NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』を手掛ける屋敷陽太郎チーフ・プロデューサー (C)ORICON DD inc. 

NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』を手掛ける屋敷陽太郎チーフ・プロデューサー (C)ORICON DD inc. 

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 「戦国の勝者は、徳川家康じゃなくて江だと思う」と話す屋敷プロデューサーは、江を描く上で「水」が欠かせないテーマになると断言。「琵琶湖の水のほとりで生まれた彼女にとって、水は(江の)精神形成に影響を与えたと思う。水は、姿、形を変えながらも水であることを変えない。激流の時代の中で、しがみつける枝があるならばしがみつくという、たくましさがある」と“生き抜いた強さ”の象徴として、“上野江”を送り出す。

 宮崎あおい主演で話題を呼んだ大河ドラマ『篤姫』同様に、田渕久美子さんを脚本に迎え「今回の浅井3姉妹以外にも、様々な女性の人生を調べた。でもやっぱり、3姉妹の人生の華やかさはドラマチック」として基盤を固めた。さらに、当初は長女・茶々をヒロインにする案もあったが「信長、秀吉、家康の3英傑を直接、おじさん、お兄さん、お父さんと呼べる江さんは、魅力的だった」と明かす。

 主演の上野に対しては「決して抜擢とは思ってない。十分やれる資質がある」と信頼を寄せている。そして「凛とした表情の時が大好きなんですけど、コミカルなシーンや激しいシーンを演じ分けるし、50歳までやる役なので、どんな演技をするのか楽しみ」と幅広い演技力と共に1年間での成長にも期待を込めた。

 本作で12年ぶりにドラマ復帰を果たす鈴木保奈美演じる市をはじめ、数々の女性が戦国という時代に翻弄される『江』。武将たちとのラブストーリーも見せ場だが「3英傑を、江の身近な視点で描けることで、信長の“いい面”などが見せられるのが魅力」と声の調子を上げる。

 2度の落城に遭い、父や母を殺され、2度の離縁を経て3度目の結婚を経験するなど、壮絶な人生を渡り歩いた江だからこそ、その生き方に説得力がある。彼女のフィルターを通して、屋敷プロデューサーは「信長の人間臭さや、明智光秀の(本能寺の変における)真実の思いにも近づけるのかなと思っている」とも語り、新たなアプローチ法に意欲を燃やしていた。

 NHK大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』はNHK総合にて来年1月9日(日)午後8時より放送開始。初回のみ73分拡大。

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