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長澤まさみ×岡田将生W主演でいくえみ綾『潔く柔く』映画化

 女優・長澤まさみ(25)と俳優・岡田将生(23)のW主演で人気少女漫画家・いくえみ綾の『潔く柔く(きよくやわく)』が映画化されることが20日、わかった。大切な人を失った後、どう悲しみを乗り越え生きていくのか。主人公たちの喪失感の“その後”を描く純愛ストーリーで、旬な俳優二人が初共演で恋に落ちる。

いくえみ綾の『潔く柔く』が実写映画化 瀬戸カンナ演じる長澤まさみ(左上)と、赤沢禄役の岡田将生(右上)

いくえみ綾の『潔く柔く』が実写映画化 瀬戸カンナ演じる長澤まさみ(左上)と、赤沢禄役の岡田将生(右上)

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 原作は『Cookie』(集英社)で2004年〜10年に連載され、2009年に『第33回講談社漫画賞』少女部門を受賞した人気作品。共に映画化された『僕等がいた』の原作・小畑友紀や『君に届け』の原作・椎名軽穂が「大ファン」と公言する、いくえみ作品が満を持して初の映画化。いくえみ氏は「初めての映像化に期待と不安が渦巻きます。原作より面白かったらどうしよう!という……。動いて音の出るもの、無音の切り取った画を見せるもの、それぞれの素晴らしさがあると思います。とてもとても楽しみです」と期待を寄せる。

 長澤は『そのときは彼によろしく』以来、6年ぶりの純愛映画主演。幼なじみを事故で亡くし喪失感を抱えたまま大人になるが、さまざまな経験と葛藤を通し、最終的に前向きに生きる主人公・瀬戸カンナを演じる。「登場人物達の思いや言葉、ストーリー展開、着ている洋服…もう全てが大好きです!」と大興奮で「もともと原作のファンだったので、私で大丈夫かなと不安になりましたが、『前向き』に進む主人公の姿に私も勇気づけられたのを思い出して、私にも出来るかなと頑張ってみようと思いました。共演者の方々と良いチームワークを作って、素敵な作品にしていければと思います!」と意気込む。

 小学生の頃に事故に遭い、一緒にいた女の子を死なせてしまったことに強い罪悪感を抱くもう一人の主人公・赤沢禄(ロク)を演じる岡田は「大人の顔と子供の顔をあわせ持つ、とてもかわいらしく、魅力的な役です。原作の世界観を大切にしつつ、映画ならではの新たな『潔く柔く』を、長澤さんと一緒につくりたいと思います」と約束した。

 監督は『ただ、君を愛してる』(2006年)、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(2009年)、『パラダイス・キス』(2011年)など、これまで数々の少女漫画を映画化してきた新城毅彦氏。今回は原作の中でも高い人気を誇るエピソード、クライマックスを飾った主人公二人の恋模様を描くという。来年2月よりクランクイン、2013年秋公開予定。

■『潔く柔く』あらすじ

高校一年生の夏、瀬戸カンナは、自分に想いを寄せていた幼なじみのハルタを失う。

数年後。大学を卒業して映画会社で働くカンナは、出版社で働く赤沢禄と出会う。明るく、悩み事なく見える禄にも、実は小学生の頃、同級生の希実と一緒に事故に遭い、一人だけ生き残ってしまったというつらい過去があった。

ハルタの死の後、誰かを好きになる気持ちにふたをして生きてきたカンナ。そんなカンナを、禄は救い出そうとするが…。

心の傷を抱えたまま大人になった二人は、まるで運命に導かれるように出会い、恋をする。過去と現在、絡み合う複雑な人間模様、心に傷を負った二人にどんな運命が待っているのか――。

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