女優の井上真央（23）がヒロインを務める来春放送のNHK朝の連続テレビ小説『おひさま』のロケが24日、長野・安曇野で行われた。安曇野女学校に通う16歳の須藤陽子に扮装すべく、井上は昨年の主演映画で“見納め”と公言していた制服姿を「自分の中で封印したつもりなんですが、あっさりと着ています」と解禁。「5年ぶりくらい」というおさげ髪も披露し「最初はちょっと照れくさかった」と顔を赤らめた。

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　信州・安曇野と松本を舞台に、昭和という激動の時代を生き抜いた人々を、おひさまのように明るい希望で照らした1人の女性・陽子の一代記を描く同作。この日、行った収録では幼馴染の宮本タケオ（柄本時生）に声を掛けながら自転車で登校するシーンに臨んだ。

　安曇野での収録に井上は「大自然に囲まれて、本当に気持ちよくて、とてもいい環境」と満足気。早朝から日没まで長時間にわたるロケを敢行しているそうだが、自然の絶景がスタッフ含めて穏やかな気持ちにさせているといい「景色とともにいいシーンがとれていると思います」と出来に期待を込めた。

　改めて昭和の時代の感想を聞かれた井上は、当初は「戦前、戦中は悲惨な印象」のみだったが、役と向き合うにつれて「戦争というものがあっても、とにかく力強いというイメージとか希望をもって生きていた時代なのかな」と分析。作中の登場人物の前向きさなども踏まえて「あの時代の人たちのほうがパワーがあったのかなと思いました」と当時の人々の心情に思いをめぐらせていた。

　岡田惠和氏のオリジナル脚本による朝ドラ『おひさま』は、2011年3月28日（月）から9月24日（土）まで放送（全156回）。